晴れた日のねどこ

答えの出ないことばかり考えている

ざっくりした2018年第1四半期記録

春ですね。

この時期、川沿いの桜を見つつ散歩をするのが大好きです。道行く人が目を細めて顔を上げ歩いているのも、世界の明度が上がったように見えるのも良い。


推し事記録がまったく捗っていないので、少しでも記憶があるうちに振り返り記事を悪あがきのように書きます。ざっくり。

 

 

 

01.03 十条らくご

ステフェスでの年越しカウントダウンをしたけど、それを除外すると実質推し事はじめ。
sotoカフェというカフェで落語を聞いてきました。
ワンドリンクオーダー制。わたしはあったかい何かとアップルパイを頼みました。
お酒を飲んでる人もいたな、ビールとか。
気軽にリラックスした雰囲気で良かったなー。
客層は中年〜年配の方も多め。地域の方が多いのかな。
最前ドセンでがっつり聞けました。

鯉八さんやっぱり大好き!

 

 

01.10 TENTH  next to normal

なんでこれ1日しか入らなかったんだろう…!
早めに観てれば確実に追いチケしました。
普通とは何か、自分と他者との違い、喪失やそれにどう向き合うかなど、考えること感じることがとても多いミュージカルでした。
夫婦、家族、恋人関係に医療問題や精神障害を絡めた見応えがある舞台。
再演してほしい。何度でも観たい。

こちらは記事にしてるので、よろしければぜひ。


 

01.14 ミュージカル刀剣乱舞〜つはものどもがゆめのあと〜東京凱旋公演 楽

非常に挙動が気になる人が視界の端にちらついて集中できず、今となっては正直その記憶しか残っていない…。
Twitterを読み返すと舞台については「近くてすごかった」と書いてあった。どうすごかったのか書き残しておいてほしい。
1度目に観たときの感想はこちら。

 

 

01.16 おしゃべり稽古

五十嵐雅さんが出るなら行くしかないでしょう!ということでいそいそと。


ジャージなのに首のところに扇子を指しているまさし氏。いいなあ…。
一生懸命しゃべっているのになんかズレてる、だけど憎めないまさし氏…。
フリートークはいつ見てもどことなく狂気を感じるまさし氏。
控えめに言ってとても好きです。
物販に立つ五十嵐さんに「舞台観にいきます!」と伝えたところ、眩しい笑顔で「ああ、閉店ガラガラ!」と答えてくださいました。閉店ガラガラではなく、閉店拒否です。閉店はできないやつです!!!

あ、あと山口勝平さんがぬいぐるみをずっとナデナデしてて可愛かったw

 

 

01.20 TENTH ニューブレイン

畠中洋さんが本当に渋くてセクシーでかっこいい。素敵…。
感想はこちらに。


 

01.20 ハダカ座公演vol.1「ストリップ学園」千秋楽

気になってた公演!
TENTHの後にはしごして滑り込み当日券で行ってきました。時間を勘違いして若干遅れてしまったのでチップと紙テープを買う暇がなかったのが残念だった…。
統制された何でもあり感というか、自由なのにすごくハッピーで、誰も嫌な気持ちにならない舞台なのでは!?
2.5のファン層とそうでないファン層はやっぱり少し差がありそうだなと感じました。
みんなかわいかった…そして若き日のアゲハを演じる中村中さんの美しさ!ブラを外しても下着跡がまったく見えないってどういうことなのか。

 


お見送りの時に何度も「ありがとー!」と言ってくれた古谷大和くんの笑顔が眩しすぎて目が潰れました。
ちゃんと記事書きたいな。

 

 

01.24/01.28/01.29 TENTH この森で、天使はバスを降りた

そんなシーンで!?というところから泣き、しょっちゅう泣いた。はやくちゃんと記事にまとめたい。衣装も凝ってて、パーシーの汚れたスニーカーや、街の人の毛玉だらけの服を間近で堪能できました。
これも再演してほしい…。土居裕子さんの回想シーンで毎回泣いてた気がする。


原作映画はamazonビデオでレンタル・販売してます。まだ観れてないから観たいな。

29日のガラコン、ザナメンバー全員集合のspiさんがかわいかったー!


キャンディの後ろをちょこちょこ着いて歩く、サ行が言えない生徒会長アーヴィン。好き!!!!
TENTHのためにわくわくしながら駅を降りる、楽しい月でした。

 

 

02.12 spiファンミーティング Valentine 両部

2月に入ってからはこのイベントのためのお花のあれこれやファンアートの作成などで忙しすぎた。完徹したりしてた(凝りすぎ)
しかしはるばる横須賀へ行き、誂えたというスーツがとても似合うspiさんを見て、うーん…やはり好きだ…と再確認しました。


面識がなかったフォロワーさんとも会えて楽しかったなー!
接触で親戚の酔っ払いのおっさんみたいなテンションで話しかけてしまい(照れ隠しです)、ああこれだからオタクは!と思いました。オタクは!というかわたしか。

 

 

02.27 立川流「あたらしい会」2

鯉八さんと、ずっと観たくてたまらなかったテニスコートを見に。
出てくる人全員おもしろくて、ずっとげらげら笑ってしまった。
未だに寒空はだかさんの「タワー♩タワー♩」の歌が頭から離れない…!

鯉八さんは多数決の話。いつも人間のズルさや弱さを笑いに変えてて好き。
林家彦いちさんはなんと、枕が長すぎてネタを最後まで話せないというアクシデントがあってめちゃくちゃおもしろかった!!
彦いちさんの高座は2度目なんだけど、ガンガン共演者のネタを突っ込んでくるところと、立ちすぎてるキャラがすごく好き。また聞きたいなあ。
私服もおしゃれなんだよね、好き…!

 

寄席に行ったことない方は行ってみてほしい。とても楽しい。

 

 

02.28 映画グレイテストショーマン

差別を乗り越えそれを武器として戦う人の心の機微を描いた映画だと思って行ったら肩透かしを食らった。ベイマックスを感動ものとしてCMしてたけどヒーローものじゃん!みたいな感じの落差に驚いた…。
期待していたものとの差に初めは非常に混乱したけど、初見と2回目でだいぶ感想が変わりそう。観なきゃ。

 https://twitter.com/KansouBn/status/968837868108967936


The Other Sideが最っ高に好き。
少年マンガ脳をこじらせた人間なので、やはり能力(このシーンではネゴシエーション)で殴りあう展開がアツすぎる。

 


ちゃんと感想書きたいな、初回と次回以降も含めて。

 

 

03.04『熱海殺人事件』CROSS OVER 45

 

数ヶ月前からスケジュールを手帳に書き込んでいたものの、不調が極まりダウン。
もう観ましたか?と連絡をいただいた事で、「味方さんを劇場で目撃せねば…!」と這うような思いで紀伊國屋ホールへ。
熱海は初見。前情報を入れずに観に行きました。
木村伝兵衛という男のインパクトがすごい。
最後列に近い場所でも伝わってくる味方さんの迫力。そしてどの瞬間を切り取っても成立する美しさ…!なんてフォトジェニックな人だ…!
畳み掛けるように飛び交う台詞、独特の台詞回しと癖のある世界観。「わたしは一体何を見ているんだ?なんかすごいもの見てるな!?」と混乱しますねこれ!

色々な意見がある例のシーンですが、わたしはただただ圧倒されてました。
それが演出に必要なのか否か、良いのか悪いのか、それはわたしにはわかりません。
でも、ひとつひとつの動きがくっきりと鮮やかで、美という暴力に殴りつけられているように感じる、そんなシーンでした。
思い出すときはコマ送りみたいに、静止画を何度も見せられているように、目に焼きついた瞬間瞬間が脳裏に浮かぶ。

暴力というのは純粋な衝動で、だからこそ美しく、しかし排泄と同義なので忌避されるものなのだろうと改めて感じました。

 

 

 

03.07 映画バーフバリ・王の凱旋

ディストピアじゃないマッドマックスみたいなヤツだな!?と思って行ったらそんな感じだった。バーフかっこいいよバーフ…!!!
察しが悪いマンなので、途中まで時系列がさっぱりわからなかった。最後の方でようやくわかった。

バーフバリがデーヴァセーナに3本の矢を使って弓を射る方法を教えるシーンが激アツ。少年マンガかと思った。こいつはヤベェ映画だわい…。久しぶりに会った友人と「バーフバリ観た!?」「あのシーン最高では!!弓のとこ!!」「手首は!返して!使う!」と盛り上がりました。
これもまた観ないといけない…!!
そしてバラーラデーヴァがセクシーがすぎる。インド映画に開眼しそうだ。

グレイテストショーマンを観たときも思いましたが、映画ってすごい値段ですね…曜日を選んだら1,100円って、もうタダじゃん!!!!!!

 

 

 

03.14 ギャング アワー

ギャングってかっこいいじゃないですか(厨二)
裏社会に生きる男たちのあれこれってわくわくするんですよ、任侠ものはだいたい角刈りふんどし筋肉彫り物みたいな感じでかっこいいし(ただの性癖じゃねーか)(そしてふんどしはどこから出てきた?)、マフィアはスーツ拳銃流血薔薇色女性大好きみたいな感じでクールかつキュートだし、そしてギャング、ギャング…はあんまりわかんないけど、ヤクザとマフィアより少し年齢層が低い感じでしょうか、なんにせよ裏社会ゆえのあれやこれやとか、仲間や敵対する組織とのあれやこれやが起きるやつやな!

当日券アタックでおそろしい神席に座れ、間近で俳優さんの演技を堪能できました。
演出がスタイリッシュだし全員キャラ立ちしてるし、息をつく間もなくめまぐるしく切り替わる状況、激しいアクションの迫力に、ドキドキしっぱなしの100分でした。
思わず予定になかったブロマイドを購入してしまったぜ…


これもちゃんと感想書きたい。

 

 

 

03.16 閉店拒否!〜俺たちは帰らない〜

大体の舞台は前日にチケット買えばええやろ、なんなら当日券でフラッと入れるやろ?という大変な慢心野郎なので、気づいたら前売りが完売していて大慌てしました。
ご縁があり無事に観劇できました、良かった…!
五十嵐雅さんがものすごく好きな感じでした(つまり狂気じみていた)
途中からどんどん富田さんと福澤さんの掛け合いがヒートアップしていって、げらげら笑いっぱなしでした。
コメディだと思いきや、他者との違いや受容についての話で、観終わった後は少し優しくなれそうな気持ちになりました。

 
アプローチはまったく違うけど、next to normalを思い出した。似たテーマを全然違う表現ができるって、お芝居って面白いなー!と思います。

 

 

 

 

ざっくりまとめだけで6,000文字!ほんとにこまめに書かないとやばい。

第1四半期まとめと書きましたが、月内にまだ現場残ってます。だれか非課税でおかねをください。

 

だめならマシュマロでふわふわしてください。

 

marshmallow-qa.com

 

 

 

 

11月中盤〜12月中盤現場覚え書き。真剣乱舞祭、パレード旅団、落語、リリイベなど

こんにちは。真剣乱舞祭2017、楽しかったですね。
清光が国内千秋楽で「主も乾燥に気をつけるんだよ」と言っていたので、いそいそと風呂に湯を張り浴室を蒸気で満たし、スクラブマッサージなどをしていつもより自分のお手入れを真面目にしました。ちょろい。だが、あんなにつやつやした人間に可愛く言われて心が動かない人間がいるのであろうか、いや、いない(反語)。

書きたい記事がたまっているのに現場に入り、さらに書きたいことができるという悪循環*1。はやくしないと忘れてしまう。もったいない。
もったいないので、11月後半〜12月前半の推し事まとめと、「これ書いてないな!?」というものの洗い出しです。


11.18 月刊太田基裕リリースイベント

メインビジュアルを見て、ワー!うつくしいー!行きますー!と即決。トークもおもしろかったな、海老がザリガニみたいだとか川がドブ臭いとか割と口が悪いのに、笑顔が柔和だからきつくならないもっくん素敵…
怒涛の現場ウィークの次の週末開催だったので、割と朦朧としてトーク内容をツイートしてないのが悔やまれる。もうほどんど覚えてないです。やっぱり記憶がフレッシュなうちに殴り書きでも書いておくのが大事ですね。何かしらメモをしてると、それをきっかけに記憶の引き出しを開けられるんですが…うーん。

 


11.26 声優落語天狗連 第13回

こちらは記事書きました。

kansoubn.hatenablog.com

五十嵐雅さんも瀧川鯉八さんも最高。
あの現場に入れてよかった。あと席もものすごくよかった…!
開演1時間前くらいにコンビニ発券したのですが、あまりの引きの良さに「え?かんそうぶんさん転売ヤーじゃないよね?」と連れに疑われました。ちがいます。

 


11.30 某所にて寄席

瀧川鯉八さんを観たくて。「止まない雨」「人生あやとり」の2席。
他の方の古典落語も聞けてよかったです。笑った! 落語家の方ってなんであんなに着物が似合うんでしょう。皆さんとても素敵でかっこいい。

 

 
12.09 真剣乱舞祭2017 武道館 ソワレ

今年もきました、らぶフェス!!観劇沼・俳優沼に片足を突っ込むきっかけになった罪深い作品。あれからもう1年になるのか、早いものです。月日が経つのも早いですが、お金がなくなるのも早い。毎月タッチアンドゴー。つらい。
3公演目ということで、まだちょっとキャストの皆さんがこなれてない感じあり。初武道館でしたが傾斜が急でちょっとこわかった。

 


12.10 太田基裕2018カレンダーお渡し会

カレンダーは飾らないからなー、スルーかな、と思ってたのに、リリイベに行ってホイホイ参加を決めました。あまりにもちょろい。まあいい、わたしはATM。わたし一人の力は弱いけれど、たくさんのファンのお金パワーを合わせることで、その力を10倍にも100倍にもする事ができるはずだから…
わたしが見る時はいつもお疲れの事が多いので接触に行くかいつも少し悩むのですが、今回はとても穏やか且つにこやかな様子でした。順番が早かったせいもあるのか…? らぶフェスの翌日、しかも握手会のあとのサイン会だったというのに…! 本当におつかれさまです。

 

 

12.12 渋谷らくご  大賞決定戦 創作らくご「しゃべっちゃいなよ」

これも瀧川鯉八さん目当て。初めて行きましたが、さすが大賞決定戦というだけあってどれも面白く、ずっとふるえながら笑いを堪えたり、声を上げて笑ったり。これで前売り2,300円はお値打ちすぎる…。舞台のコスパ…など一瞬お金の使い方を考えるなどしました。まあ考えるだけで、結局舞台も観るんですけど。

おにいちゃん、なんでお金すぐなくなってしまうん…?(使うからだよ〜)
http://eurolive.jp/shibuya-rakugo/preview-review/20171212-2/

 

 

12.15 パレード旅団 ソワレ(踊る犬版)

オフィス鹿プロデュース。今回入れるかどうかわからなかったのですが(体力、気力が主な要因で)、あらすじを読んでやはり観たい…!と飛び込み当日券で鑑賞。
めまぐるしく切り替わる二つの設定を理解させるだけの演技力を見せてくれる役者さんたちはすごい…! チョビさんがポチ役の歌う犬版も観たかったので当日券チャレンジしようと思ったのですが、この週の土日は赤疲労で寝込んでました。刀ステジョ伝も当日券チャレンジしたかったんだけどな…やはり休息は必要。用法用量を守って正しく推し事しましょう。

最近のチケットが9,000円前後のものが多かったので「5,900円!?やすい!」とびっくりしました。キャパの問題か? 舞台を見るようになって、チケット代に関しては本当に財布の紐がガバガバになりました。缶チューハイは安いスーパーで買うのにね。

 

 

12.20 真剣乱舞祭2017 SSA マチネ
12.20 真剣乱舞祭2017 SSA ソワレ国内千秋楽

徐々に座席が近づき、千秋楽はアリーナ出島のセンター付近でした。チケ運の高まりを感じるね…! 贅沢にもアンサンブルの方をガン見してみたり、近いのにさらに単眼鏡で見てみたり、色々な刀剣男士の目線をもらったり、いや、ほんと贅沢な席でしたアリーナ…。やっぱりファンサうれしい。ごちそうさまです(?)

 

 

 

 

なんだかんだでちょこちょこ推し事してますね。もうちょっと節制したい。だが後悔はしたくない。

 

 

書きたい&書く予定

・真剣乱舞祭2017 国内感想
渋谷らくご 「しゃべっちゃいなよ」大賞決定戦
・月刊太田基裕リリイベ&カレンダーお渡し会
・パレード旅団感想
ウエアハウス感想
・ブタキン感想
・【シリーズ愛という名の暴力】プレゼント問題3・上
・【シリーズ愛という名の暴力】プレゼント問題3・下
・【シリーズ愛という名の暴力】プレゼント問題番外編
若俳オタクは何故マウンティングするのか

 

 

ウエアハウスとブタキン、もうひと月半前ですよ…!でも体感では半年くらい前に感じる。処理能力が追いつかない。ブタキンは配信も観つつぼちぼち手をつけよう…。
ほんとにね、ブログという手段を発見したのに感想を書き残しておかないのがもったいなくてしかたがないんですよ!!! 決して安くないチケット代を払っても、時間が経つと記憶は薄れるし曖昧になる。円盤化しないものは、自分の頭の中にしか残らない。そしてそれすら新鮮な状態でとどめておけない。だけど書き記しておけば、あとから見直して反芻できる。すごい。するめみたいにしつこく楽しめる。しかも無料。ブログはすごい。みんなブログを書こう!わたしはいろんな人の記憶を読みたい。

 


・大和アレクサンダーという男について
・応援上映容認派と否定派それぞれの意見とファン分布

これはもう若干めんどくさくなってきたから、キンプリ・ブタキン熱が高まったらまた書こう。…大晦日、ステフェスあるんですよね…うん…。再燃しそう。

 

【シリーズ愛という名の暴力】プレゼント問題3・上
これはちまちまと書いてたら、あっという間に1万字です。たぶん1万2千文字くらいは行くんじゃないだろうか。なげーーーよ! でも書き上がるのがめちゃくちゃ楽しみです。考えるとわくわくする。ちょっとした仕掛けをしているので、はやく書き終わりたいなーと思ってます。家帰ると疲れて寝ちゃうんですけど。すすまない…!

推し事は計画的に。用法用量を守って正しく推し事しましょう。

 

 


ブログたのしいなー書きたいなーーー!と思いながら、明後日から中国です。
真剣乱舞祭観に行きます。沼こわい。なんで1年で2度も中国に行ってるんでしょうか。
でもたのしいからいいです。*2

 


2017年も残りわずかですが、悔いなく駆け抜けるぞーーーー!!!
みなさん良い推し事ライフを!!

 

*1:まだ年内3つは現場がある。うっかりチケットを増やさなければの話ですけど…不安(自制心が)

*2:ちなみに用意はビタイチできてないです。さすがに不安になってきた。

声優落語天狗連13で狂気を目撃した話

 
 
ブタキンの興奮が冷めないまま過ごしていた*1 11月半ば、友人が「五十嵐さんの落語があるけど興味ある?」と連絡をくれた。五十嵐さん!ブタキンで最高の鷹梁ミナトを見せてくれた、あの笑顔が最高に素敵な五十嵐雅さんですか? えっやだ!行きます!と即答。先行抽選で無事にチケットをもぎ取って、11月26日(日)に浅草・東洋館でみてきました。
ブタキンでの五十嵐さんの眩しい笑顔とお手振りに「あっ素敵ですね…!」と思い、ものすごくミーハーな気持ちで行ったのですが、すごかった。
 
わたしは五十嵐雅の狂気を見た…!
 
 
演目は「うなぎや」になるのかな。あらすじはこちらに。
 
 
ブタキンでの鷹梁ミナト役の温和な雰囲気の印象しかなかったため、かなり驚きました。ニュルニュルすべるうなぎを掴むシーンがあるんだけど、えっこのひと気が狂ってしまったの?と思いました。やだこわい。すべらないように、おが屑をこんもりうなぎにかけるシーンも「ウェヒヒヒ!」と危ない表情と笑い声を浮かべながらの動作で、「あっこれ放送禁止になるやつじゃない?へいき?と見ていて動揺。
「こんばんは」と静かな調子で高座に上がって話し始めた声のトーンと、落語が始まってからの見せ場での、鬼気迫るというか狂気じみているというか、どことなくサイコパスな雰囲気を醸し出しながら苦手なうなぎを掴もうとする店主の演技(?)、最高でした。
 
そして落語が終わってからお辞儀をするとき、微かに、本当に微かに膝の前で揃えた両手の指が震えていたのを見て、めちゃくちゃきゅんとしました。
 
 
声優落語天狗連は初めて行ったのですが、昭和元禄落語心中から始まったイベントなんですね。落語が始まる前のトーク落語研究会出身のニッポン放送アナウンサー・吉田尚記さん、アニメ好きかつ落語研究会出身の学者芸人・サンキュータツオさんでした*2。お二人の話も面白い。「宝石の国おもしろいよね!」「与太郎じゃなくてフォスフォライトが買い物に行く…というような落語ができる」だとか「今日のイベントはプリズムショーですよ!」だとか、立川志ら乃さんに稽古をつけてもらう五十嵐さんのVTR開始前に「ここは応援上映で大丈夫ですよ!」だとか。お客さんもノリノリで「なんでクマ(のぬいぐるみ)そんなにあるのー?」「(志ら乃さんに対して、服の)タグついてるよー!」「(五十嵐さんにダメ出しする志ら乃さんに対して)そんなことないよー!」VTRが終わった後の吉田尚記さんの「(志ら乃)師匠を否定するな笑」というツッコミに、会場爆笑。
 
 
五十嵐さんの落語が終わってから、どのように稽古をつけてもらったのかなどの裏話があったのですが、それもおもしろかった。汗びっしょりで、でも「やりきったー!みたいな表情がキュートな五十嵐さんを良席で眺めながらトーク聞いていたのですが、
 
五十嵐さん、頭がおかしい人なのかな…?(ほめてる)
 
落語は全てが見えてしまう。稽古をつけるのはカウンセリングのようなもので、声優さんに稽古をつけるのももう10回を越えている、志ら乃師匠曰く「『症例』が増えていく」
五十嵐さんは感情を込めるのではなく、耳で音を聞きその場の雰囲気を汲み取って最適な演技をしてしまう…という部分に悩みを抱えているのでは?志ら乃師匠は思い指摘したところ、五十嵐さんは「そうなんですよ!」と。志ら乃師匠は「落語ではそれが武器になる」とアドバイスをしたそうで、それがブレイクスルーにつながったとかなんとか(すみませんこのあたりうろ覚えです)
はじめに「稽古をつけてもらうときはお土産を渡すものだ(でも1000円くらいのもの)」というような話を聞いた五十嵐さん、夜のお菓子・うなぎパイミニ(10本入660円)を渡し、その次には普通のうなぎパイを、そして最終的には真夜中のお菓子・うなぎパイ V.S.O.P.を手土産にしたそうです。グレードアップする手土産。落語の演目が「うなぎや」だからうなぎパイ縛りなのか?(かわいい) 
 
VTR中、師匠から言われたことに「こうですよね?」と問いかける五十嵐さん。志ら乃師匠は「そういうのはいらないんだ」と言いますが、五十嵐さんはなかなかそれがピンとこなかったそうです。どうすれば自分のフィルターを通さず物事を受け入れられるのか。考えて考えて、その結果たどり着いたのは「壁に耳あり障子に目ありでした!」とそのときの出来事について晴れやかな顔で五十嵐さんは舞台の上で語ってくれましたが、吉田尚記さんにも志ら乃師匠にも「説明が下手くそ!」「情報量ゼロ!」とダメ出しされます(かわいい)。
具体的にどういうことかというと「僕は学生時代、安いアパートに住んでたんですよ。壁もベニヤで薄くって、音が筒抜けの。そんなわけで、隣の生活音が聞こえてくるわけです、こう、男女の営みというか。そのときの感じです!壁に耳をくっつけて、ただ無心に隣の音を聞く。そのとき、自我はないわけです!
 
ま、ま、まさしーーー!!!(かわいい)
 
言いたいことはすごくわかった。だが、その使い方は確実に間違っているぞ!でもかわいいからオーケーだ。
 
 
 
この声優落語天狗連というイベント、はじめは声優さんの、そのあとは落語家さんの落語を聴くという趣旨なのですが、この第13回目は少し勝手が違う、と司会のお二人。「これがスタンダードな落語だと思わないでください」「落語というのは古典落語と新作がある。次に登場する人は新作しかやらない」「でも大体ウケない」「普通はそこで(めげて)古典をやる。でも彼はそれをやらない」「新作のいいところは、誰もあらすじを知らないから、間違えてもばれないし、アドリブを入れられるところ。でも彼は一切それをやらない」「彼の言っていることは意味がわからない。演じ分けもできない。でも聞いていると意味がわかってくる」「聞き手を信用し、その想像力のもとに成り立つ落語」「ここに集まっているのはアニメファンだから、想像は得意なわけです、アニメも、あれは動いているわけではなく静止画の連続ですから!」という前説。いったいどんな人が現れるの…?とそわそわ。
 
 
出てきたのはつやっとふくよか、笑顔が柔和で愛嬌のある男性。滝川鯉八さんというらしい。話し方に独特のクセがあってかわいらしい。キュート…。
そして前説通り、意味がわからない。
客席も「いったい何が始まったの…?」と、はじめのほうは若干動揺してたと思う。
だけど聞いていくうちに、独特の語り口にどんどん引き込まれていく。ほ、ほんとだ……!!い、い、意味がわかる…!まあちゃん!!!まあちゃんかわいいよまあちゃん!!!!
わたしもこんぺいとう欲しい!!!
 
新作落語ということで、あらすじを語ることは控えますが、本当に面白くてお腹が痛くなるくらい笑いました。演目は「俺ほめ」と「暴れ牛奇譚」の2席。途中から、何もしゃべってない時間ですら面白くなってきて、何気ない一言にも笑いをこらえてました。でもおかしいだけじゃないんです。
 
ほとんどの高座で自作の新作落語を口演する。人間の心の狭量さや、物語の始まりを渇望する心理など、これまで落語が描くことのなかったテーマを追求した作品が多い。

 

高座が終わったあと、司会のお二人もおっしゃってました。「人間、大概が自分を中の下だと思っている。瀧川鯉八の落語は、中の下の人を救う落語だ」と。ほんとうにそれは痛いほど感じて、2席目の「暴れ牛奇譚」の民子の心情を語る姿には、胸がぎゅっとしめつけられました。なのに面白いなんて…ずるい…!「俺ほめ」も、人によく見られたいという下心がコミカルに描かれていて本当に好き。
 
本来なら、そういう人間の心の狭量さってあまり見たくないものだと思うんですよ。だけど鯉八さんの軽妙でチャーミングな独特の語り口で、それが全然嫌じゃない。むしろ「こういう人いる!」「こういうところ自分もある!」と、すっきりした気持ちで明るく笑える。だけど笑いの種類はなんだかシュールな印象です。わたしは『伝染るんです』のようなシュールな笑いが好きなのですが、そういう雰囲気が若干ある。
 
本人も手応えを感じられていたようで、「今までで一番ウケた」とおっしゃってました。司会のお二人も絶賛。ただ、志ら乃師匠は鯉八さんがウケたことが面白くなかったのか、ブスッとしており「2席目でスベれ!と思ってた」とおっしゃってました(かわいい)。観ているこちら側も、大声でげらげら笑わせてもらって「歴史的瞬間を目撃した…!」という気持ちに。
 
鯉八「下世話な話なんですけど」
吉田「あ、あんまり下品なのはやめてください」
鯉八「あ、はい。もう気持ち良くて乳首がビンッビンになりました」
吉田「下半身が上半身になっただけじゃないですか!笑」
 
 
とにかく神がかったイベントだった…!と思います。五十嵐さんと鯉八さんの組み合わせが最高すぎた。その後、杉並かな?の小学校での地方寄席に五十嵐さんが出られるとのことで、観に行くつもりでしたが地域の方限定になり断念。12/24に別の落語をされるということなのですが、残念ながら先約がありそちらも参加できず。ただ、鯉八さんの落語はこのイベントの後も聞く機会に恵まれました。そのことについてもおいおい書きたいです。
 
 
鯉八さんの「俺ほめ」はこちら。
聞いててまた笑ってしまった。鯉八さん、すき…!
 
 

 

鯉八さんも五十嵐さんも推さざるをえない…!
また観に行きます。
 
 

*1:いつまでたってもブログに感想がアップできてない。忘れる前に書きたい

*2:仕事中に「荒川強啓デイ・キャッチ」を聞いていた期間が数年あるため、サンキュータツオさんを拝見できたのが個人的にテンションが上がりました。