晴れた日のねどこ

答えの出ないことばかり考えている

【ドラフト】Take Me Out 2018感想ざっくりまとめ

 

 

こんにちは。寝ても覚めてもTMO。かんそうぶんです。

 

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Take me out される☆の絵です

毎日Take Me Out 2018について考えてばかりで、ブログをまとめようにもツイートが溜まってばかりなので、一端ツイートを貼り付けます。

またしても記事という体裁にこだわらない自由な形式をチョイスする。
 
それが…
 
 
 
 
 
 
Style!!!!
 
 
 
 

 

 
観ていない人にはなにも面白くない気がすごくするので、一応ざっくりあらすじを貼ります。私の感想はネタバレと考察しかないです。
そしてこの内容からまた意見が変わっていっている…。公演期間一ヶ月ってすごい。自分も一緒に物語と一緒に成長できる気がする。ありがたい…
 

男たちの魂と身体が燃え滾る、「ロッカールーム」。彼らにとってそこは、すべてをさらけ出せる楽園だった。ひとりのスター選手による、あの告白までは-。

黒人の母と白人の父を持つメジャーリーグのスター選手、ダレン・レミングは、敵チームにいる親友デイビー・バトルの言葉に感化され、ある日突然「ゲイ」であることを告白。それは、150 年に及ぶメジャーリーグの歴史を塗り替えるスキャンダルであった。しかしダレンが所属するエンパイアーズ内には軋轢が生じ、次第にチームは負けが込んでいく……。

そんなときに現れたのが、天才的だがどこか影のある投手、シェーン・マンギット。圧倒的な強さを誇る彼の魔球は、暗雲立ち込めるエンパイアーズに希望の光をもたらしたのだが-。

https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b1893903

 

メジャーリーガーの華やかな選手たちの関係を捉えながら、
そこに渦巻く閉鎖性によって浮き彫りになる人種問題、LGBTなどの社会的マイノリティに深く切り込み、
私たちが向き合うべき実情にスポットを当てた「Take me out」。
2016年12月に日本初演、その年の第51回 紀伊國屋演劇賞 団体賞の対象作品に選ばれた本作が、
DDD青山クロスシアターにて早くも再演決定!密着空間でのあの熱いドラマが蘇る!

https://www.stagegate.jp/stagegate/performance/2018/take_me_out/

 

2016年版だけどちょっとくわしいあらすじ

 

 

 

 

 

 

ダレン

 
 ダレンは意図的に他人の感情を逆撫でする言動繰り返して他者を試してる印象がある。威圧的な振る舞いを割とするよね。これは驕りと怖れが混じり合った結果の行動なのかなあ。

 

ダレンの笑顔がはじめと途中からで全然違う。彼はメイソンに外側に連れ出してもらったんだと思った。外に出た者と出られなかったデイビー、対照的な2人だと思う。ましてやデイビーは愛について説いた側だから皮肉。

 

ダレンは監督と話してる時、メイソンと話してる時、デイビーと話してる時は、普段何枚か被った仮面を少し脱いだみたいな表情をしてて、ウワーー!ってなる。

 

ダレンがピッチングするときの目線席に入ったことがあるんだけど、あの表情はやばいな…。あの自信満々で挑発するような表情する人、めっちゃくちゃ好きなんですよ男女問わず。(エマワトソンとかよくやる印象がある)


演技でよかった、日常生活であの表情する人に会ってたら即落ちだわ…
自分の能力がわかってて、それで相手を挑発する表情する人って、めちゃくちゃセクシーじゃないですか…。お!?やんのか!?と思ってテンション上がるやん…。

ダレンめちゃくちゃセクシーだよな。監督と話してる時の弱い表情と、チームメイトと話してる時の強気な表情の落差も良い…

 

 


デイビー


デイビーとダレンが酒場で話してる時、腕を組んでそれを見てるキッピーの表情とか、「ダレンが大事なんですね?」と言われた時のキッピーの反応を見ると、胸が詰まる。そしてそこのシーンは毎回デイビーー!、!!!お、お、おまえーーーー!!!って思います。
「大事なんですねぇ(語尾をあげる)*1」ってなんだよ!デイビーむかつく!!!!

 

盛り場のシーンのデイビーの「だな」、言い方が違う時があるんだけど、「だ〜なっ」の時は変人感が増してる感じがして、その後の展開を知ってるだけにちょっとイラっとする笑
でもダレンの話をぐーっと身体を傾けて聞いてるのを見て、良い奴だな…と思い直すんだけども…。推しだからかな…チョロいな…

 

盛り場のシーンでデイビーがステップ踏んでたのは、一体何日間なんだろう…。あの演出、酔ってご機嫌になってる感じでキュートだった。(髪の毛の後ろの方がまだ若干ぴよっとしてた時だと思う)

 

 

ジェイソン


ジェイソンはスペイン語ペアが「これなんて言うの?」って本を指差してたら「これはねえ…」って答えようとしててかわいい。リングを首からネックレスにして下げてるからたぶん既婚者なんだろうな。あと、がっしりしてる上に鍛えてて、体つきがすごくかっこいい。野球選手!って感じ。
トッディとしょっちゅうにこにこしててかわいい。

 

 

キッピー


キッピーは物語の進行役だが語りに主観が多く含まれているので実は信用ならない。例えばダレンを性欲が薄いと言ってるけど、ダレンの言葉は正確には「チームメイトとは寝たいと思ってない」なんだよね。

 

 


差別意識

カワバタが心情を吐露しジェイソンとハグした後、笑顔でホモ野郎と言うのがピンとこなかったんだけど、チーム内で日本人というマイノリティであるカワバタが、性的マイノリティを差別する側になるという描写…?と思い至り怖くなった 。

差別する側って一定ではない。一人の人間が持つ属性ってたくさんあるから、どこから対象を眺めるかによって、差別する側/される側というのは容易に変わるよね。

 

 

目が足りない

登場人物がそれぞれの役柄に沿って行動してるから、見るところがたくさんあって目が足りない。
どっちがマルティネスでどっちがロドリゲスかわからないマンなんだけども、シェーンの告白の時に寝転んでおなかぱたぱたしてるのと、それを見てロッカーの方を向いてエアドラムし始めたスペイン語勢がかわいかった。
違う日はロッカーにかけた写真を二人で見ながらシェーンを指差して何か話してたから、英語が堪能な方が「あいつ、家族がいないんだってよ」みたいなことを話してるんだろうな。*2

 

 


物語全体の考察

片思いっていうのは、ある意味自分の理想を相手に求めること。
TMOは片想いとすれ違いの物語。

愛とか恋じゃなく、キッピーはダレンに、ダレンはデイビーに、デイビーは神様に片思いしてて、みんな自分の中の理想を相手を求めてすれ違ったのかと思う。ある意味デイビーは死ぬことで思いを成就したとも言えるけど。

 


「Take me out」されたのは?

 TMOは箱庭(自分の狭い意識)を巡る話だと思う。Take me outされたのはメイソン、ダレン、キッピー。楽園が壊れたと嘆き、出られなかった、出る気すらなかったのはデイビー、監督(=ダンジガー)

 

キーパーソンはメイソン。
「俺らは楽園を失った」がTMOのキャッチコピー。
楽園 = 何も意識せずに野球のことだけ考えていればよかったという環境 だと思う。
そこに所属してないメイソンは初めから「外側」の人間だけど、ここで語るのは「自分の意識の壁」みたいなものの話。

 

メイソンはダレンに、ダレンはメイソンに、キッピーはメイソンにTake me out されてる。
メイソンは言わずもがな。劇中で自分でも言ってるからここでは割愛。

 

ダレン。
ダレンはカミングアウトすることで初めて「完全なるダレン・レミング」として存在できた。「これでよかったんだ。だって俺は、ダレン・レミングなんだから」という独白。あれはつまり今まで(COする前)はダレン・レミング「らしからぬ」振る舞いをしてたってことだと思う。


本当のダレン・レミングを丸ごと許容したのも、何も隠さずむき出しでぶつかってきてくれたのも、あの中でメイソンだけだったんだよね。
デイビーはダレンを拒否した。キッピーとは心が通じ合ってない(そもそもキッピーとは野球の技量の差の問題なのか、実は同じ目線に立ってない。キッピーがダレンに向ける思いの方が強くて、関係性がイーブンじゃない。)

 

シェーンの件がなくても、ダレンはキッピーの言葉を一度拒絶してる。

「こんな時だから言うんじゃなくて、俺はお前のことが好きだ」みたいなことをキッピーが電話で告げたシーン。「心の内を全部話すのが大事だと思う」とキッピーは言ったけど、ダレンはデイビーとの一件もあって「それはどうかな」とかなり強張った顔でそれを拒否してる。あれはキッピーの無神経さへの怒りももしかしたらあったのかもしれない(しっかし、この時の険しい表情と、その直後のメイソンと話す時の気を許したダレンの表情の落差がさ〜〜〜、ほんとさ〜〜〜!!!!)

 

最後にメイソンの思いを受け止めて、パーティーに一緒に〜と言って、戻って迎えに来たところ。あそこで二人の気持ちは完全に通じ合った = ダレンは心からメイソンのことを信用したし、メイソンもダレンに思いが通じたということで、お互いがお互いをTake me outしたと思う。

 

で、キッピー。彼も実はメイソンによって救われてる一人だと思う。
キッピーは物語の語り部だけど、実は語る内容にかなり主観が入ってる(https://fusetter.com/tw/tCShR#all)し、全然中庸な立場じゃない。彼は言葉を信じ、巧みに使いすぎ、それに溺れてしまった人物だと思う。
(ある一定のレンジにおさまる対象には言葉は有効だけど、そこから外れた人間には言葉の力自体が無効化される。今回の場合はシェーン)

 

彼は言葉ですべてを解決できると思っていた。でも実はそんなことはなくて、彼はシェーンの登場によって少なからず傷ついたと思う。デイビーに嫉妬し、「チームの親友」であるダレンとの友情にも亀裂が入った。(でもそもそもダレンはキッピーを友人だと思ってない気がするけど。切ない…)

 


それを救ったのがメイソン。
彼の「言葉にするのは難しいという気持ちを言葉によって表現したんです!」(だっけ?)という台詞で、キッピーは「すべてを言語化しなくてもいい」と許されたんじゃないかなと思う。


たぶんキッピーは、シェーンの「俺が何を考えているか知りたいのか?それなのか?」「知らねーよ!!」という言葉を理解できなかった(シェーンは本当に、あの投球の理由を自分ではわからないし「知らない」と思う)
だけど、メイソンのその台詞によって、シェーンに対して少し理解できたり、自分が言葉に頼りすぎるところを自覚できたんじゃないかな。

 

「会えてよかったよ、本当に」

キッピーがそう言ってメイソンに握手を求めたのは、心からの台詞だと思う。


生きていると、何気ない言葉が誰かを傷つけたり救ったりするものだと思うのだけれど、その一端を見せられたようなシーンだなと思いました。

 

 

ラストシーン考察①


最後のシーンって、もしかしてメイソンはダレンの言葉を信じず、パーティーにも行かずに去ろうとしていたからあの場所に残って別れを噛み締めていたということだったりする…?

 

あのシーンがどうしてもよくわからなくて悶々としてたんだけど。もしかしてメイはダレンが信じきれなくて、あの場所に残ろうとしたんじゃないかなあ。


ダレンは「ゲイの子どもへの支援を」と言ったり、「明日引退しない、明後日する」と言ったり「ゲイカップルと一緒にエレベーターに乗って、お前にキスしてやるよ」と言ったりして、結構メイソンを翻弄してたよね。

 

自分の潜在意識が形を持ったようだとまで感じてる相手に、剥き出しでぶつかって好意を伝えてるのに何度もかわされたら、それは傷つく。

メイソンは、ああまただ、こんなに焦がれてるのに届かないんだなと思った。
優勝チームがもらうリングに価値があるとはダレンは思ってなかった。だから指輪をはめてもらっても、信じきれなかった。
だけどダレンにボールを渡されて戸惑った。
一体どっちなんだろうって心が揺れて立ち尽くして、その後「(やっぱり本気じゃなくて気持ちは届いてない、だから)悲劇だった」ってつぶやいたんじゃないか。

 

だけどダレンが(「ごめん」と謝らずに「俺も」で済ませたダレンが…!)戻って迎えにきて、笑顔で自分の方を見たから、メイソンは本当の意味で「連れ出してもらった」と思ってダレンに抱きついたんじゃないかなあ。

 

野球を愛したダレンがボールを持っていて、と自分に手渡したこと、そして迎えにきてくれたこと。

それを受けて、メイソンはダレンが野球を辞めることを考え直した、つまり自分の想いは通じたと思ったんじゃないか。

だからこそ「春が来るまでなにをしよう」、つまり次のシーズンが始まるまで何をしよう、って言葉につながったんじゃないかな…と思った。

 


ラストシーン考察②

観客…つまり私たちは物語全体を見て「悲劇だった」という意味を考えるけど、メイソンは初めから終わりまで「ダレン(と野球)と自分」について話してた。

彼の前ではダレン以外の人物は脇役なんだよね。最後の場面で、キッピーと会った時も「一方的に見たことがある人」みたいな扱いでしかないし(なんならダレンに夢中でキッピーは視界に入ってなかった。恋は盲目かよ…かわいいな…)、シェーンについても「ダレンに失礼なことを言った人物」みたいな扱い。

 

メイソンの世界は、ある意味ですごく狭くて完結してる。
「昨年のモデルの世界であなたは私だったんです!(意訳)」という言葉からも、ちょっと視野が狭そうな感じが伝わってくるし、一方的に夢中で話してしまうところも、コミュニケーション能力がそれほど高くないのかもな…って感じがする。(でも、ナレーションの部分では少し低くて響く感じの発声/ダレンと話す時は高めの上ずった声、という対比がわかりやすい演技をしてた時もあったから、あれはダレンの前だけ…という可能性もある。かわいいな…!?)


「大変なシーズンだったな」とダレンに言われ「ええ、悲劇でした」と返したところは相槌だから、ダレン目線での答えだと思う。

ダレンの親友・デイビーが、チームメイトであるシェーンのデッドボールで亡くなったこと、シェーンが拘留されたこと、デイビーの言葉がきっかけで「事件」が起こったこと。(でも、ダレンのカミングアウトでメジャーリーグ全体に激震が走った、みたいな目線では話してなさそう。メイソンは最初から最後までダレンと自分しか見てないから。ダレンのカミングアウトを自分の感情と絡めてメジャーリーグ全体の問題として捉えたのは、おそらくデイビーとスキッパー監督(=ダンジガー)だけ。他の登場人物はチームメイトの問題としてしか捉えてないっぽい)

 


一方、ダレンと別れてからのメイソンの独白の「悲劇だった」は、自分についての話なのかなと思う。これについては後に書く。


メイソンはダレンに一目惚れしたんじゃないかなあ。メイソンは一人ぼっちで生きてきた人なんじゃないかと思う。ちょっとそれについて下記に書く。

 

元会計士の引退はダレンがいぶかしんだ通り実は嘘で、ダレンのCOがきっかけで担当を外れたんじゃないかと思う。「関節炎、動脈硬化、南の島」って、ちょっと辻褄が合ってない。病気で余命いくばくもないから引退して南の島に行ったの?とも思ったけど、それなら病気については一つだけでいいのに、なんで「関節炎、動脈硬化」ってふたつも話してるんだろう? それにしっかりとした引き継ぎもしてないなんておかしい。

 

メイソンはユダヤ系。ユダヤ系は家族の結びつきが強い。だけどユダヤ教徒は同性愛は禁止だったはず。となると、メイソンは家族とは絶縁している可能性がある(家族はユダヤ教徒じゃなくてキリスト教徒かもしれないけど、それでもデイビーみたいに同性愛禁止派もあるし)。


「ゲイコミュニティには所属していない、というかできない、自分はその下にいる」とメイソンが言ったのは、おそらくユダヤ人差別が原因。ということは、家族との結びつきもなくて、ゲイコミュニティとも関わりがない。マーゼック姓はユダヤ系だとわかる苗字なので(たぶん。詳しくは調べてない)、それをオープンにしてる=差別される環境にあって、メイソンは孤独に生きてるのかもなと思った。
ユダヤ人はお金に強いので、会計士という職業だからあえてそれをオープンにしてる可能性もある。メイソンは自分の人生をつまらないと言っていたけれど、仕事の話をしてた時はすごく嬉しそうだった。仕事に打ち込む…というよりは仕事しか楽しみがない人生なのかもなあ…。あんなにキュートなのに…!

 


話が逸れたので戻す。メイソン一目惚れ説の続き。
メイソンはダレンに一目惚れしたと思う。その根拠はダレンの会計士に決まった時に「どうかあんまり舞い上がりませんように」と言ってたこと。そして自分の潜在意識が形を持って現れたように感じた、というナレーション。確かこれに続く言葉は「皆がそう思ったと思う」みたいな主観にあふれたものだったかと記憶している(話がそれるけど、主語を大きくして主観で語るって、きみはキッピーかよ!という感じだな。いえ、キッピーも好きです)。


それに、会って2〜3週間で仕事についての話じゃなくて、お互いを知るために面会をしてる。(クライアントとの距離を詰めるのが彼の仕事のスタイルかもしれないけれど)
その時の緊張した様子が、ちょっとビジネスじゃなくて私情が入ってる気がするんだよなあ。

@setsuya_stさんの伏せ字ツイート | fusetter(ふせったー)

 

この方の感想も読んでふむー…と思ったんだけど、「メイはダレンと関係があることを自分のステータスにしようとしてて」ってとこはわたしはちょっと意見が違う(否定したいわけじゃなくって、あくまでもわたしはこう思ったって話。次はこの視点で見てみたいと思います)。


メイソンのあの芝居がかった「まあーダレン!?ダレン・レミングさんですかー!?」「また隣のゲイカップルが〜」というやり取りから察するに、ダレンはメイソンの対応をわざとだって知ってたわけじゃない?
わたしは、あれはメイソンのダレンに対する甘えだと思うんだよね。「ああはいはい、わかったわかった」ってやってもらいたくてちょっと苛立たせるような、試すようなことをするような(メイソンかわいい。あれ?わたしメイソン大好きなのかな?)


「いつかお前の家に行って、エレベーターに乗ってそのゲイカップルの目の前でキスしてやるよ」に対して「今から来ませんか?9分後に」とか、その後の「明日」って言われた時の落胆とか、かわいすぎるでしょ…。めっちゃ恋愛やん…。メイソン、めっちゃダレン大好きやん…かわいい。
(クラブハウスに行ったら緊張して倒れちゃう、ってなんで?と思ってたけど、あれは試合後のギラギラした感じのダレンはセクシーすぎるからということか?といまふと気づいた。章平さんが相手を挑発してバットを振る時のちょうど目線席に入ったことがあるんだけど、最ッッッッッッ高にセクシーでした…。やばい。あれはやばい。お芝居でよかった。日常生活であの表情する人にエンカウントしたら即堕ちやぞ…。まじでやべーーーわ。あと関係ないけど写真の展示を見て、すごく壊れやすそうな繊細な表情や、色っぽい表情される方なんだな…と思いました)

 

また話が逸れた。
「ダレンと別れてからのメイソンの独白の「悲劇だった」は、自分についての話」これについて。

 

自分の潜在意識が形を持ったように感じる相手、野球界のスーパースター。交わることがないはずの存在と出会ってしまったこと、彼に惹かれたこと。でもダレンは自分を翻弄するだけで本気じゃなさそうなこと。(ゲイの子供を支援する基金を立ち上げる…と言った後に耳元で冗談だよ、と嘲るように言ったり、エレベーターでキスしてやるよ、をかわしたり、明日引退しないと言ったけど明後日と言ったり(←これはキャッキャウフフな会話とも取れるけど))

 

そして彼が引退をしてしまえば、会計士としてさえも関わることができなくなること。


メイソンは劇中、明日引退するというダレンに対し「私のために引退しないでください」の後に「あなたのビジネスマネージャーのために」と付け足してるんだよね。これは「ダレンのことを好きなメイソン・マーゼック」という人間としての発言の後、会計士メイソンとして言い直したんだと思う。
生身の、むき出しの自分自身の言葉だと、きっとまたかわされると思ったんじゃないかな。そしてメイソン自身も傷つきたくなかった。だから、ビジネスパートナーとして、と言葉に保険をかけたかったのかも。


メイソン一人ぼっち説補足
「神を信じていない」という台詞から、信仰する宗教がないことがわかる。だから彼は本当にどのコミュニティにも属してないんじゃないかなあ。家族親族、ゲイコミュニティ、宗教。姓をオープンにすることで人種差別にもあって、友人もほぼいないのかも。

 

 

カテコとかあれこれ

はけてく時の俳優さんの素に戻る感じ良いよね。いつかの回で、カテコで浜中さんが帽子を脱ぎ損ねた?時、味方さんが「おい〜笑」みたいに笑って、浜中さんがちょっと恥ずかしそうにしてて、はけてくときに2人で何か喋ってた時があって微笑ましかった。

栗原類くんは独特の雰囲気があって、カテコもぎゅん!っておじぎをしてて、それがすごく印象的。他のお芝居も観てみたいなあ。

 

spiさん、TMO始まった時と比べてカテコの表情がやわらかくなってる気がする。よいですなあ…。
spiさんの立ち振る舞いが美しい。足を少しずらして50度くらいにつま先を広げて立ち、左手を後ろに、右手を胸に当ててお辞儀してた。紳士…。
なのに舞台から降りた後何か蹴っ飛ばすみたいな子どもっぽい動きをしてて、そのあまりのギャップにわたしは死んだ。


デイビーの後頭部のセットは
激しくぴよっとしてる
→撫で付けてるけど毛先がぴよっとしてる
→撫で付けてるけどよく見ると少しだけ毛先がぴよっとしてる
→撫で付けてぴよっとしてない(休演日に切った?)
みたいな変遷を辿ったと記憶している。

 

 
 

TMOのベンチシート座ったときに、「うわー、今ここで目の前に立ってる役者さんにカンチョーしたら舞台が台無しになるのに、みんなそれをやらないなんて!!!!舞台って信用の上に成り立つものなんだな…」と感じて、グッとくるものがあった。(某日ツイートより)

 

たまにこういう雑念にまみれたことを考えてしまう。もっと集中したい。

 

 

 

 

 

本当に毎日TMOのことばかり考えているけど、全然退屈しない。

公演期間が長い舞台で良いなと今回感じたのは、役者さんの演技も変わる、演出も変わる、自分の解釈も変わるのが身にしみてわかったこと。
 
「自分の考えを言って、演出家の意図と違ってたらちょっと恥ずかしいな…」って気持ちがあったりもしたんだけど、いろんな方の感想を読んで、「自分が感じたままでいいんだ!」って思えるようになったこと。
このあたりの話はまた別エントリに書きたいな。
 
 
 
残り8公演、幸運にもまだ現場に入る機会に恵まれたので、1公演1公演を大事に噛み締めたい。
 
 
 
 
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*1:語尾を上げない日もある

*2:後日カワバタさんに注目して、彼のかわいさや複雑さに「…すき…」と思いました。