TENTH第2週ニューブレイン感想
TENTH〜!!さいこうかよ〜!!
取り乱しました。すみません。
TENTHは第1週目のNext to normalを観て、「あ、これは全部観ないとダメなやつですね?」と確信し、急遽2週目も追加しました。目当ては「デパート!」でのトト役が最高にキュートだった畠中洋さん。
余談ですが、畠中さんの息子さん、畠中祐さんは声優をやられているんですね。
わたしの人生を変えた衝撃的作品「KING OF PRISM」で香賀美タイガ役をやっているというのを今更知って、泡を吹いて倒れそうになりました。
これはもう、運命じゃん…畠中洋さんに惹かれるのは、運命じゃん…!(?)
残念ながら(?)そのデスティニーに気づくのは見終わって数日後だったので、普通に感想を。
第1部、「ニュー・ブレイン」
あらすじ
ニューヨークに住む売れない音楽家のゴードンは、ブロードウェイ・ミュージカルを手掛ける事を夢みているが、子供番組に音楽を書き下ろして生活費を稼ぐ日々を送っている。今日も、着ぐるみのカエルが歌い踊る楽曲のことで頭がいっぱい。しかしどうしても上手くメロディーが湧いてこない。そんな悩みや苦しみや愚痴を、友人でもあるエージェントのローダにこぼしていた彼は、突然、原因不明の頭痛と目眩に襲われて緊急入院する。検査の結果、脳手術を受けなければならない危険な状態であることが知らされた。ボスであるミスター・バンジー、勝ち気だが心配性の母親・ミミ、恋人のロジャーが病院に駆けつける中、ゴードンの脳裏にはさまざまな思いが交錯する。夢を遠ざけてしまうような仕事、家族を捨てた行方知れずの父親、聡明なホームレスの女、そして、まだこの世に遺していないゴードンのオリジナル曲。
彼の人生は、夢は、大切なメロディーは、この世界から消え去ることなく、輝き続けることができるのか?彼に再び春はめぐり来るのか?
結論から言うと、文化的背景を知ってた方が楽しめたんじゃないかなあという印象。
2部のガラ・コンサートの時のMCで確か伊礼さんかな?がおっしゃっていたと思うのですが、ゴードンがユダヤ人である事、ユダヤ人の母親は「ジューイッシュ・マザー」と呼ばれ、子供に多大な影響を与える存在であることなど、そのあたりを知っていた方がより物語を深く解釈できたかもなあと思いました(わたしはできなかったー!ざんねんー!)
また、ゴードンがゲイであることや、音楽家というのは他人からどういう評価を得ているか、このあたりもあまりピンとこなかったので、入り込めなかった原因かもしれません。
ゴードンの音楽家としての評価は、入院中のやりとりで看護師リチャードが語る部分がありますが、「恵まれていないリチャード」と「成功し全てを持っているゴードン」という個人の対比になっていました。
個人的にはもうちょっと「世間的に見て」ゴードンという人物がどう見られているのか、という描写がほしかったです。
しかし、しかしですよ…!畠中さんのロジャーがほんっとうに素敵だった!
端正な顔立ちと色気がある雰囲気が魅力的…とずっと見惚れていました。
左耳だけキラリと光るピアスをつけていることに気づいた時は、あまりのセクシーさに倒れるかと思いました。かっこいいよーーーー!!!すきーーーーーー!!!!
ざっくりとしたボーダーのニットでヨットに乗っている爽やかな出で立ちも素敵ですが、一番かっこよかったのはタキシードを着ていたところでしょうか…
タンゴを踊る畠中さん…やめてください、かっこいい!しんでしまう!!!すき。
一番好きなシーンは、いじけたゴードンに病室でやさしく接するところ。
自分が倒れた時にヨットで海に出ていたロジャーに対し、ゴードンは怒って(かわいい)、「出て行け、出て行かないと殺す!」などと拗ねるのですが、ロジャーは笑ってベッドの中に潜り込んで話を聞きます。
なおもいじけるゴードンですが、身体に回されたロジャーの腕をしっかりと握り(かわいい)、「出て行かないと殺す!」ロジャーは微笑みながら「殺されてもいいよ」
……なんっなんですか!!!萌え殺す気ですか!!!!??
決して若いとは言えないゴードンとロジャーですが、このあまりにも初々しくキュートなやりとりにきゅんとしました。何かあるたびに、ロジャーはこうやってゴードンをあやしているんだろうなあ…。なんてかわいいカップルなんだ。劇中で、ふたりの関係性がとても良く現れているシーンだなと感じました。あと畠中さんかっこいい。すき(2度目)
余裕綽々に見えるロジャーですが、ちゃんとゴードンのことを愛していて。
失敗したら死んでしまうという手術を明日に控えた夜、ロジャーは「今夜はふたりで過ごそう」とゴードンに伝えます。
しかし、ゴードンは自分の仕事、作曲を優先します。
憔悴し、街を彷徨うロジャー。
しかしわたしは、この状況で自分の仕事を優先するゴードンに、仕事への誇りと強さを感じました。
わたしが「え、失敗したら死ぬ?成功したら何も問題ないわけでしょ?」みたいな楽天的な部分があること、かつ、仕事に対しては日々、色々思うところがあるからかもしれません。
畠中さんのかっこよさに悶えていましたが、マルシアさん!
ホームレスのリサを演じる彼女もとても素敵でした。
パワフルな歌声や、ふてぶてしい?演技、「こんな素敵な方だったのか…!」と驚きました。他の演技も見てみたいなあ。(全然関係なのですが、推しの父親が優勝した外国人歌謡コンテストにマルシアさんも出ている…?同じ大会かどうかは謎ですが。こうして繋がっていく色々な無駄知識。)
2部ガラコンサート
印象に残ったのは伊礼さんのトーク。
アンナ・カレーニナの話につなげるために、「最近不倫はやってますよね!」とか言ってて(ちょうど某氏の不倫&引退報道の翌日でした)ハラハラしました。
そしてピンク系の肌の色が暗い色の衣装に映えて美しいなあ…と思っていたのですが、チリ人と日本人のハーフなんですね。彫りの深い顔立ちとかっちりとした衣装に、「わー、王子様みたいな人だなー!」と思いました。
BLOOD BROTHERSは、第1週とは違うキャストで観られたのがうれしかった。
キャストが違うとまた違った味わいがありますね。
きみはいい人、チャーリーブラウンはみんなかわいらしかった!
TENTH第3週は数回観劇予定があるので、「この森こそ」を聴けたのもうれしかったなあ。
TENTH、1〜3週目のどれも素晴らしいのですが、わたしは今やってる3週目が一番好みです。
初日、土居さんの歌に序盤から泣きっぱなし…。
衣装のこだわりがまた良いんですよ…
パーシーの泥だらけの靴とか、途中で皆の服の色が明るく変わるところとか、服が毛玉だらけなところとか…
詳しい感想はまた書きます。
ちょっとずつ増えていくサインを見るのも楽しい。
「ニュー・ブレイン」について - 畠中洋さん 私設ファンクラブ「ハタ坊の会」
初演時、他の方の感想ブログなど