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【6/9追記】AI同士のデスゲーム。主演は一人15役!映画シンギュラ

映画シンギュラ_ヘッダー

 

 

推しの映画主演が決まりました。
前々から「大きな発表がある」と匂わせがあったので、なんとなく映像だろうなと思っていたのですが、予想以上でした。



まず、監督が数々の賞を受賞している堤幸彦監督。
撮影は6日半の短期間で行われ、全編英語で演じたとのこと。
極め付けは、主演のspiさんが一人で15役を演じ分けるという難役に挑んだこと。


 

一人15役ってなんなの、どうやって演じ分けたの!? という疑問に対する答えは、こちらのインタビュー動画で語られています。(以前からしばしば語られる重心についての話が出てきて興味深かった!)
撮影はなんと、真剣乱舞祭2022の合間に行われたそう。過密スケジュール…!

「色分け」「俳優のイメージを借りる」「身体性」というキーワードが出てきましたが、なんとなくの感覚で挑むのではなく、ロジカルに役に挑む姿勢がいいなあ…と思いました。



堤幸彦監督のコメントはこちら

この天啓が推し出演に繋がったのでありがたい…!
そして隠す気がないモザイクがちょっとおもしろい…笑




映画シンギュラには元になった作品があります。2019年2月に公演された舞台「シンギュラ」です。

 

この舞台を堤監督が鑑賞したことがきっかけで、映画シンギュラが実現した、と舞台版の脚本・演出・振付を担当する一ノ瀬京介さんは下記のインタビューで仰っていました。


人間の尊厳をAIが語る…Chat GPTの登場など、急激にAIが注目される昨今、より身近に映画のテーマを感じられそうです。

 

 

クラウドファンディング

映画シンギュラはクラウドファンディングも行っています。

映画シンギュラ_クラファンサイト

堤幸彦監督の新作映画・AI同士のデスゲーム SINGULA|劇場公開プロジェクト|マクアケ - アタラシイものや体験の応援購入サービス

目標の500万円は早々に達成。
5月26日現在、達成率は118%です。

→6/8、目標額を10,000,000円に引き上げられました。
最も安価なもので3,000円なので、応援しやすい価格かと思います。なかには主演のspiさんや堤監督と映画を鑑賞できるコースも!

現在売り切れている、ニコ生での視聴+サイン入り台本のコース(15,000円)の再販は6月9日20時〜。

 

 

一ノ瀬さんの作品について(ややネタバレあり)

一ノ瀬さんの作品は、舞台サマエル(spiさんが主演)と舞台シンギュラの2本を観劇しました。両方に感じたことは、言葉や対話を重要視しているということ十二人の怒れる男からの影響があるのかしら…)

そして内容は所謂「セカイ系」だと感じました。
(「主人公(ぼく)とヒロイン(きみ)を中心とした小さな関係性(「きみとぼく」)の問題が、具体的な中間項を挟むことなく、「世界の危機」「この世の終わり」などといった抽象的な大問題に直結する作品群のこと」
wikipediaより

 

舞台シンギュラの登場人物は(アンドロイドですが)見た目の男女は分かれていました。なのでより「セカイ系」だと感じたのですが、映画だとどうなるんだろう…全員同じビジュアルだし…

 

 

気になるのは舞台版では出てこなかった「デスゲーム」という単語です。
これは公式のクラウドファンディングのページにも出てきます。

15人のAIキャラクターたちは情報学習能力を持ち、感情はない。
AI同士のディベートバトルロイヤルは、規則を守らなければ即シャットダウン。

果たして、どんな展開が幕を開けるのかー。最後に生き残るのは誰なのか。
クラウドファンディングページより

 

ここから考えると、舞台版とはちょっと違うストーリーになりそう。

 

 

ちなみに上記で触れたオーガンズというのは舞台版で出てきたキャラクターの一人です。登場する15人のアンドロイドには人体の部位の名前が付けられていました。

 

  • ハート……心臓 heart
  • リブ………肋骨、あばら骨 rib
  • ブラッド…血液 blood
  • ガラット…食道 gullet
  • センス……感覚 sense 
  • ダイアフラム…横隔膜 diaphragm
  • ヴェイン……静脈 vein
  • キドニー……腎臓 kidney
  • スパイナル…背骨、脊柱 spinal cord
  • コルニア……角膜 cornea
  • ラング………肺 lung
  • ストマク……胃 stomach
  • ペルビス……骨盤 pelvis
  • メドーラ……延髄 medulla oblongata
  • オーガンス……臓器、器官 Organs


人体の部位の名を冠するアンドロイドが人類存続のディベートを行う…って、なんだかわくわくする設定。この辺りが映画にどれだけ踏襲されるのかも気になります。(額のナンバーで識別して、名前は劇中にあまり出てこなさそうな気もする)

 

 

しかし、一人15役って本当にすごい。
どのシーンを見ても推ししか出ないし、笑ったり怒ったりする演技がたっぷり見られるってことじゃないですか…最高か?

 

 

早く続報が出て欲しいです。

 

 

【2023/6/7追記】

2023年6月7日、マスコミ向け完成披露試写会が都内で開催されたそうです。
今年9月に開催される『マドリード国際映画祭』で2つのコンペティション部門(「外国語映画最優秀男優賞」と「最優秀サウンドデザイン賞」)にノミネートされたとのこと。

 

こちらの記事には撮影時のもう少し詳しい話も。

公開が本当に楽しみ!

 

 

【2023/6/9追記】

cinefilでの紹介記事。

 

 

 

▼舞台サマエルの主人公にキレ散らかしてるエントリ▼

 

▼spiさんのファンミの感想▼

 

▼おすすめ双眼鏡など▼

 

 
 
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