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ままならなさを抱えて生きる私たち〜ミュージカルVIOLET 2024感想〜

ミュージカルVIOLET_2024版感想ブログのヘッダー

 


 

ストーリー

1964年、アメリカ南部の片田舎。
幼い頃、父親による不慮の事故で顔に大きな傷を負ったヴァイオレットは、
25歳の今まで人目を避けて暮らしていた。
しかし今日、彼女は決意の表情でバス停にいる。
あらゆる傷を癒す奇跡のテレビ伝道師に会う為、西へ1500キロ、人生初の旅に出るのだ。
長距離バスに揺られながら、ヴァイオレットは様々な人と多様な価値観に出会い、
少しずつ変化していく。長い旅の先に彼女が辿り着いたのは―。

引用:公式サイトより 

 

 

 

ミュージカルVIOLET日本初演は、2020年に東京芸術劇場プレイハウスにて上演された。
当初予定されていた日程では公演が叶わず、2020年秋に、3日間5公演しか上演されなかった。

まだコロナとの付き合い方がわからない時分での上演だったこともあり、演者や関係者だけではなく、劇場に足を運んだ観客たちもある意味必死だったのだと思う。

並々ならぬ思い、覚悟で迎えた千秋楽。カーテンコールの鳴り止まない拍手は、今でも心に残っている。

どうかこの気持ちがステージの上の演者に届きますように。いつか挫けそうになったとき、この万雷の拍手を、劇場での光景を、あなたが思い出しますように。

あんなにも祈りと願いを込めて必死に拍手をしたのは、奇跡のような公演だったからだ。

 

 

 

 

VIOLET再演の一報を目にした時、たとえ推しが出なくてもこれは絶対に観に行くとX(旧Twitter)でつぶやいたのを覚えている。

東京公演は、東京芸術劇場で4月7日から4月21日まで行われた。例年より遅い桜の開花から散るまでを、この公演と共に過ごせてうれしかった。

 

ヴァイオレット役は三浦透子さんと屋比久知奈さんのWキャスト。
個人的にびっくりしたのが、バスで出会う2人の兵士が、今回は東啓介さん、立石俊樹さんだったこと。初演では吉原光夫さん、成河さんが演じたこの役を、若手俳優と呼ばれるこのふたりが今回どう演じるのか…と気になっていた。
彼らの演じた役にも触れつつ、感想を書きたいと思う。

 

 

 

黒人差別について

VIOLETの舞台である1964年は、黒人差別が顕著な時代だ。前年に公民権法が成立し、法律上は人種差別が撤廃されたものの、まだ根強く差別が残る時代。

舞台冒頭のシーンは初演と違い、映像と3人の黒人役の演技により、差別問題がわかりやすくなるような演出がなされていた。

ヴァイオレットが乗り込んだバスには黒人女性ふたりと、東さん演じる黒人兵士フリックが乗っていた。

バスに乗り込んだ老婦人は、フリックを見てなるべく離れた席に移動をする。

バスの休憩時間、黒人の3人は、それぞれ売店で食べ物や飲み物を買おうとするが、ウェイターの男から露骨な差別を受ける。

 

現代の日本で生きるわたしたちには、このウェイターの男がいけすかない奴に見える。けれど、この時代ではこれが多数派なんだと思わせるのが、彼が白人の運転手とはにこやかに談笑しているシーンだ。

人には色々な面がある。
このシーンは当時の差別に思いを馳せるきっかけにもなった。

 

 

父との邂逅で成長をするヴァイオレットと、恋により救われるヴァイオレット

 

三浦さんと屋比久さんのヴァイオレットの差はとても印象的だった。

特に、東さん演じる黒人兵士のフリック、立石さん演じる白人兵士のモンティが一緒に舞台上にいる場面では、上手下手の立ち位置が両ヴァイオレットによって正反対のシーンがいくつかあった。

 

記者発表で演出の藤田さんがおっしゃっていたように、全く印象の違うヴァイオレットだった。

劇中、ヴァイオレットは5年前に亡くなった父と会話をするシーンがあるのだが、三浦ヴァイオレットは父の愛、そしてフリックとの出会いで、自分の周りに作っていた壁を壊したように見えた。

一方屋比久ヴァイオレットは、父との邂逅で彼とのわだかまりを克服したのはもちろんなのだけれど、フリックとの恋のウエイトが大きいように見えた。

オンステージシートから見た屋比久さんと東さんの、きらきらと光る目が今でも忘れられない。フリックとヴァイオレットの恋する瞳、熱を感じるまなざしがすごく伝わってきた…。

二人のヴァイオレットの違いは結構顕著で、フリックは屋比久ヴァイオレットを後ろから抱きしめるシーンがあったけれど、三浦ヴァイオレットはフリックとの物理的な接触があまりなかった。

これも初演でも感じたことだけど、ヴァイオレット役はベクトルが違う俳優を意図的に起用しているように思える。このWキャスト(そしてヤングヴァイオレットのトリプルキャスト)だからこそ、同じタイトルで違う印象の話になるんだろうなと感じた。

 

 

遊び人だがある意味誠実なモンティ

このモンティは顔の良さで免責されていた部分が大きそう。

 

「この前のメンフィス」では二杯だけで裸になった女がおり、二人目とも暴れたと言い、バーでの約束がわかる女が好きだとヴァイオレットに悪びれず言う(メンフィス(Last Time I Came to Memphis)より)モンティ、ある種の誠実さがある。クズではあるけれど、ちゃんと自己申告しているあたりが…

モンティは遊び人だし下衆で女関係は駄目だけれど、いい奴ではある。

連絡を取り合うことのない「はとこ」より、(バスでの旅で一緒にすごした)俺らの方がもう仲がいいだろとさらっとヴァイオレットに言うところや、フリックが差別的な言動を受けた際、ウェイターに噛み付くところとか。

 

しかし、劇中でフリックが(黒人だから)上の階級にはなれないというシーンがあるのだけれど、それを知ってるはずなのに「最高の兵士しかベトナムには行けない」とぽろっと言うあたりなどは、本当にひどい。

モンティのピュアで悪気がないところはすごくリアルだと感じた。
いい奴だが、どうしようもない部分もある。そして世渡りがうまいモンティに、フリックは複雑な感情を抱く時も多かったのかもなと思う。

 

はじめから「心で見ていた」フリック

ヴァイオレットの傷を見ても動じず、「まるで他にもっと酷いものをたくさん見てきた」ような様子を指し、彼女から「あんたのそういうところが好き」と言われるフリック。

ヴァイオレットが一歩を踏み出せるよう「足を踏み出せ、前に進もう」と背中を押した彼だけれど、ヴァイオレットとモンティが一夜を共にした時の怒りがすごかった。

 

まあそうだよな…ちょっと気になってる女性の背中を押したら、その相手が同じ兵士であるモンティと関係を持ち、さらに翌朝バスの中でじゃれあってる姿を見たら、そりゃ穏やかではいられないよね一夜を共にしたふたりの周りに流れる空気、親しい人との間に流れるちょっと雑だけど親密な空気がすごく伝わってきたし

しかもフリックは初めからヴァイオレットの傷ではなく、中身を見ていた。
それは怒っている時さえも同じ。

だからこそ、いい奴ではあるけど軽薄で薄情な部分があるモンティに先を越され、「特別じゃない、どこにでもいるただの女」の彼女に怒りが込み上げたのだろう。

ソロナンバーである「歌え(Let It Sing)」ではポジティブな感情を歌い上げ、「さよなら(Hard to say Goodbye)」で感情を爆発させる姿に、ヴァイオレットへの気持ちが溢れていた。

 

 

父親とヤングヴァイオレット

劇中には幼い頃のヴァイオレットが出て来るシーンがある。ヤングヴァイオレットの年齢は13歳。しかし演じている3人の子役の年齢は約10歳。

役の年齢より幼い子どもがキャスティングされているのは、意図があってのことだと思う。というのは、ヤングヴァイオレットと父親の関係を見て感じたことだ。

 

ヤングヴァイオレットが算数のテストを捨てたシーンでは、父親は彼女を膝に乗せて語りかける。またあるシーンでは、父親の足の甲にヤングヴァイオレットが乗り、ダンスをする。

13歳は、もうティーンエイジャーと呼べる年齢だ。けれど父は幼い子をあやすように、父は彼女を膝に乗せて話をしている。だけどそのすぐ後に「(男と接する時に)いつか必ず必要になる」と言ってポーカーを教えるのが、愛と不器用さと悲しさを感じる。

 

 

父との邂逅

先に述べたように、この父娘はどこかしら違和感がある関係だと思う。

娘は、父がわざと事故を起こしたのだろうと糾弾する。曰く、娘が自分から離れていかないように、娘が誰からも相手にされないように、顔に傷をつけたのだろうと。

なんだかそれは、スプルースパインという土地に、父によって囚われてしまったという叫びのようにも聞こえる。

事実、ヴァイオレットがテレビ伝導師に会いに行こうとしたのは、父が亡くなってからだ。

 

「それぐらいしか(That’s What I Could Do)」という父親のソロナンバーがある。
毎朝起こしたこと。小遣いをやって映画を見せたこと。自分より強く育て上げたこと。ヴァイオレットにしてあげたことはそれくらいしかない、という歌詞の曲だ。

ヴァイオレットは父への思いの丈を吐き出し、父の気持ちを聞いたことで、「パパを祝福してあげたい」「(この傷は、そしておそらく自分の送ってきた人生も)パパからの贈り物」だと思うことができた。

 

父親がヴァイオレットを抱き、泣きながら頭にやさしく3回キスをしている回を観た時は、涙腺が緩んでしまった。

二人のヴァイオレットとの温度感、そして不器用さと包容力を持ってこの役を演じられるのはspiさんだけだなと観るたびに思った。

 

「パパ、私を見たときに何が見える?」というヴァイオレットの問いに、父親は「いつまでも眠れそうだよ」と答える。それは娘が自分を肯定した姿で生きていれば、ずっと眠れそう(なくらいに安心できる)という言葉なんだろうな

 

 

不器用な父親

腕っぷしの強さで家族を支えてきたであろう父親は、妻の死後、きっとどうヴァイオレットに接したらいいのかわからなかったんだと思う。

だから幼い子どもの延長のように、ヤングヴァイオレットに接する。
だから大人相手に勝負するように、ヤングヴァイオレットにポーカーを教える。15歳からは酒も一緒に。

 

「それぐらいしか」できない父親だけれど、そこには愛があった。けれどどうしようもなく不器用だし、他者と接するための方法がポーカーというのが、彼自身の取れる手段の少なさを表しており、切なくもなる。

 

山奥で、娘とふたりきりの暮らし。暖炉の前で繰り返されるポーカーと酒。閉塞感。ヴァイオレットに向けられる視線。暴言。
ふたりはどんな気持ちで暮らしていたんだろうか。

 

父親は、「いつか(男と接する時に)絶対に必要になる」とポーカーをはじめて教える時に口にする。

ヴァイオレットの顔に傷痕があったとしても、そんなことは関係なく、心を見て接してくれる男性とこの先出会えると思っている。それは愛であり祈りだったのかもしれない。

 

望んだ奇跡が起きなくても

テレビ伝道師が起こす癒しの力で顔をきれいにしたかったヴァイオレット。しかし、テレビ伝道師からは「君の傷はもう癒えている。君はその傷とうまく向き合っていかなければならない」と告げられる。

このテレビ伝道師、胡散臭い人間なのかと思いきや、ものすごく真っ当でびっくりした。

自分の扱いを「癒しのジュークボックス」だと言い、トラックの荷台で始めた、当時の伝導について想いを馳せる。

パフォーマンスは原田優一さんなのでメチャクチャに面白いのですが(笑)、この人も業を抱えて生きているのだ…という描写が伝道師様にもあったので、ヴァイオレットに告げる言葉のリアリティが増していたと思う。

 

 

 

ままならなさを抱えて生きるわたしたち

私たちは毎日些細なことで傷ついている。 打ちのめされ、疲弊し、心はささくれ立っている。 だけどその傷をなかったことにする人は多い。 認めれば本当に傷ついてしまう。惨めになってしまう。弱い自分を自覚せざるを得なくなる。 だから目を背ける。自分の心を守るために、大したことないと笑い、傷つけた相手を悪く言う。そうやってやり過ごす。

STAY WITH ME の伏線 〜spiファンミーティング0910〜 - 晴れた日のねどこ

 

VIOLETに出てくる人々は、ままならなさを抱えて生きている。マイ・ウェイ(On My Way)で語られる、人種差別、親戚との不和など、さまざまな境遇。

 

伝道師の言葉はヴァイオレットだけではなく、今を生きる人全てに当てはまるものでもあると思う。

わたしたちは皆、傷を抱えている。

望んだ奇跡が起きなくても、ままならないことばかりでも、毎日は続く。

自分の傷と向き合い、それとうまく付き合っていかなければならない。
だからわたしたちは、誰かと関わり、時にはぶつかり、足を前に踏み出して生きていくしかない。

たとえ望んだものが与えられなかったとしても、奇跡は自分の力で起こすことができるし、踏み出した足でより良い未来に進むことができる。
VIOLETはそのことを教えてくれる舞台だったと思う。

 

 

その他いろいろ

オンステージシート

近すぎる距離から見られる俳優の姿、強い照明、通常では見られないアングルから観ることが出来た舞台など、非常に良い体験になった。

VIOLET初演は当初、舞台の四方を客席で囲むプランだったのだけれど、少しそれに近しい体験できたような気持ちにもなった。

マイ・ウェイ」では通常の座席からだと観られない奥の方のキャストも観られて、舞台への解像度が上がった気がする。


ゴスペル隊に扮する森山大輔さんや谷口ゆうなさんがニッコニコでオンステージシートに座る我々に構ってくれて、テンションが上がりました(笑)

 

脇を固める演技派の俳優陣

Saraさんのパワフルな歌声と笑顔!めちゃくちゃ素敵だったー!
意を決して売店で飲み物を買い、一息で飲み干す演技の繊細さよ…
それを優しく見つめる谷口ゆうなさんの安定感。歌う姿も、宿の女主人として振る舞う姿も存在感がすごかった。

森山大輔さんはリロイの時とゴスペル隊の時の差がすごい。

若林星弥さんのウェイターには「本当にこんな感じの人がたくさんいたんだろうな」と思わせられた。

樹里咲穂さんのおしゃべりでおせっかいな老婦人もリアリティがあった。そして着替えるスピードが早い…大変そう…と毎回思っていた。

 

 

舞台を楽しむために

おそらく奥さんに連れられてきた男性が、原田さんのパフォーマンスにめちゃくちゃ笑うし指笛を吹くしで、すごく楽しんでいた。(その後「ピーとかいらないんだよ」と伝道師様にいじられていた…笑)

ミュージカルはこれくらいの気持ちのほうが楽しめるのかもな…と改めて思った。

 

パパとのダンス

パパの足の甲の上にバイオレットが乗って、2人でダンスするのを見ると、自分が父と同じことをしていたのを思い出した(ダンスではなく移動するだけだけど)。

実家ではしんどいことも色々あったのだけれど、わたしもバイオレットと同じように、父から愛されていたのかもしれない…とVIOLETを観ていて感じた。すごく自然に。

この舞台が始まる前、身内の不幸でものすごく久しぶりに帰省をしたのだけれど、意地を張って帰らなかったことを後悔する時が来るのかもしれないと思った。

折り合いをつけるのはなかなか難しいけれど、これからはせめて、もう少し顔を見せに帰ろうかと、加齢により背が縮んだ両親の姿を見て思った。

自分は推しや舞台から色々なことを学ばせてもらっていると感じる。ありがたい。

 

ミュージカルとわたし

本当にヒアリングがだめで、4回目くらいでやっと歌詞が少しわかる感じのスペック。ほかの人は一発で聞き取ってるのかな、わたしはコスパが悪いな…と毎度思っている。
だからパンフに歌詞が載っているととてもありがたい…再再演があったらぜひお願いします…!
あと、CDが欲しいです!!!!!

 

 

 

ミュージカルVIOLET_2024、現場で食べたもの

酒率が高い気がする



 

 

開演前のホワイエで友人とスパークリングワインを飲んだり、終演後にごはんを食べに行ったり、マチソワ間でパフェを食べたり。コラボメニューを出しているカフェで、ドリンクを飲んだりもした。

コロナ禍の初演時にはできなかったことがたくさんできて、そういえば観劇って、こういうことも含めての「体験」だったな…と、遅ばせながら思い出した。

 

 

ヴァイオレット達の旅は、残すところ福岡と宮城です。
わたしも次の「乗車」を楽しみにしつつ、この辺りでペンを置きたいと思います。
千穐楽まで無事に走り抜けられますように。

 

 

 

▼マシュマロ

感想をいただけるとうれしいです。

回答スタンスは「丁寧なものには丁寧に、無礼なものにはそれ相応に」

 

▼spiさん関連

今回の舞台とちょっと繋がるところがあるかも。

 

 

 

 

 

 

それは『大丈夫』ではない 〜ファーストテイク朗読劇「ナイスコンプレックス」〜

ファーストテイク朗読劇_ナイスコンプレックス感想_ヘッダー

 

 

 

ファーストテイク朗読劇「ナイスコンプレックス」を観てきました。

これは2006年に実際に起きた事件と、脚本のキムラ真さんの半生を併せて作られた(6/3マチネ、カテコでのキャストの発言より)お話です。

キムラ真さん演出は「止まれない12人」「チャージマン研」を観たことがあるのですが、脚本をされている作品は初めて。

 

ファーストテイク朗読劇というのは

『「一発真剣勝負で、演劇と向き合う」がコンセプト。

上手く見せるに飽きた人にぴったりの偶然から生まれる新鮮劇。

余計な演出を一切排除し、役者が脚本から受けたインパクトをそのままお届けします。』

とのことだったので、観客としても前情報を入れない方が良いだろう…と思い、当日にのぞみました。

ファーストテイク朗読劇についてはまた後述します。

 

 

 

以下感想です。(ネタバレあり)

片親ながら立派に息子・健介を育て上げた母親と、演劇の道を志し邁進する健介。

劇団の仲間や恋人にも恵まれ、演劇のコンクールでグランプリも受賞。すべてが良い方向に動き出した頃、母親の認知症が発覚。

介護に追い詰められるも人に頼ることができず、周囲と摩擦を起こしてしまう健介。彼の変化に気づいた恋人の真紀さえも遠ざけてしまった健介が取った行動とは…

 

あらすじはこんな感じ。

 

推しが演じた主人公・健介はちょっとぶっきらぼうなところがある口数が少ない男でした。後日配信で別キャストの公演も観たのですが、もう少し明るい健介もいました。(同じ脚本なのにこうも解釈が違うのか…とびっくり。役者ってすごい…)

 

今までいろんな役を演じる推しを観てきたけど、こういう終始低めの発声でいつもちょっとだるそう…という切り口ってあんまりなかった気がします。

推しは186センチとかなり大柄なのですが、ビジュアルの時点で勝利が約束されている…と思いました。体格に恵まれた成人男性が見せるやさしさや隙、弱い部分って、見た目とのギャップでぐっと引き込まれる

 

 

 

冒頭で書いた通り、この話は2006年に実際に起こった事件が元になっています。

その事件というのは「京都伏見介護殺人事件

母親の介護のために離職し生活苦に陥った息子が、母親と無理心中をはかった事件です(母親は死亡、息子は一命を取り留めました)

Aは最後の親孝行にとその日の夜から車椅子の母親を連れて京都市内を観光し、2月1日早朝、家に帰りたがった母親に「もう生きられへんのやで。ここで終わりやで。」と言うと、母親は「そうか、あかんか。一緒やで。」と答えた。Aが「すまんな、すまんな。」と謝ると、母親は「こっち来い、わしの子や。わしがやったる。」と言った。この言葉を聞いて、Aは殺害を決意した。
wikipediaより引用。なお、劇中では居住地が北海道に変更されている)

 

この部分は、聞いたことがある人も多いかと思います。

 

事実だけでもかなりしんどいのですが、劇独自の設定として、健介が他人に頼れない理由が母親にあるところが最高にしんどい。

「他人に迷惑をかけては絶対だめ」
「お金を借りてはいけない」
「お金を借りるくらいなら自分の生活を切り詰めなさい」

 

健介は母親のこの言葉を愚直に守り続け、追い詰められていきます。

必死に働き息子の健介を育てた母親の覚悟。それが呪いのように健介を縛り、誰にも頼ることができなかったのは悲劇でしかない。(実際の事件では、その発言は病死した父のものだったそうです)

 

 

推しは台詞がないシーンでも演技をすることが多く、台詞がない時に客席に見せるリアクションや、くしゃっとした笑顔があたたかくて、母親や劇団の仲間が好きなんだとすごく伝わってくるんですね。

在学中から築き上げてきた劇団の相棒との関係に軋轢が生じるも、「ここだけは変わんないで欲しいなあ」とひとりごちるシーンや、自ら恋人を遠ざけようとする姿は、見ていて非常につらかったです。

 

 

一番つらいのは、終盤の母とのやりとり。

些細なことで「昔に戻ってしまう」認知症の母。

普通に会話ができていたと思いきや、突然「十数年前に戻り」、息子が眠っているから静かにしろと言い出したり、健介が作った食事を自分が作ったと思いこみ勧めてきたり。

おむつに粗相をしてしまい「自分は早く死んだ方がいい」と泣き出す母を叱責する健介の声がきっかけで、目の前にいるのが誰だかわからなくなったり…

 

感情を抑えるように胸元に手を当て、自分が誰かわからなくなった母に「(おむつを替えるから)お風呂場、行きましょうね」と絞り出すようにゆっくりと言う健介。母を見送った後、やりきれずその場にしゃがみ込み嗚咽し椅子を殴りつける姿に、涙が止まらなくなりました。

 

 

 

稽古をせず本番に臨むファーストテイク朗読劇は、通常本番では見られない、役者同士が初めて繋がった瞬間に見られるものを届けられると、キムラ真さんは言っていました。

曰く「お客さんが普段観ているのは、いろいろな過程を経て届けられた牛乳。ファーストテイク朗読劇は搾りたてで雑味もあるけれど、その瞬間しか飲めない『本当』のもの」とのこと*1(6月2日スナックキムラなどでも詳しく語られています)。

推しも「台本をあえて読み込まないようにしていた」と言っていました。

だからこそ、役に入り込み、感情が乗った数々のシーンが非常に生々しい。

大きな手で顔を覆ったり、涙を袖で拭ったり、首まで真っ赤にし、泣きながら掠れた声で「どうして」とつぶやく姿に、何度も苦しくなりました。

 

 

『大丈夫』は大丈夫ではない

劇団ナイスコンプレックスのサイトにこんな文言があります。

作・演出をキムラ真が担当し、社会テーマ・実際にあった事件をモチーフに、「考えてもらう」ではなく「知ってもらう」をコンセプトとする。 

劇場のみで完結するのではなく、観客の脳髄に作品の一瞬を焼き付け残し、フラッシュバックさせる作品創りをしている。

 

今回の朗読劇「ナイスコンプレックス」は、一体何を「知ってもらう」ための話か考えた時、劇中に度々登場する「大丈夫」という台詞が思い出されます。

 

まずは母親が健介の恋人・真紀に伝える「大丈夫」
「あのね、健介が大丈夫って言ってる時は大丈夫じゃない時だから。その時は優しくしてあげてください。内緒ね、あの子怒るから」

 

劇団の後輩、港俊太が弁護士・棟木に伝える「大丈夫」
「誰かが大丈夫って言ってたら、それは多分大丈夫じゃないから。大丈夫ってのは自分に言ってんだよね。まだ頑張れる、まだできるって」

 

 

主人公・健介は周囲のいろんな人から「大丈夫?」と尋ねられるたび、「大丈夫」と答えます。そして一人で認知症の母を抱え込んでしまう。

母親から健介のことを聞かされていた恋人の真紀ですら、その「大丈夫」に健介との壁を感じ、伸ばしていた手を離してしまう。

 

この朗読劇は、事件の悲惨さと、「大丈夫」と強がる人の手を離さない大切さを知ってもらうための作品なのではないかと思いました。

 

 

余談

キャストは全員トップスが白いシャツ、ボトムスを黒に揃えていたのすが、推しはそこにシルバーのネックレスとブレスレットをしていました。それがまた主人公の造形に立体感と奥行きを加えていたように思います。無骨でぶっきらぼうだけど、朴訥としているわけではなく、ちょっと色気がある感じ。あえてアクセサリーを付けていたのかは分かりませんが、個人的には健介の人となりがわかる感じで好みでした。

 

演劇って、普段大人が抑えているいろんな感情を舞台上で見せてくれる側面もあると思ってるんですが、今回の推しの演技は本当に胸にくるものがありました。

やっぱり大きい人がぐしゃぐしゃに泣くのは反則だって!!!こっちも泣いちゃう!!!!

 

 

朗読劇がきっかけで、実際の事件についても調べました。かなり詳細に実際の事件をなぞっている部分と、キムラ真さんの半生を描いているであろう部分をときほぐしていく過程が面白かったです(この言い方はなんだか微妙ですが…)。

 

 

今回のspiさんの朗読劇出演は偶然から生まれたとのこと(詳しくは配信「6月2日スナックキムラ」で)。推しのまた違う一面を観られて良かったです。偶然に感謝!!

ファーストテイク朗読劇という特殊な試みなので難しいかもしれませんが、できるなら円盤化してほしいな

 

 

配信は6月30日まで。一度購入したら期限まで何度でも再生可能なので、もし気になった方は観てみてください。(6月18日現在、配信6本+台本が入手できるお得なコンプリートセットもまだ購入できるようです)

 

 

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▼spiさん関連

 

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*1:6月3日マチネカーテンコールより

カバーライブ『colors』覚書

 

 

2023年6月10日 有明TFTホール500 16:00〜/19:00〜

出演者:spi、二宮愛、MARU、クリスハート(宮本美季さんはコロナ後遺症のため欠席)

 

 

 

 

小さめのハコで生歌、生バンドを堪能できたライブ。

名曲がそれぞれの歌手の個性やアレンジで何倍も楽しめました。

特に二宮愛さんのメロディ、丸の内サディスティックはspiさんの持ち歌(個人イベントで歌う)でもあるので、聴いていてお得感があった(お得感とは)。

 

歌が上手いっていいなー!

MARUさんの安室奈美恵メドレーもブチ上がったし、二宮さんの銀の龍の背に乗っては壮大だったし、クリス・ハートさんのI LOVE YOUは透明感に溢れてた。

 

 

 

spiさんの衣装チェンジも楽しかった。本人があまり着なさそうな組み合わせだったんだけど、スタイリストがいたのかな。7種類くらい衣装パターンがあった。出るたび違う服なので、次はどんな服なんだろうとわくわくした。

 

推しはライブで歌う時、本当に楽しそうに、心からうれしそうに笑いながら歌うことが多いんだけど、今回は終始まじめな顔で歌っていたのが印象的だったな。

 

第二回、第三回と続いていくといいなー

 

【まとめ】俳優spi_イベント

spi出演イベントまとめ_ヘッダー

俳優・spiさんの出演イベント、ライブ。自分用まとめです。

2017年

2017.09.10
「Stay With Me」
神奈川県 ライブハウス BAYSIS

 

2017.10.21
「Friend」
ミロレーション広尾

 

2018年

2018.02.12
「Valentine」
ヨコスカ・ベイサイド・ポケット

 

2018.05.20
「spi special stage in 杭州
酒球会LiveHouse

 

2018.08.11
「Stay With Me」
LIVE HOUSE バナナホール

 

2018.08.12
MOTTOカーニバル spi见面会
中国広州 保利世貿博覧館5号館

 

2018.10.01
ヴィレッジヴァンガード ルミネ横浜店 × spi
コラボグッズ発売記念イベント

 

2018.10.25
『伊礼彼方の部屋vol.2』~俺のフランキー、僕のフランキー、俺のフランキー
大阪歌舞伎座

 
 

2019年

2019.01.22
ヴィレッジヴァンガード ルミネ横浜店 × spi
コラボグッズお渡し会イベント

 

2019.04.06
伊万里有CDリリースイベント
2部 ライブパートゲスト
お台場ヴィーナスフォート
 
2019.06.03
「Nonfiction」
ヨコスカ・ベイサイド・ポケット
 

2019.08.24
お台場夏まつりフリーライブ
お台場レインボー公園

 

2019.10.13
写真集「AMPHIS」発売記念イベント
原宿スペース

 
 

2020年

 
2020.04.27
「第4回 花の◯年組」
全電通労働会館 ※公演中止、配信実施

 

2020.09.20
「第6回 花の◯年組」
KFCホール ※夜公演のみ

 

2020.09.25-09.26
BROADWAY MUSICAL LIVE 2020
Bunkamura オーチャードホール

 

2020.10.04
「spi THE TOUR 2020」

5月10日 朝日生命ホール(延期)/5月23日 港文化小劇場(延期)/6月6日 SKALA ESPACIO(延期)/6月13日 darwin(延期)/6月20日 LANDMARK HALL(振替・10月4日))

 

2020.11.14
「spi presents Premium Live On Demand」
配信ライブ

 
2020.12.15
伊万里有イベント「笑っていいとも?2019」
第3部ゲスト
 
 

2021年

2021.03.27-03.28
原田優一『the Song of Stars』〜Live Entertainment from Musical〜
COTTON CLUB ※27日夜公演、28日昼公演

 

2021.4.11
spi 2021-22 カレンダー 発売記念イベント – SLF
星陵会館

 

2021.05.15-05.16
GREATEST HITS from Musical Movies -グレイテスト・ヒッツ・フロム・ミュージカルムービー
東京・東急シアターオーブ

 

2021.05.19公開
曲がまだないミュージカル『雨がやまない世界なら-M14「きっとまだ」』

 

2021.05.22
「TENPTATION」
LANDMARK HALL

 

2021.06.17-06.20
ZIPANG OPERA ACT ZERO ~暁の海~』
東京国際フォーラム ホールC

 

2021.07.21
『ACTORS☆LEAGUE 2021』
東京ドーム ※シークレットゲスト

 

2021.10.27
ミュージカル『オリバー!』ONLINEアフタートークパーティ
配信

 

2021.10.30
「spi Birthday Fan Greeting」
新都市ホール

 

2021.11.13
『UNLIMITED feat. spi & Yu Imari』Blu-ray 発売記念イベント
東京証券会館

 
2021.11.14
『UNLIMITED feat. spi & Yu Imari』Blu-ray 発売記念イベント
T・Bホール

2021.12.14
ZIPANG OPERA 1stアルバム『ZERO』発売記念
メンバー全員オンライントーク

 
 

2022年

2022.01.03
映画サクセス荘 映画公開記念舞台挨拶&中継
イオンシネマ板橋

 

2022.01.21-01.22
Music is Beautiful〜 song & danceで綴るラブストーリー 〜
渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール

 

2022.07.09
「spi ファンイベント in OSAKA ~Best Of Joy~」
朝日生命ホール

 

2022.08.22
『ACTORS☆LEAGUE in Baseball 2022』オープニングアクト
東京ドーム(コロナ罹患のため欠席)

 

2022.12.24
「spi ファンイベント〜So this is Christmas〜」
LANDMARK HALL

 
 

2023年

2023.04.04-04.07
ZIPANG OPERA 有観客&配信ライブ 〜風林火山
品川ステラボール

 

2023.04.10
ゲネプロ★7公開記念スペシャルイベントZIPANG OPERAとして)
ヒューリックホール東京

 

2023.05.22
ZIPANG OPERA アルバム『風林火山』発売記念
メンバー個別オンライントーク
 
2023.06.02
『NAIKON AID 2023』 ~劇団ナイスコンプレックスクラウドファンディングイベント~ スナックキムラ
阿佐ヶ谷アルシェ
 
2023.06.10
邦楽カヴァーLIVE「Colors」
有明TFTホール500
 
2023.06.19
ACTORS☆LEAGUE in Games 2023 
日本武道館
チームGrudge Orca
 
2023.07.03
ACTORS☆LEAGUE in Baseball 2023 
東京ドーム
オープニングアクトZIPANG OPERAとして)
・ベンチ裏ルームトーク
 
2023.09.15
XR LIVE「ZIPANG OPERA TALK & LIVE」
配信
 
2023.10.14
映画SINGULA鑑賞会
クラウドファンディング参加者対象イベント
都内某所
 
 

 

舞台、映像系まとめはこちら

 

 

【まとめ】俳優spi_テレビ・映画・配信出演など

spi映像系仕事まとめ_ヘッダー俳優・spiさんの映像系の仕事。自分用まとめです。

 

レギュラー配信番組

2019年5月-
やってんなお前

 

2020年5月-
spiの人類脱力化計画

 

配信番組_ゲスト出演

2017.07.31
キャストサイズチャンネル  『佐伯大地のダイチ呑み』
第2回ゲスト

 

2018.02.19  21:00〜
キャストサイズチャンネル『(鯛)●●ファクトリー』
前内孝文さん、椎名鯛造さんの番組
第45回企画会議ゲスト

 

2021.07.27
ゆるGG!~2.5次元俳優ゲーム実況生番組~

 

2021.08.03
「ぼくたちのあそびば」2.5周年記念 灼熱の夏祭り(VTRゲスト)

 

2018.08.21
キャストサイズチャンネル  『佐伯大地のダイチ呑み』
第15回ゲスト

2018.09.03  22:00~
SHOWROOM
『演劇トークバラエティ「サシイレ!」presented by Confetti』
第2回ゲスト

2018.09.18
キャストサイズチャンネル『(鯛)●●ファクトリー』
前内孝文さん、椎名鯛造さんの番組
第53回企画会議ゲスト

 

※要追記

 

テレビ出演

2018年

2018年3月16日
マーサ&ハニー(番組内コーナー【参拝男子】 テレビ東京

 

2018年8月17日
バズリズム02(日本テレビ

 

2018年12月31日
第69回 NHK紅白歌合戦NHK)-蜻蛉切

 

2018年12月31日-2019年1月1日
CDTVスペシャル!年越しプレミアムライブ 2018→2019(TBSテレビ)-蜻蛉切

 
 
2019年

2019年11月9日
J-MELONHK-BSプレミアム)-蜻蛉切

 
 
2020年

2020年7月25日
僕らのミュージカル・ソング2020 第2夜(WOWOWプライム


2020年7月9日-9月24日
テレビ演劇 サクセス荘2


2020年9月11日
ミュージックステーションテレビ朝日)-蜻蛉切

 

2020年10月12日-12月22日
テレビ演劇 サクセス荘2 mini(あにレコTV内のミニコーナーで放送))

 
 
2021年

 

2021年4月5日-
テレビ演劇 サクセス荘3 mini(あにレコTV内のミニコーナーで放送))

 

2021年11月22日
プレミアMelodiX!テレビ東京ZIPANG OPERA

 

※要追記

 

アニメ_声優

 

映画出演

  • 映画演劇 サクセス荘(2021年12月31日公開)
  • 映画『シンギュラ』

 

その他

 


 
 
舞台、イベント系まとめはこちら

 

 
 

【まとめ】俳優spi_出演舞台

spi出演舞台まとめ_ヘッダー

俳優・spiさんの出演舞台。自分用まとめです(役としてステージに立ったライブ等も含む)

 

 

子役時代

 
 

2010年

ミュージカルRENT - ゴートン 役

 

2011年

5月
舞台『スミレ刑事の花咲く事件簿』 - アンサンブル

 

2012年

3月
舞台『7DOORS〜青ひげ公の城〜』 - 肉欲 役

 

10〜12月
ミュージカルRENT- ベニー 役

 

2013年

2月
ミュージカルZANNA- アーヴィン役

 

7月
舞台アガサ・クリスティー・サスペンスオムニバス 第一部 最後のディナー/第二部 フェイからの電話』

  

2014年

6〜7月
ミュージカルカルメン - インマル 役

 

8〜9月
舞台『ヒストリーボーイズ』- ティムズ 役

 
 

2015年

2月、大阪/3月、池袋
ミュージカル『WAYOUT』 - 田上翔 役

 

9〜10月
ミュージカルRENT- ベニー 役

 
 

2016年

1月
ミュージカル『DNA-SHARAKU』 - 伊兵衛 役

 

4月
舞台黒子のバスケ THE ENCOUNTER』 - 大坪泰介 役

 

6月
ミュージカル『ラディアント・ベイビー〜キース・ヘリングの生涯〜』 - ディーバマン 役

 

9月〜10月
ミュージカル『H12』 - 神谷哲人 役

 

12月
舞台『Take Me Out』 - デイビー ・バトル 役

 
 

2017年

3月〜
ミュージカル刀剣乱舞』三百年の子守唄- 蜻蛉切

 

6月〜
舞台黒子のバスケ Over-Drive』 - 大坪泰介 役

 

8月-9月
舞台『止まれない12人』 - 朝倉浩一 役

 

11月
舞台KING OF PRISM-Over the Sunshine!-- 大和アレクサンダー 役

 

12月
ミュージカル刀剣乱舞』真剣乱舞祭 2017 - 蜻蛉切

 

12月31日-2018年1月1日
舞台『KING OF PRISM』STAGE FES 2017  - 大和アレクサンダー 役

 
 

2018年

1月
シアタークリエ10周年記念公演『TENTH』( 二幕 ガラコンサート、24日‐31日一幕 ~この森で、天使はバスを降りた~ 〈 - イーライ 役〉二幕 ガラコンサート)

 

3月-5月
舞台『Take Me Out 2018』 - デイビー・バトル 役

 

5月
「ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』イン コンサート」 - ニック・マッシ 役

 

6月
舞台『SAMAEL』- オキソ 役

 

7月
舞台『信長の野暮』- 織田信長

 

9月〜11月
ミュージカルジャージー・ボーイズ-Wキャスト/TEAM BLUE - ニック・マッシ 役

 

11月〜12月
ミュージカル刀剣乱舞』真剣乱舞祭 2018 - 蜻蛉切

 
 

2019年

1月〜3月
ミュージカル刀剣乱舞』三百年の子守唄(再演)- 蜻蛉切

 

4月〜5月
舞台黒子のバスケ ULTIMATE-BLAZE』 - 大坪泰介 役

 

8月〜10月
ミュージカル刀剣乱舞』葵咲本紀- 蜻蛉切

 

10月
舞台「KING OF PRISM-Rose Party on STAGE 2019-」※公演中止、配信実施 - 大和アレクサンダー 役

 

11月〜2020年1月
ミュージカル刀剣乱舞』歌合 乱舞狂乱 2019 - 蜻蛉切

 
 

2020年

2月
舞台KING OF PRISM -Shiny Rose Stars-※2月27日-3月1日公演中止 - 大和アレクサンダー 役

 

7月〜9月
ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』2020年版-Wキャスト/チームGREEN ※公演中止 - ニック・マッシ 役

 

7月〜8月
「ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』イン コンサート」※2020年版(7月18日-8月5日 帝国劇場) - ニック・マッシ 役

 

8月
刀剣乱舞 大演練(8月11日 東京ドーム)※公演中止 - 蜻蛉切

 

9月
ミュージカル『VIOLET』 - 父親 役

 

10〜11月
舞台銀牙 -流れ星 銀-」~牙城決戦編~- 赤カブト 役

 
 
 

2021年

1月
ミュージカル刀剣乱舞』五周年記念 壽 乱舞音曲祭 - 蜻蛉切

 

2月
オダイバ!!超次元音楽祭 ハッピーバレンタインフェス 2021(13日) - 蜻蛉切

 

4月〜5月
FAKEMOTION –THE SUPER STAGE-(4月)※4月29日のみ出演、該当公演中止

 

9月〜12月
ミュージカル「オリバー!」- ビル・サイクス 役(Wキャスト)

 

12月
【シン る・ひま】オリジナ・るミュージカ・る「明治座で逆風に帆を張・る!!」 第1部、木曾義仲 役 第2部、GENJIMIN 役

 
 

2022年

3月
ミュージカル「手紙」- 武島剛志 役

 

3月
チハマオート旗揚げ公演「カガミマエ・ブルース」(25日)※ゲスト出演

 

5月〜6月
ミュージカル刀剣乱舞』 ~真剣乱舞祭2022~ - 蜻蛉切

 

8月
シュレック・ザ・ミュージカル』トライアウト公演 (※18日夜公演 - 24日まで休演、25日 - 28日までシュレック代役にて公演再開)- シュレック

 

10月〜12月
ミュージカルジャージー・ボーイズ2022年版  -Wキャスト/チームGREEN - ニック・マッシ 役

 
 

2023年

2月〜3月
ブロードウェイ・ミュージカルドリームガールズ2023 -カーティス・テイラー・ジュニア 役

 

5月
舞台『信長の野暮』

 

6月
『NAIKON AID 2023』 ~劇団ナイスコンプレックスクラウドファンディングイベント~ 朗読劇『ナイスコンプレックス』

 

7月
シュレック・ザ・ミュージカル- シュレック

 

9月
ミュージカル刀剣乱舞』〜すえひろがり 乱舞野外祭〜 - 蜻蛉切
21日ゲスト

 

ミュージカル 刀剣乱舞千子村正 蜻蛉切 双騎出陣
 

 

 

 

イベント、映像系仕事まとめはこちら

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

【まとめ】舞台「銀牙 -流れ星 銀-」~牙城決戦編~

銀牙_流れ星 銀_牙城決戦編

画像はパンフレット表紙

 

【あらすじ】
最強の熊犬リキの息子として生まれた秋田犬の銀。奥羽軍の一員となった銀は、人間ですら歯が立たない凶暴な殺人熊・赤カブトを倒すため、更なる仲間を求めて四国へ渡った。
各地の犬(おとこ)たちとの壮絶な戦いを経て、数千匹に膨れ上がった奥羽軍一行は、満月の夜、総大将リキのもとに集結。ついに、赤カブトとの死闘に挑む!!


【日程】2020/10/22 (木) ~ 2020/11/01 (日)
【会場】天王洲 銀河劇場
【料金】全席指定/税込 9,500円
【公式サイト】https://www.ginga-stage.com/


【タイムテーブル】

銀牙_スケジュール

公式サイトより




【出演】
佐奈宏紀(Twitter
尾関陸(Twitter
赤澤遼太郎Twitter
岩城直弥(Twitter
松井遥己(Twitter
千代田信一(Twitter
鮎川太陽Twitter
田鶴翔吾(Twitter
北代高士(Twitter
川﨑優作(Twitter
滝澤諒(Twitter
輝馬(Twitter
平川和宏(Twitter
spi(Twitter
荒木宏文Twitter


【動画】

 

 

www.youtube.com


 

 

【イベント】

2020年12月19日、20日

12月19日
15:00~15:30 舞台『銀牙 -流れ星 銀-トークステージ
出演者:赤澤遼太郎(赤虎役)、鮎川太陽(スナイパー役)、田鶴翔吾(ビル役)、川崎優作(武蔵役)、輝馬(クロス役)

12月20日
10:30~11:00 舞台『銀牙 -流れ星 銀-トークステージ
出演者:佐奈宏紀(銀役)、北代高士(紅桜役)、spi(赤カブト役)、坂元健児(リキ役)

 

 

【原作】高橋よしひろ銀牙 -流れ星 銀-」(集英社文庫コミック版)
【脚本・演出】丸尾丸一郎(劇団鹿殺し
【振付】辻本知彦(「辻」の字は1点しんにょうが正式表記です)
【作詞】堤 泰之
【音楽】伊 真吾(OVERCOME MUSIC)
【演出補佐】山崎 彬
【美術】青木拓也
【音響】増澤 努
【照明】大波多秀起(デイライト)
【映像】石田 肇 横山 翼
【衣裳】小原敏博
【ヘアメイク】二宮ミハル
【アクション監督】加藤 学
【歌唱指導】都乃
【演出助手】陶山浩乃
【舞台監督】松澤紀昭
【技術監督】寅川英司
【宣伝美術】池田樂水
【宣伝写真】三宅英文
【制作】ネルケプランニング
【プロデューサー】荒木田由紀(ネルケプランニング
【エグゼクティブプロデューサー】野上祥子(ネルケプランニング)
【企画】鈴木優子(イクスキューブ)
【後援】東成瀬村
【協力】一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会 一般財団法人 横手市増田まんが美術財団
【主催】ネルケプランニング



 


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【観劇感想】