晴れた日のねどこ

答えの出ないことばかり考えている

愛にも恋にもなりきれない 〜ガチ恋アンサー〜

 

夜さんのガチ恋診断、そしてみなさんのブログを
楽しく読ませていただきました。

 

yorumushi.hatenablog.com

 


ガチ恋ってどんな感じで、何を考えてるんだろう…
やっぱり推しと付き合いたとかそういう…?
と考えていた自分にとって

「付き合いたい」って本気で思ってるわけじゃない。 「付き合える」とも思ってない。 ただただ、好きで好きで、つらい。 これが「ガチ恋」だと思います。

ガチ恋とは - 欠けた月の裏

 
これは衝撃でした。
そうなのか!!!!!

でも色んな方から「恋って理屈や理由とかそいうのないじゃん」と言われて納得してしまった。だから私は「役者としての推しさん」に恋をしているんだろうなと思った。 多分、私の中の推しさんは私の都合良く描かれていて幻想みたいなものだと思うけど、それにガチ恋してるんだと思う。だからこそ、プライベートな推しさんは知りたくない。自分の中の推しさん像が崩れたら嫌だから。

ガチ恋アンサー - おたくのひとりごと

 

こちらもなるほど…!と思いました。


じゃあ自分はどうなんだろう!?
ということで、わたしもやってみましたガチ恋診断。
(勝手にお借りしました、すみません)

 

 

もくじ

 

 

 

ガチ恋診断

「好きな人いるの?」って聞かれて「(いるけどその人のことなんて言えない……)いまはいないかな~」って答えちゃう  

→ないです。

 

 

推しさん「好きな女性の髪型ですか?ロングのカールとか好きですね」あなた「よし、髪伸ばして巻こう」  

→ないです。
そもそも、恋人に言われてもやらないタイプだった。

 

 

推しさん「好きな女性の服装ですか~、うーん、ふわふわっとしたのが好きですね!」あなた「よし、ふわふわな。まかせろ!(普段は着ないのに買っちゃう!)」  

→ないです。
同じく、恋人に言われてもやらないタイプだった。
「え? あなたの好きな女性像にわたしをあてはめたいの?矯正したいの? わたしはわたしの意思で今の服装を選んでるので、それを曲げるとわたしじゃなくなっちゃうし、そういうものを求めるならわたしである必要なくない?」とか思う、めんどくさいタイプだった。

 

たとえ推しであろうが、身近にいる気になる人だろうが、伴侶であろうが恋人であろうが、何かを言われたところで意に沿わない服を着たりはしないと思います。

 

 

デート特集とか見て思わず想像し、いやないないwwwってなっちゃう  

→これもないです。

 

 

街中でついつい推しが歩いていないか考えたり想像したりしてしまう  

→ないです。
歩いてる時に人の顔を注視しないから、考えもしなかった…!
ただ、推しの現場の近くを仕事で通りかかった時は「はっ!今推しがこの近くに!?」とざわつきはしました。

 

 

何をしてても頭の片隅に推しがいる  

 →割とよくいます。
推しについて考えるのが楽しいので、これは当てはまります。

 

 

実際に会えたら何を話そうか少しでも考えたことがある  

→ないです。
だけどもし友達だったら、
ああだこうだと仕事論などを語り合いたいなあと思った事はあります。

 

推しよ、わたしとPDCAサイクルを回そう。
場末の小汚い居酒屋とかで。

 

と思っていたのですが、
徐々に「うん…?お酒が入った時にそういうのを語るタイプではなさそうだな!?」とか、酔ってハイテンションになってるのは対応に困りそうだからやっぱりそういうのはいいかな…!という結論に。

 

 

今までこしあん派だったのに推しがつぶあん派だというのを知った瞬間につぶあん派になっちゃう  

→ないです。
でも推しが好きな食べ物などは
「減量中で食べられないだろうから代わりに食べよう、ヒヒヒ」
と思いながら食べてます。

 

 

 

推しがカノバレ/結婚ご報告したら

 

ウェルカムです。
むしろ私生活を支えてくれる人がいてほしい。切実に。
パートナーがいたらいたで大変な事もあると思うし、それがゴールでもないんですけど、職業的に絶対にハードじゃないですか俳優業って。
なので、心をさらけ出して安心できる場所を提供してくれる存在*1推しのそばにあってほしいなあと思います。

もしくはがっちり手綱を握ってくれるしっかり者とかが傍にいてほしい。切に。


見ていてハラハラするので、
フェイクでもいいからカノバレして安心させてほしい(?)

 

 

 

ここからは9さんの書かれていた項目をお借りします。

que-9.hatenablog.com

 

 

 ガチ恋判断ポイント「共演者に嫉妬するか」

ジョジョの奇妙な冒険で好きなのは何部ですか?
わたしは2部と3部です。*2
2部のジョセフ・ジョースターが好きです。

 

でも、ジョセフと付き合いたいかというと絶対に嫌です。
胃がねじ切れると思う。
なんなら、一緒に行動するのもちょっと躊躇う。
だからスージーQはすごいと思う。

 

なのでもしかしたら「うーん、この人はすごい女だな…!?」と思って
他の出演舞台を観に行きたくなるかもしれない。

 

 

 

ガチ恋判断ポイント「女の影を疑っちゃう」
 
あんまり考えないです。
写真は「うん、今日もいい表情してるね!」
「寝癖ついてるよ!」みたいな気持ちで見てます。
SNSは「無理して更新せんでええよ…?」と思いながら見てます。


おや?という部分があったら、女の影を疑うより
「疲れてるのでは!?」とコンディションを心配してしまう。

 

 

 

 ガチ恋判断ポイント「自分の恋愛対象は推し基準か」


ここも違います。
先に述べたとおり、好きなタイプと付き合いたいタイプは違う。
(更に言うと、好きなタイプ、好きになるタイプ、
付き合ってうまくいくタイプ、付き合いたいタイプ、
付き合ってみたいタイプは全部違うと思います。)

 

 

 

 

こう書いていると、ガチ恋じゃないんだなあ…と思います。
でも、「あーーー、これ好きだわ!わたしもついになっちまったのか、ガチ恋ってやつによう…」と思ったこともあるんですよ。

 

あまりにも推しに衝撃を受けすぎて、
それが処理できなくて、
最寄駅のホームのベンチに小一時間くらい座り込んで
「なんなんだ!?この感情は!?」と自問自答したこともあります。

 

 

 

 

と、ここまで書いて、推しに関する気持ちがなんなのか
掘り下げて書いていこうかと思ってたんです。

そしたら、こちらのブログを読んでしまった。

 

tmmrrw.hatenablog.com

 

あれ?
もしかして私が推しに感じているのは愛なの…???????
愛だった…???

(書き手のtmmrrwさんの考える「恋」「愛」が、自分の考えるそれと近い部分がありよくわからなくなってきた)


恋とは…?愛とは…?

 

わからなくなってきたからちょっと整理しようと思います。

 

 

先ほど書いた、推しについて駅のベンチで考えていた時のツイートの抜粋です。


なんでこれで成立してるんだこの人…っていう。好意とか嫉妬とか嫌悪とか、そういうのでもなくて、ただただ疑問で、その思考とかをトレースしたいけどまあ当然できるわけがないから想像で補完するしかない

 

いや…びっくりした。すごいなあ。すごい不思議。恋でも性欲でも尊敬でもなくって、ただああいう人が存在していて、しかもその人が人に見られる仕事を選んだっていうことがすごい。なんで成立してんの?って混乱してる

 

素敵な出来上がり方をした人だ…(いや死ぬまで完成なんてしないんですけど)というのはもちろん思うし、単純に「いやー、その感じぐっときますわー」という気持ちももちろんあるんだけど、すごい。なんていうか、びっくりするくらいただの人として見てる。すごい推したいけど、その気持ちが共存してる

 

かっこいい!素敵!すごい才能!!っていうのと同じ地平で、めちゃくちゃ「ただの人間」として見てる。ただの人間として他人を扱おうとしてると感じたからっていうのが大きいのかもしれないんだけど。

 

要約してめっちゃくちゃ陳腐な言い方をすると「魂を揺さぶられてしまった」ということです。
あと、わたしは「他人への干渉は善意も悪意も全て暴力」と考える人間なので、変な話、なるべく近づきたくない気持ちもあるし、過激なファンとかにはなりたくない。

 


同じことを繰り返してるあたり、混乱ぶりが表れている。

 


「魂を揺さぶられてしまった」
それは恋ではないのか?と思ったので、
恋とは、そして愛とは何かということも考えてみます。

 

 

恋とは?

恋をしてる時のわたしは本当にばかです。 気が狂ってます。
気が狂っているゆえ冷静な判断も出来ないし、
相手に近づきたくてたまらなくてじれったいし、
もっと知りたい!と夢中になります。

 

自分ではどうにもできない濁流みたいな抗えない力で動きだすのが『恋』

 

そういうどうしようもない気持ち。
どうしようもないけど諦めているわけではなくて、
「その濁流、泳ぎきってみせるけど?」
みたいな、世界一強くなったような錯覚を起こす気持ち。
(だから気が狂ってると自分で思う)

 

それがわたしにとっての『恋』です。

 

 

 愛とは?

じゃあ愛はなんだろう。

 

 

 


わたしにとっての愛はこんな感じです。
そしてこれは、同性とか異性とか、相手や自分にパートナーがいるかどうかは全く関係ない。
むしろ自分が相手を支えられるかどうかわからないし、
自分の人生に相手を巻き込みたくないという気持ちが強いので、
相手にパートナーがいてくれたら安心します。*3
 

 

 

独占欲から出た愛はエゴイズムです。
これは愛とはいえません。

Waht you love, set it free.
If it doses not come back to you, it was never yours.
If it dose come back to you, it was always yours.

愛するものを手放しなさい。
もし、その人が戻ってこなければ、
初めからあなたのものではなかったのです。
しかし、戻ってくれば初めからあなたのものだったのです。 

 

 『そよ風のように生きる-旅ゆくあなたへ』
 バレンタイン・デ・スーザ(女子パウロ会)より

 

 


前提や条件は違いますが、
愛について考えるとこの一節が頭に浮かびます。


大事だし、好きだし、痛い思いやつらい思いはして欲しくない。
信頼も尊敬もしている。
だけどその人たちには、清々しいくらい執着がない。
それがわたしが愛を感じる人についての気持ちです。

 

 

 

 

では推しへの気持ちはなんなのか

 

さて、推しについての気持ちはなんなのか。

 

わたしは推しに魂を揺さぶられました。
その存在に衝撃を受けました。
じゃあ恋をしてるのか、というと多分違う。

 

わたしにとって、恋は相手ありきのものです。
すれ違った瞬間にお互いの力量を察知して、
どの間合いで打ち込むか相手の出方を伺う、
そういう緊張感と高揚感があるもの。

 

だから、一方的に知っている今の状態は恋だとは思えない。

 

これは個人の見解ですが、「ガチ恋」っていうのは恋の病の一種ではないでしょうか。対象に対し、恋愛に似た感情を持ってしまう症状があれば、それは「ガチ恋」のような気がしています。さらに言うと、「りあこ」よりも重い状態を「ガチ恋」と指すのが正しいのかなとも思っています。 「ガチ恋」は「苦しい」というのが自論です。

ガチ恋とは - 欠けた月の裏

 
夜さんのこちらの文章を読むと、
推しの存在に混乱してちょっと体調までおかしくなった自分は
かなりガチ恋っぽい。
他人からみたらガチ恋なのかもしれない。


ただ、付き合いたいか?と言われると、うーん。。


先ほど述べたとおり、ジョセフ・ジョースターは好きですが、
付き合いたとなると果たして…?というのと同じような気持ち。

 

たとえば何かの偶然でプライベートで飲む機会などが発生した時に、
特になにも話さずぼんやりしてても成立するような空気が流れれば付き合いたいですが、そんなの観測しようがないしなあ…という。
推しであれ、ジョセフであれ)

 


じゃあ愛なのか。
大事だし、好きだし、痛い思いやつらい思いはして欲しくない。
ここはクリアです。
しかし


「信頼も尊敬もしている」

これはわからないです。
わたしには、推しが公に見せてくれている面しかわからないので。
わからない以上、身近にいる愛を感じる人達と同じようには、
自分を捧げようとは思えない。

 

愛にも恋にもなりきれない。


じゃあわたしにとって推しとは?
恋人でも伴侶でもない。
家族でも友人でもない。
上司でも同僚でも後輩でもない。
知り合いですらない。
だけど好ましく感じているし、見ると心が揺さぶられる。

 

 

 

結論、そしてまとめ

推しへの気持ちは一体なんなのか。
考えに考え、そして気づきました。
これは自然現象に対する気持ちみたいなものだと。

 

 

わたしは推しが好きです。
だけど推しのすべてを許容できるかというと、それはできない。
好ましく感じることもあるし、
その行動はどうなんだ?と思うこともある。

 

だけどわたしは、
彼が発信する姿に打ちのめされた。
魂が震えるような思いをした。
板の上で輝く姿をもっと見たい。

 


見方や捉え方が変わると時には疎ましく思うことすらあるけれど、
ある一瞬を切り取ると驚くほどきらめいていて
心が揺さぶられる、そんな気持ちを推しには抱いてます。

いいところも悪いところもひっくるめて、
時々放つ、強烈に輝く光を見逃さないようにしたい。


夏の強烈な日差しに容赦なく肌を焼かれたときに感じる酩酊感。
鼻の奥までつめたくなる空気を吸い込んで白い息を吐き出す冬の朝の清々しさ。
重くあやしく夜を照らす赤く輝く月を見つけたときの興奮。
割れそうなくらいに地面を叩きつける雨に覚える高揚感。

 

時には予想もつかない美しい姿を見せ、
時には無情にも裏切ってくる。

 


推しの存在はまさに大自然!!!!!!

 

わたしにできることは、
大自然を前に湧き上がるコントロール不能なストレートな感情を
ありのままに受け入れ感じ切るだけです。

 

花、鳥、風、月、そして推し

 

なんか投げっぱなしになってる感じがしてきました。

まあいいや。
これがわたしのガチ恋アンサーです。*4

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ところでガチ恋関連記事を読んでからこっち、すごく気になることがあります。
好きなタイプ、好きになるタイプ、付き合ってうまくいくタイプ、付き合いたいタイプ、付き合ってみたいタイプは全部違うと思うというのは前述の通りなんですが、「寝てみたいかどうか」というのも恋や愛に関係なく、独立して成立する問いだと思うんですよ。


推しを隠して語っているブロガーの方などに、ぜひその辺りを聞いてみたい。
この辺も、細かく掘り下げていくとめちゃくちゃ興味深いと思います。
誰か書いてくれませんか。(まあ書かないですよね…!)

 

 

 

 

追記

夜さんがガチ恋アンサーへの返信を書いてくださいました!ヤッター!

yorumushi.hatenablog.com

 

 

*1:こういう言い方をすると恋人、伴侶のみがそういう位置づけとして扱われることが多い気がするのが不思議です。家族や友人やペットなども同等の存在になり得ると思うんですよね、人によっては。

*2:アニメしか見てないにわかです

*3:ある意味、相手に対して責任を取りたくないのかもしれません。

*4:アンサーになってねえよな。わかる。