晴れた日のねどこ

答えの出ないことばかり考えている

あなたと推しは交わらない他人だけど 〜出待ちをするあなたと「行けません」を推しに伝えるあなたへのマシュマロ返信〜

出待ちと「行きたいけど行けません」リプについてのマシュマロ返信。推しと近づくと弊害もあるよね。

 

 

今日は「出待ちは労働力搾取」「行けませんリプは相手の気持ちを考えていないのでは?」という先日書いたエントリへのマシュマロ返信です。また、推しとオタクの関係性についての記事も関連があるので、よろしければそちらもあわせてお読みください。


 

 

 

  

 

 



もくじ

 

 

 




出待ちを続けてしまうあなたへ

 

出待ちを続けてしまう罪悪感と会いたい気持ちで揺れる意見




一ヶ月ほど前のマシュマロですね。その後いかがお過ごしでしょうか。何かしら気持ちに変化はあったでしょうか。

5年て長いですよね。5年の間、変わらず推しが舞台に立っていること、推しを推せる状況だというのが、まずすごい。そして幸せなことだと思います。

マシュマロ主はきっと聡明だし相手のことも考えられるし、ファンとしての一線を越えないように配慮をする(ないしは推しに近づきすぎることに何らかの罪悪感や恐怖感を持っている)人なのかなと感じました。文面から察するに、プライベートで推しと特別な交流を持っているわけでもないと思います。


まず要点を整理します。

 

 

読み取れる事実

  • 推しさんは出待ちOKの現場で活躍されている(メッセージから推察)
  • 推しさんからの認知がある
  • 地方在住で、毎回出待ちをするわけではない
  • 出待ちをしないときは、推しさんから出待ちに来ないのかDMが来ることがある


推察できるマシュマロ主の気持ち

  • 出待ちは労働力搾取だと思っている
  • 出待ちについて5年ほど悩んでいる
  • 顔を見たい、話したいという気持ち VS 遠慮すべきでは?の気持ちの葛藤がある
  • 推しさんは歓迎してくれているが、本心かわからないので不安
  • もし観劇のたびに出待ちをするとしたら、しつこいのではという不安がある
  • 苦しいので、出待ちを習慣にするんじゃなかった

 




これ、事実にのみ目を向けた時、駄目なことって特に見当たらないですよね。
おそらく出待ちが禁止されている現場ではない。そして、出待ちに来ないか向こうから問いかけのDMが来ることがある。これ、嫌われてたらDMは送って来ないと思うんですよ。好かれてるかどうかはわからないけど、少なくとも嫌われてはいない。

例えが適切かどうかはわからないけど、ホストの営業メールみたいな感じ。でも、彼らって来店が売り上げに直結するじゃないですか。そこが舞台俳優とは大きく違う。推しさんは板の上以外、出待ち対応というサービス残業をマシュマロ主相手にしてもいいと思っているのかなと感じました。



今のままじゃだめなんでしょうかね。

だめだと思ってるし苦しいから、マシュマロを送ってるんだろうから、だめか。
でも、何が苦しいんだろう。5年も苦しむのって相当ですよね。遠征して観劇のたびに出待ちするかでも悩むわけでしょう? それはしんどいよなあ。

時が解決してくれることもあると思うけど、5年ももやもやしてて、見ず知らずのわたしにメッセージを送って来るってことは、多分手詰まり感があるんですよね。十分考えた、でも答えが出ない、みたいな。


 


相手のことを思うと、そもそもこんな習慣にしなければよかったと今は思っています。苦しいです。



マシュマロを読んでて一番引っかかったのは、この部分です。

これは「相手のことを想うと」の意味なのかな。それとも「相手のためにと考えると」って意味なのかな。

好きだ、板の上以外での顔も見たい、声が聞きたい。だから出待ちをしたい。でも相手の負担になりたくない。これって負担になりたくないからって気持ちより、迷惑に思われたり嫌われたくないからって気持ちの方が強い気がする。なんとなくですけど。
「相手のためにと考えると」って意味だと、嫌われたくないって気持ちを「相手のために」ってすり替えてることになるけどどうなんだろう。

わたしはエスパーじゃないし文章から推察したにすぎないから、間違ってたり勘違いかもしれないけど。




本人はかまわない、歓迎だと言ってくれますが、

 

ここから推測するに、自分の出待ちについて推しさんに話したことがあるんだと思います。でも本心かはわからない。だから割り切れない。能動的にどうにかしたいのなら、突き詰めるしかないと思うんですよね。出待ちを労働力搾取だと感じていて後ろめたく思ってしまうこと、でも少しでも顔が見たい声が聞きたい気持ちが消せないこと、しかし相手の負担になるのは嫌なこと。


推しさんがマシュマロ主にだけDMを送ってるのか、多くの人にDMをしているのかわかりませんが、DMが来るような関係を築けているのであれば、自分の割り切れない気持ちを正直に伝えてみるのもひとつの手かもな、と思います。これは推奨という訳ではなく、あくまでも方法のひとつとして。それが「推しとファンの健全な姿」なのかはわからないし、マシュマロ主が言うように「交流しすぎ」てしまってるのかもしれないし、それでまた苦しくなるかもしれないけど。



過去を悔やむことって時間の無駄だと思うんですよ。わたしは「やっちまったなー…」と思ったり、過去を思い出してジタバタしたくなることはあるけど、悩みも悔やみもしないです。振り返って反省することはあるけど。


どういう気持ちで出待ちを始めたのか
それは何を求めてのものだったのか
その気持ちはどう変化をしていったのか
自分は推しとどういう関係を築きたいのか
そのために今後必要なのはどういう行動か

過去や現在だけでなく、視点を未来に向けて、自分がどうしたいのか、どう行動をしていくか決めるのもいいかもなと思いました。


 

 

 

 

すっぱり止めてしまうには、交流しすぎてしまった。 

 



これがきっとどんな言葉にも変えられない真実なんだと思います。それはマシュマロ主側だけの話ではなく、もしかしたら推しさん側にとってもそうかもしれない。
でも、そう思うのはマシュマロ主だけかもしれない。


心の底で自分がどう思っているかを一度考えてみて、これから先どうしたいのかは、自分で決めてみてください。

 


いつも読んでくださってありがとうございます。





 

 

 


「行きたいけど行けない」を推しに言ってしまうあなたへ

 


 

 

「行きたいけど行けない」を言ってしまう方

 -------------- 中略  --------------


 

 


まずはおつかれさまです。大変でしたね。今もがんばってる最中なのかな。
伏せ希望なので引用をしつつ書きます。


まずは要点を整理します。

  • 全通〜最低9割は参加するオタク
  • 推しさんのマシュマロ主の認識は「基本全部いるオタク」
  • チケット入手困難・長期公演に推しの出演が決まった
  • 必死でチケットを確保しなんとか半通はできる
  • 普段は使わないが今回は「行きたくても行けない」を何度も言った
  • その理由は、モチベが下がった訳でも応援の気持ちが変わった訳でもないと伝えるため
  • 記事を読んで「行きたくても行けない」を言う人は努力を怠っていると言っているように感じた

 




読んではじめに思ったのは「すごいなあ」でした。
ガッツってすごいと思うんですよ。だって、推し事ってのめり込めば込むほどしんどいじゃないですか。気力体力労力、時間とお金を使うし、スケジュール調整も必要になる。人それぞれ推し事を通して求めるものは違うし、何かしらの楽しさがあってやっている事だと思うけど、しんどさはありますよね。間違いなく。ガッツには程遠いわたしですら、あらゆる手間にめんどくせーーー!ってなります。だから、その数倍がんばってるガッツの人たちはすごいんですよ、間違いなく。




人気の長期公演に推しが出ることになってしまうオタクに対しては、今回の記事は突き刺さるものでした。



これはね、意図せず刺さった感じだろうなあと思いました。なぜならあの記事は、「関係を築けていない人間(=有象無象)が送るリプ」について書いたもので、ガッツを指して書いた記事ではないからです。でも、それでも無視できないくらい、何かしらピンポイントで気になる部分があって、刺さってしまったんだろうな。



 

 

 

推しも私のことを「基本全部いるオタク」という認識をしているので、普段なら使いませんが、今回はさすがに「行きたいけどいけない」という言葉を何度も使いました。



なんとなくだけど、これってリプではなく接触や手紙で言ってるんじゃなかな、と感じました。どうなんだろう。
マシュマロ主の場合は、言ってもいいんじゃないかあ。というかわたしが同じ立場でも言うんじゃないかな。無差別に何度も「行きたいけど行けません」だけリプで言ってたとしたら、それはちょっとどうなんだろうと思います。でも、接触や手紙で事情を話して伝えるのなら全然良いと思う。だって、それなら背景が行けない背景がわかるじゃないですか。たぶん。

 

 

オタクが人生を賭け金にしてることを理解している「推し」はそこまで多くないのかもしれない。自分でチケットを取った事とかあんまりないだろうし。オタクが苦労してることを理解している「推し」って、実はめちゃくちゃ少ないのかもな?と思います。

「行きたいけど行けません」と言う心理〜そのリプは、気を引きたいだけではない〜 - 晴れた日のねどこ

 


演者や作り手って、おそらくオタクのことをそんなにわかってないじゃないですか鴻上尚史さんが前のめり問題で燃えましたよね…)。たぶんですけど、人気公演のチケットの取りづらさ、どれほどの思いでチケットを確保しているかって、彼らはわからないと思うんですよ。さらに、ガッツって「なぜか常にいる人」で「来てて当然」扱いになりがちだと聞きますし。


 

今までほぼ全通できているという部分から察するに、今回ほどの人気・長期の公演への推しさんの出演は初めてのことなのかと思います。

…って考えると、マシュマロ主の「行きたいけど行けない」って、言ってもいいと思うんですよ。むしろ、ガッツこそ言ってもいい言葉だし、効力を持つ言葉かもしれない。不安な推しが安心できる言葉になるかもしれないし、それだけ大きなステージに立てたという自信になるかもしれない。もちろん言い方によるだろうけど。

 

推しさんがどれくらファンを気にする人かはわからないけど、客席に知った顔があること、いつもよりは来れないと事前にわかってたら、ちょっと安心するんじゃないかな。わたしは推しさんじゃないのでわかんないですけどね。





マシュマロ主、すごく努力してますよ。努力を怠ってなんてないです。どれくらいの期間推してるのかわからないけど、ほぼ全通なんてなかなかできないもん。すごいですよ。




ガッツはそんな言葉使わない、というように感じていらっしゃるかもしれませんが、ガッツほど「自分の観れない公演」に不安を抱くものです。

 
 
 
ガッツの意見の総意みたいな表現については「いや、それは人によると思う」って意見だけど(何を求めてるのか感じてるのかは人それぞれだから)、マシュマロ主の気持ちや考えはしっかり伝わりました。推しさんにも歯がゆい気持ちだったり、変わらず好きな気持ちは伝わってるんじゃないかな。伝わってるといいな、と思います。
 
 
こちらこそマシュマロを送ってくださってありがとうございます。
 
 
 
 
 
 
 
 

すべては関係性による

  
推しも人間なので、当然感情があり性格がある。が、推しとファンは「推しとファン」なので、1:1で築く信頼関係ってなんだよ!とツッコミを入れたくなる。 …が、推しもオタクも人間なので関係というものは存在し、信頼の有無や強度もまた存在する。店員と客で例える、推しとファンの関係性 〜オタクの同調圧力と謎の思考〜 - 晴れた日のねどこ
  
 
人間が二人以上いると、そこには「関係」が発生します。「推しとファン」というざっくりとした言葉では語りつくせない、色々な関係がきっとある。濃度や強度はそれぞれ違う。 
推しに認知されるのは、ファンという有象無象ではなくて「名前のある一人の人間」のスタートに立つようなものかと思います。もちろん認知の有無にかかわらず、ファンの一人一人をそう思う「推し」もいると思うし、認知があっても「一人の人間」じゃなくて、ファンという記号として見ている人もいるかもしれない。
 
 
 
人間てそれぞれ別の生き物なので、同じ事柄についてどう感じるか何を思うかって、人それぞれです。絶対の正解ってないんですよね(だからこそわたしは極力断言を避けて文章を書いている)。 
 
なんの話でもそうだけど、結局は相性とか関係性(初めての手紙かそうでないか、向こうはこちらを認識しているか否か、こちらをどう思っているかなど)の問題になるので絶対の正解がないから難しいよね。【6/25更新】舞台俳優へのファンレターで気をつけていること、自作方法など - 晴れた日のねどこ
 
わたしたちは、自分自身が見ている世界を “normal” …正常であり、標準であり、一般的な、「正しい」ものだと思いがちです。 しかし、本当は唯一絶対の正解なんてどこにもない。 皆どこかしら狂った部分がある。 その振れ幅は人それぞれだし、受け取り手も千差万別自分の見る世界は“normal”か 〜他者を愛し愛されたいと願う物語〜TENTHネクスト・トゥ・ノーマル感想 - 晴れた日のねどこ
 
だからこそおもしろいし悩むし、自分の選択が不安になったり、違う考えを見たら否定されたように感じることもあるんだろうなと思います。
 
 
 
 
選択肢って無数にあって、どれを選ぶのかは自分次第です。
そもそもの選択肢が限られてることもあるけれども。
でも、何を選んでも過去には戻れないし、心持ち次第で未来は拓けたりだめになったりするし、全く関係ないコントロール不可能な要素で状況が変わることもある。
 なので、選択ができるものについては、しっかり考えたり向き合って、後悔しないように選びたいですよね。  
 
 
 
 
 
あなたと推しは友達じゃない。家族でも恋人でもない。赤の他人です。だけど、きっとあなたはいつも推しのことを考えてて、大事に思ってて、好きなんだと思います。 
 
推しがいる人たちが健やかに推し事をできますように。 
 
 
 

 

出待ち、「行きたいけど行けません」リプなどのマシュマロ返信。人それぞれだから正解がなくて難しいよね



 
 
 
 
 

余談


マシュマロめっちゃ溜まってます。たぶんツイッターで答えます。「@kansoubn #マシュマロを投げ合おう」とかで読めます。大体ツリーで色々書いてる。ものによっては記事にします。 
ふわふわマシュマロとか感想とか、知らないことを教えてくれるもの、ありがとうございます。理論破綻を繰り返す読解力壊滅ブーメランぽんこつクソマシュマロ職人も、いつもおつかれさま。ネタの提供ありがとう、届いてる範囲で楽しく見てます。
 
 
シュレディンガーのマシュマロ。 
 
 
 
 
 
 
 
できれば自分の言葉で話をしたいし、魅力的まで行かずともましな人間になりたい。だからわたしは、拙くても自分の頭のなかを言葉に落とし込もうとあがきます。ブログを書くことの功罪 - 晴れた日のねどこ
 
 意見や賛同やdisの全部がわたしの血となり肉となり、考える力に繋がっています。ありがとうございます。
 
 
 

 

 

 

 

 

今日はそんな感じで。

 

それでは良い推し事ライフを!

 

 

 

 

 

 

▼激熱!双眼鏡ダイマ記事▼ 

 

刀ステ、双騎の参考になるかも。

ステラボールサンケイホールブリーゼの見え方も書いてます。両会場ともほぼ最後列で使いましたがわたしは満足できました。

 

 

  

 

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 エモいエントリ

 

 

 

 

 

 

 

 

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やばい人はガチでやばい。せめて隠れてやりましょう。 


回が進むにつれイキって行く様子が見られます。 

 

 

 

 

 

 

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・推しとオタクの関係性を、店員と客のそれになぞらえて考えた
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・後家安とその妹感想 

 

6/11追記
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7/1追記

・トルツメの蜃気楼感想

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どんどん増えていく…これを解消するために、いま過去ツイートを掘り返して同時進行でガツガツ下書きをしてる最中です。(★ありがとうございまます。★が引用スターで、☆がマシュマロで現状いただいてるリクエストです。) 

 

 

 

 

 

 


 

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店員と客で例える、推しとファンの関係性 〜オタクの同調圧力と謎の思考〜

店員と客で例える若手俳優とファン、オタク 〜要望を伝えるのは悪なのか?〜

 

 

こないだオタク心理について話してたんだけど。「推しとの関係性」「推しとの信頼関係」というワードが出てきて「推しとの信頼関係とは!!?!?」となった。オタク以外が聞いたら意味がわからない文字列過ぎる。

 

 


が、オタクならわかりますよね。
推しも人間なので、当然感情があり性格がある。が、推しとファンは「推しとファン」なので、1:1で築く信頼関係ってなんだよ!とツッコミを入れたくなる。
…が、推しもオタクも人間なので関係というものは存在し、信頼の有無や強度もまた存在する。が、推しとファンは「推しと(以下無限ループ)


 


舞台俳優とファン、やはり距離が近すぎて何かがおかしくなる可能性が極めて高いジャンルな気がする。バンドやスポーツ選手や芸人もそうかもだけど。


「推しとオタクの信頼関係」は、よく行く店の店員と客とのそれに近い気がする。プライベートで接点はないが、好き嫌いや合う合わないがある…みたいな。このお客さんは忙しい時の注文を避けてくれてありがたいなとか、常連だけど絡み方がちょっと苦手だなとか、そんな感じだろうか。
店員によっては誰にでも感じよく雑談してくれる人もいるし、愛想はないけど細かくお客さんを見ていてお水を差しに来てくれる人もいる。かと思えば、そういうのが全くない人もいる。常連で好かれていたり、お店に余裕があるタイミングだと、ちょっぴり料理をサービスしてくれることもある、かもしれない。(ファンサ)



お店のどこが好きって人それぞれだよね。わたしはお店に求めるものが料理(演技)以外、例えば店員さんのトーク的なもの(ファンサ)でも良いと思う。
リアル店舗の話になるけど、メニューが少ないのがちょっと不満、でも店員さんがフレンドリーに話しかけてくれて、ごはんを食べに行くと元気になるお店というのがわたしはあります。


そう考えると、演技を楽しむのが高尚!ファンサ厨?邪道だわw みたいなのはちょっと謎かもしれない。高尚とは??


何を好きになるか、どうして推すかの理由なんて、人それぞれでいいじゃんね。




商品は大好き、サービスしてくれるとうれしいが、それが主目的ではない。
どちらかというとお店側にも好かれたい。だがサービス目当てで相手の気をひくため過剰にアクションを起こすのはちょっと違うなーという気持ち。積極的に上客だと思われたい訳ではない。あくまでもわたしのメインはごはんを食べに行く(金額分の演技を見たりイベントを楽しむ)こと。

「推しとオタク」を「店員兼商品と客」に例えると、わたしはこんな感じかなー。


 

 

 

 

こんな意見もあったり

 

 

 



しかし推しとオタクを「よく行く店の店員と客」の関係に当てはめた時、店員=商品なので地獄感が強い。なるほど難しいし奥深いジャンルである。舞台俳優界隈すごいな。




 

 


「上客」が何か、ファンにはわからない

毎日ランチに来る客と2ヶ月に一回来る客がいたとして、どっちが人間的に好きかは完全に店員の好み次第。そして両者を比べてどっちが偉いか?というのは設問自体がおかしい。偉いも偉くないもない。我々は客である。あるのは店に利益があるかどうかじゃないだろうか。

毎日平日500円ランチを食べたら2ヶ月で2万。でも2ヶ月に一回頻度で来店する客は、毎回3万使うかもしれない。額だけなら3万の方が大きいけど、少額でも毎日来る前者の方が店的にはありがたいかもしれない。が、その人がウザ絡みする人なら迷惑かもしれない。

よって、何が良いかは客に判別できない。


ただまあ、お店を頻繁に利用する人、お店に行かない人がいるとする。お店に行った事がなかったり数回しか行った事がない人が「わたしが間違いなくこの店の1番のファン!!」とか言い出したら、面食らうし「うわ、何言ってるのこの人…」となるんじゃないだろうか。(どこに向けて言っているのか謎の、愛が深いアピールをする茶の間の話)



 

 

 

寛容アピールする茶の間の真相はこれでは?


何が店にとっての利益になるかは客には判断できない。が、自分が感じたことを伝えることは可能だし自由だと思う。それは利用頻度に関わらずだ。

例えば料理や店の雰囲気は好きだけど、店のトイレットペーパーが高確立で切れてて困りますとか。見えるところに予備が置いてあったらいいけど、どこにもなかったら困るよね。別にトイペじゃなくてハンドソープでも良いし、テーブルの上の調味料がしょっちゅう切れてるとかでも良いです。

これが2ヶ月に一回行く店や、初めて行く店ならまあそんなこともあるか〜で済ますかもしれない。そこは人によると思う。が、毎日行く店でそういう不備があると困る。頻繁に通うほどその不備や不便にぶつかる可能性が高くなる。(普段電車に乗らない人と日常的に電車に乗る人だと、人身事故に遭遇する確率は後者の方が圧倒的に高い)

 


もしかして「わたしは気にならない」「そういうのは愛が足りないんじゃないですか?」「ファンなら我慢するべき」って言う人は、単純に店の利用頻度が低い可能性があるのかもしれない。それが「茶の間ほど謎の懐が広いアピールをする」真相なのでは…?


そりゃ利用頻度が低いなら気にならないよな…。 ありうる…。仮説でしかないが、これ、結構正鵠を射ているのでは…? そして茶の間あるある、お金を落とさないけど「愛では誰にも負けません!」というアピールとも繋がるのではないか。アピールできる要素が他にないから、懐が深い・愛に溢れた自分!を声高にアピールする感じ。(あのアピールってどこに向けてのアピールなんだろうね。やはり同担か? ちなみにわたしは茶の間をdisっているわけではないです。虚空に向かって謎のアピールをする人がよくわからないだけ。だって意味がないし滑稽じゃん…)






備品の管理をするのは店の責任


店の備品を補充するのは客の役目ではない。それは店の役目である。来店をしてカネを払っているんだから当たり前だ。が、困っていることや「これはちょっと…」という点があるなら伝えた方がいいのでは?とわたしは思う。その方が全員が幸せになるからだ。ちなみに、全員というのはお店、自分、他のお客さんを指します。


若手俳優のオタク界隈には、
「それを指摘するとチェックをしなかった店員が傷つく、評判が下がる」
「あの店はそんな店なのかと客足が遠のく」
「店のファンが悪評を言ってどうする」
などの理由で、不備に目を瞑る、意見を封殺する同調圧力があるように思う。(そのくせ闇深いアカウント (婉曲表現)でボロカスに言ってたりするのは不思議ですね。)


率直に言うと、なんなのその風潮?意味がわからん…くらいに思っています。



特に「店のファンが悪評を言ってどうする」論。「意見を述べる=悪」という謎の思考を持った人が一定数いること本当にわからない…。「トイレットペーパーがいつも切れてるからあの店は無能、クソ。あんな店2度と行かねえ!!」と言いまくるなら悪評を立ててると思う。が、「トイレットペーパーが切れていることが多いので改善してほしい」って発言を、「お店の意に沿わない発言!悪!」と言う人がいるのが理解できない。え、普通に不便じゃん…うんこしたくなったらどうすんの…?(トイレットペーパーはあくまでも例えであって、うんこは関係ない。うんこって言いたかっただけ)

 



若手俳優のオタクって、過剰に運営の肩を持つ謎の思考に侵された人が一定数いるなと思います。不満を述べると推しの評判が下がると思って我慢しているのか(我慢=美徳と思っている、「苦痛」を「努力で勝ち取った称号」としたがる精神性がある)、不満を言うと推しくんに嫌われるかも!見えるところでは推しくん最高としか言いません!ってマインドなのか(なら闇深いアカウントで伏せれてない伏せ字でボロカス言うのやめーや、と思うんですが)
それ、ブラック企業マインドに染まった社畜が新人いびりをするみたいな考え方だな?と思います。もはや運営マンセーの宗教じゃん。推しや運営は絶対! 異論は一切受付けぬゥ!(法月仁)
 

先日引用したツイートを再度引用 

 

みたいなことはここにも書いた

 

 



再度言います。店の備品を補充するのは客の役目ではない。それは店の役目である。客は来店をしてカネを払っているんだから当たり前だ。が、困っていることや「これはちょっと微妙では…」という点があるなら伝えた方がいいのでは?とわたしは思う。その方がお店、自分、他のお客さんが幸せになると思うので。

そしてそれは然るべき方法で、直接言うのが大事だと思う。匿名でボロカスに言うことでもなく、運営に意見を伝える人を叩くことでもなくて。

 

不便さを我慢することは美徳ではない。我慢大会をして全員が苦しくなっていくのは馬鹿馬鹿しい(中長期的に見たらファンの減少にもなる)し、「ここを改善してもらえると助かる」って意見を「我慢できないのは愛が足りない」「自分でトイレットペーパーをもってこい」「お店の人間じゃないのにそんなことを言うのはおかしいのでは?」と封殺しようとするのは完全にお門違いですよね。そんな話は誰もしていない。我々は顧客以上でも以下でもない。そのズレた意見で幸せになるのって誰なんだろうか…。



 

 

まとめ

 
だんだん脱線してきたのでまとめます。
 
店員と客で例える推しとファンの関係性について。
 
  • 客がお店に何を求めるのも自由。他人があれこれ言うものではない
  • 「お金を多く出す=偉い」ではない。客は等しくただの客
  • 「偉い偉くない」はオタク同士の不毛なマウンティングでしかない
  • そこに突然乱入する「お金は出さないけど愛なら負けない!」は滑稽
 
  • 通う客 = 推しが人間的に好きな客、ではない
  • 推しや事務所にとっての上客がなんなのかは、オタクには判別ができない
  • 推しが人間的に好む客と事務所の好む客はイコールではない
 
  • 店のオペレーションの悪さをアンケートなどで伝えるのは悪ではない
  • 推し礼賛!推しくんは絶対的に正しい!それ以外の意見は認めない!disだ!というのは地獄感が強いが、そういうオタクって多いよね
  • それって推しに嫌われたくないから or 自分は愛が深いアピールなのかもね
 
 
こんな感じか。
イベント運営に意見を伝えることの是非…みたいな内容も書こうと思ったけど、長くなりそうなのでそれはまた今度。(↓で書いている「イベントってどうすればみんなが幸せになれるんだろうね? ★★★」で書く予定)

 

  

 

 

 

それでは良い推し事ライフを!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼激熱!双眼鏡ダイマ記事▼ 

 

刀ステ、双騎の参考になるかも。

ステラボールサンケイホールブリーゼの見え方も書いてます。両会場ともほぼ最後列で使いましたがわたしは満足できました。

 

 

 

 

 

 

 

▼当ブログの100記事目までのおすすめまとめ▼ 

 セルフライナーノーツ的な。

 

 

 

▼訂正▼ 

 東京名古屋日帰り遠征の裏技、盲点を指摘してくれた方がいました!

解決策も書いています。(2019.05.29追記)

 

 

 

 

▼よく読まれてる記事とか▼ 

  

 手紙を書くときのTips。内容以外で気をつけることについて。マシュマロ返信で印刷方法追記しました(2019.05.29)


 

 小説版感想。舞台はまた違ってました。じっくり感想書きたい。 トルツメの蜃気楼の感想も書きたい…

 

 断絶の話。


 

 

 

 

 

▼マナー系記事とか▼ 

 

 推しのプラベに踏み込みすぎるのはどうなの?という記事

 

やばい人はガチでやばい。せめて隠れてやりましょう。 


 

 

  

 

 

 

▼推し方に悩んでるならこちら▼ 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

これから書きたい記事・最近書いた記事

・わたしたちはパトロンにはなれない〜誰のための推し事か〜 ★★
・真剣乱舞祭2018感想
・スリル・ミー 感想 ★
・新しき哉 感想
・Like A感想 ★★
・spi×VVコラボ第二弾の感想
・わたしは舞台に何を求めているのか〜舞台はテーマパーク、ディズニーととしまえん〜 ★★★★
・イベントってどうすればみんなが幸せになれるんだろうね? ★★★
・オタクと推しと自意識と〜事実と妄想、自覚と無意識〜 ★★★★☆

・わからないボックス運用方法

・「お前だって誰かを踏みじにって生きている」 ★★★☆

・わたしたちは推しを消費している〜ファンと応援というグロテスクな構造〜 ★★★☆

・三百年の子守唄再演、各会場での演技の違い
・みほとせ再演、推しじゃない青江が気になりすぎて考察したよ ★

CLIE SONIC感想 ★

・12人の怒れる人たち感想

メサイア トワイライト ー黄昏の荒野ー感想 ★★★★★★★★★☆☆

・舞台シンギュラ感想

・現代バレエがわからない観劇オタクがNoismの「R.O.O.M」を観てきた

・【本】自分を「平気で盛る」人の正体 感想 ★

・【本】宝塚ファンの社会学―スターは劇場の外で作られる 感想

・舞台 最終陳述感想

・自分の意見を伝えるのが怖いあなたへ〜全人類ブログを書こう〜恐怖や悪意との戦い方  ★★★★★

・キャバクラ・ホストで例える推し事について★

・【気をつけろ、プレの話は燃える】着用報告=自分は推しに気に入られている なのか?

・愛と断絶の物語〜りさ子のガチ恋♡俳優沼再演感想

 

・黒ステ感想★

・BBA、アスペ、メンヘラ 〜スラングを使う心理とデメリット〜
・高額転売に怒る茶の間を揶揄するオタク、視野狭窄になっている

・要望を伝えるのは悪なのか?〜肯定しか許されないという地獄〜

 5/29追記

・推しとオタクの関係性を、店員と客のそれになぞらえて考えた
・「行きたいけど行けない」が一周回って理解できるようになってきた

・後家安とその妹感想 

 

6/11追記
・あなたの出待ちは大丈夫かもしれない(仮)マシュマロ返信
・わたしの思う「オタク」と「ファン」の言葉の定義
・マシュマロ返信を兼ねて推し方スタンスを改めて
・spiファンイベント「Nonfiction」感想(ネタバレなし)

 

なんでどんどん増えていくんだろうな。

(★ありがとうございまます。★が引用スターで、☆がマシュマロで現状いただいてるリクエストです) 

 

 

 

 

 

 


 

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あなたは「特別」にはなれない 〜出待ちについてのマシュマロ返信①〜

 

出待ちは無償労働なのか交流なのか〜出待ちの善し悪しは人それぞれだと思うけど、それはそれとして




先日の出待ちエントリにマシュマロを頂きました。
出待ちについてマシュマロ主がどう思っているかが浮き彫りになる文章だったので、Twitterで返答した内容に加筆修正しブログでもUPします。

 

なお出待ちエントリはこちら 

 




先に結論を。

あなたがメリット、デメリットを考え抜いて出待ちをしているなら、問題ないと思います。でももし違うなら、問いかけるべきはわたしではなく自分の心だと思います。わたしの行動を変えようとするのではなく、自分の本心と向き合って今後の行動を考えてください。

 

2019.07.04まじめに出待ちに悩むかたへのマシュマロ返信記事書きました

 





以下詳細。

 

 





マシュマロ全文と要約

出待ちは「役者とファンの交流の場」だと思う人が見たら、出待ちを批判するのは不愉快ですよという内容がオブラートに包まれて綴られている





  • 1.出待ち容認俳優の出待ち列の横で「出待ちは山賊!」と言える度胸があるか
  • 2.その度胸がないならエントリを削除してはどうか
  • 3.あるいは「2.5次元界隈」などと範囲を絞るのはどうか
  • 4.出待ちを労働と捉えるか交流の場と考えるかはファンの自由
  • 5.出待ちを労働と捉えるか交流の場と考えるかは役者の自由
  • 6.交流の場と捉えている人が「出待ちは山賊」エントリを読んだら不愉快になる

 

  • DMやリプで名乗って意見する度胸はないので、匿名でメッセージを送っている



こんな感じですかね。
これを一言に直すとこうなります。 

 

 

 

 



「お前ムカつくんだよ、黙れよ」


 

 

 

 




わたしの回答を簡潔に述べます。

俳優、役者の出待ちについてのマシュマロ返信。オブラートに包んで発言をするなよマシュマロ主よ。

岸部露伴のピアス欲しくない?

引用元→ジョジョの奇妙な冒険(第4部) ダイヤモンドは砕けない(集英社文庫)

 

 
理由とマシュマロ主についての考察を順番に述べていきます。








東宝系や小劇場系などの出待ちはノーカンなのか? 〜2.5次元に限れよ問題〜

 
 
発言から察するに、マシュマロ主の推しは2.5次元俳優ではなさそうです。マシュマロ主は「自分の界隈は問題ないっすね」「だからゴチャゴチャ言うなや」と言いたいのかなと思いました。
 
 
いや、ちゃんと読んで…?!
 
 
 

前回分と合わせ、東宝系の劇場やその演目に出演している俳優の対応についても触れてます。再掲します。

  

※ちなみに2019年のキューティ・ブロンドでは公式から出待ち対応禁止が出されています。

出待ちは山賊 〜出待ちのメリットが見つからない〜 - 晴れた日のねどこ 

  

 ★Staffよりお知らせ★
2019-02-10 15:16:32
いつも神田沙也加を応援いただきましてありがとうございます。
ミュージカル「キューティ・ブロンド」入り待ち、出待ちについてのお知らせです。
東京公演はじめ全国各地劇場での入り待ち、出待ちによる対応を控えさせていただきます。
プレゼントに関しましては、各劇場ロビーにてプレゼント受付が設置されていますので、
お預けいただけるようお願いいたします。

 

なぜそこを飛び越えて送ってきているんですかマシュマロ主よ。

 

 

  

 

 

神田沙也加さんは過去、出待ちをOKしていました。また、俳優でも可能な範囲で対応をすると公言している方もいらっしゃいます。

出待ちは山賊 〜出待ちのメリットが見つからない〜 - 晴れた日のねどこ

  

出待ちを容認してる俳優もいるって書いた上での記事だったのに、なぜそこを無視して送っているんですかマシュマロ主よ。

 

 

 

 

 

 

 

更に言うと、わたしはこうも書きました。 

 

なお、再度になりますがこれは出待ちが禁止されている舞台で出待ちでプレを渡そうとしていたのでは…?というケースを元に書いています。バンドとか小劇場はまた別だったり、ケースによってもまた違うと思います。

出待ちは山賊 〜出待ちのメリットが見つからない〜 - 晴れた日のねどこ 

出待ちは悪なのか? 一概に悪だとは言えないと思います。出待ちを容認している劇場もあるからです。が、推奨ではありません。「入り待ち出待ちをする方は終演後〇〇時にどうぞこちらへ!」なんて案内はオフィシャルサイトなどではしてない。(もししてたら興味があるので教えてください)

出待ちは山賊 〜出待ちのメリットが見つからない〜 - 晴れた日のねどこ

 

 

 

 


大丈夫だ、君は君の信念に基づき、出待ちで役者と交流をすればいい。





 

 

 


役者サイドの本心はブラックボックス

 

わたしは「出待ちってメリットがなくない? 俳優に時間外の無償労働をさせる厚かましさがすごいし、推しの都合より自分の欲求を優先するマインドが嫌いだわ」と自分の考えを述べました。そして禁止されてる演目での出待ちはまじで辞めようや、と書きました。


が、大丈夫です。あなたの考えを否定している訳ではありません。


 


「出待ち=交流」
そう思うファン、演者がいてもいい。

 




両者の気持ちが一致していれば何も問題はない。
だけどファン「だけ」が、交流だと思って役者と接していたら? 演者はなかなか断れませんよね。だから「出待ちじゃなくて手紙などで応援して」と公式が発表する場合があるんじゃないでしょうか。(これは2.5次元系に限らずというのは上記ですでに述べました)


そういう話をわたしはしてます。


マシュマロ主は、どうしてそれを無視して「出待ちを交流だと思うファンも演者もいる」と、わざわざ「匿名」で送ってくるのか。その気持ちを考えます。



 

 

     

 

嫌われているかもしれない恐怖、それと向き合いたくない気持ち

 

あなたは今、

「自分だけが交流のつもりで、俳優がそう思ってなかったら?」

「自分が俳優から迷惑だと思われてたら?」

と怖くなって、わたしに意見したんじゃないでしょうか。心の底では出待ちに後ろめたさを感じているのでは? まあわかんないですけど。



あのね、いいんですよ。出待ちしても。それはあなたの自由だから。(禁止されている舞台でやるのは論外です)



わたしが記事中で挙げた、

  • 出待ちをすることで嫌われる可能性
  • 推しの時間を奪う可能性
  • 自分が迷惑になっている可能性

これらを当然十分考えた上で、あなたは出待ちを選んだんでしょ?
だったら何も問題ない。自分の考えに責任を持っているので。

 


だけど何も考えずに出待ちをしていた、あるいは薄々感じてはいるけれど、見ないようにしていた意見を目にしてしまった。だからわたしにそのモヤモヤをぶつけたかったんじゃないでしょうか。

 

 

 

 

 



で、ここがポイントなんですが。
マシュマロ主は、なぜ数あるツールから、あえてマシュマロを選んでわたしにメッセージを送ってきたのか。

 


リプでもDMでもコメントでも、選択肢はいくらでもあるはずです。
なのに、マシュマロを選んだ。
しかも、AIに弾かれないように、わざわざ一部表記を平仮名にして。

 

出待ち=俳優との交流の場だと心の底から思っており、堂々と主張をするのなら、匿名で送る必要はありません。そしてこの匿名で送る心理は、後述するマシュマロ主の大きな矛盾とも繋がります。

 

 

 

 

 

 

 

 

タイトルを変更したら?という提言について

 
タイトルをつける際、わたしにはわたしの考えがあってつけています。
ぱっと見、不親切なタイトルになっていることも多いです。でも、読めば意図が伝わるよう、引用なり説明を懇切丁寧に記事中でしてるんですね。
それで意味がわからない・伝わらないのなら、あなたがわたしの狙う購読層から外れてるんだね、としか言えません。わたしはタイトルにひかれてクリックした人に、現状でできうる限りの最大限の説明をしてます、すでに。


反応してくれたのはうれしいけど、「あなた」のためにブログを書いてる訳じゃありません。

 

 

というわけで、しないです! 

 

 

 

 

 

 

「あなた」がわたしにマシュマロを送った理由



なんで「あなた」はわたしにマシュマロを送って来たんでしょうか。
わたしがほかの人から悪印象を持たれないように心配してくれたから?

 

 

 


 違いますよね。

 

 


「自分の行動が否定されたようで嫌だった。だから自分は間違ってないと証明し安心したいがために、わたしの主張・行動を変えさせたかった」
こんなところかと思います。


だって、よく知らない人間が他人から悪印象を持たれようがどうでもいいですよね。自分の人生に関係ないもん。だけどわざわざあなたは関わって来た。

 

 

 

 

 


なぜか。

自分の人生に関わっちゃう発言を、わたしがしてたからじゃないでしょうか。

 

 

 

 



これが「お前の発言気に入らねえ!!わたしの推しは出待ち歓迎してるもん!!わたしは推しと交流してるもん、迷惑じゃないもん!!取り消せ!ばーか!!!」って言ってたら清清しいし正直でいいなと思います。

 

 


でも違う。

 

 

 

かんそうぶんさんは、お友達に「出待ちってまるでさんぞくみたいだよねー」と、プリンスロードを形成している人たちにも聞こえるように、お話しをすることができますか?
できるようでしたら、そのままのエントリーで大丈夫です。できないのでしたら、エントリーを削除するか、一部内容を変更してみてはいかがでしょうか?

 

ルールの範囲内でコミュニケーションをしている人たちが、今のタイトルを読んだらどう思うでしょうか?

出待ちを労働と考えるか、コミュニケーションの場と考えれるかは、ファンにとっても、演者にとっても自由だと思うのですが…

 

 

これ、意図的に主語を大きくしてわたしを抑圧・コントロールしようとしていませんかね。

「ルールの範囲内でコミュニケーションをしている自分は、今のタイトルを目にして不愉快です!!!」と言えばいいだけの話だと思います。そして再三にわたり言っていますが、「わたしはエントリ中で出待ちを容認している俳優にも言及している」んですよね。出待ち=悪だと決めつけてもいない。

 

 

 

 

今のタイトルを読んだらどう思うでしょうか?

 

 

 

 

どう思うかは人によると思いますよ!!!

 

 

 

 

 

 

タイトルを見て「なにいってんのこいつ」と思ったら、スルーするかクリックして内容を確かめればいいだけの話です。

 

 

つまり、あなたはスルーできず、さらに内容も読まず、タイトルに釣られて何も考えずにマシュマロを送ってきたってことになりません…?  

 

 

 


という訳で、マシュマロ主は「出待ちは山賊」というタイトルに痛いところを突かれてメンタルがブレてるんだな、それを正当化するために「みんな」というワードを持ち出してわたしに意見をしたんだな、でも、匿名ですら「自分はこう思う」と言い切る胆力は持ち合わせていないんだなと思いました。

 

 

 

 



「みんなそう言ってる、だから辞めろ」を攻撃の手札として使うのって、それが有効だと思い込んでる多数派に流される人間ですよ。自分の意見に軸があれば、「みんな」なんて持ち出さなくても議論はできます。

 


「あなた」は議論の土俵にすら立ててません。

 

 

子どもが「みんな持ってるから買って」と親に駄々を捏ねてるのと同じです。
そしてわたしは、あなたのお母さんじゃないです。あなたの感情に配慮・ケアをして、エントリを取り下げたり改題することはありません。するとしたら、納得できる理由を提示された時だけです。*1

 

 

 

 

 

そもそもですけど、わたしは「出待ちのメリットが見つからない…」って言ってる訳ですよ…! 冷静になって考えて!!?!?! 北風と太陽を思い出してください!!!!

つまり、メリットを教えてくれたら「そうか!出待ちってまじでサイコーだな!山賊発言してごめん!取り下げるわ!」ってなるかもしれませんよ!!!!?!!? 内容を読まずに脳直でマシュマロを送ってる場合じゃねえよ!!!

もっと!もっとじっくりと読んでよ!!!アタシの魂<ソウル>を込めた文章を…!!!! 端から端まで、もっと、もっと読んでよ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

マシュマロ主の大きな矛盾

 

話が脱線したので戻します。

 

「プリンスロードの前で出待ちを悪く言えるのか」

 


マシュマロ主はわたしにこう問いかけています。
でもこれ、おかしいんですよ。マシュマロ主にこれを言う資格、ないんです。
ちょっと整理しますね。


プリンスロードの前で出待ちを悪く言う = 出待ち容認派の前で直接言う


ってことですよね?
つまり現実で、対面で、直接顔を見て反対意見を言えますか?ってことですよね?


 

 

 

待って!!!



「プリンスロードの目の前で同じこと言えんの?」って言ってるあなたは、なんでわたしに「匿名で」話しかけてるんですか?!!!?!?!!?!?

 

 

 

 

これは驚きのブーメランです。

よ、よりによって、マシュマロで!? 「顔見て直接言う度胸がないなら消したら?」って意見を、マシュマロというmostふわふわ匿名ツールで言うの!!?!?! ま、まじで…!!?!?!

 

 

まあおもしろいからいいんですけど、あまりにも筋が通らないですよねこれは…。わたしに聞き入れて欲しいのならば、少なくともマシュマロよりは匿名性が低いTwitterのリプとかで堂々と話しかければいいと思います。

 

 

ほんと、なんでマシュマロにしちゃったの…?? 

 

 

 

 

 

 

あとネットは「嫌なら見ない」ができるけど、対面でそれは無理ですよね。だからプリンスロードの前で言える?って設問自体がおかしい。

 

あなたは「出待ちは山賊!」と目の前で言われたような気持ちになったのかもしれません。が、ここはインターネットです。能動的に情報を得る場所です。逆に言うと、アクションを起こさない限り情報にはアクセスできません。あなたは、あなたが起こしたアクションにより「出待ちは山賊」という言葉を見かけ、「こんなタイトルを付けるのはけしからん!」と憤り、内容を読まずにマシュマロで「けしからん、消せ!もしくはわたしには無関係な内容に変えろ!」と言ってる訳です。

 

 

 

 

 

 

 

 


はじめの話に戻りますが、あなたがプリンスロードの前で「出待ちは山賊!」って言って欲しいなら言ってもいいです。誰かの前で怖気付いて言えなくなるような気持ちで頭の中を見せてるわけじゃないので…。

 


マシュマロ主もそのくらいの気概を持っていただきたい。

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

 

そろそろまとめます。

  • 出待ち容認俳優の出待ち列の横で「出待ちは山賊!」と言える度胸があるか

→ある

 

  • その度胸がないならエントリを削除してはどうか

→度胸があるので削除しない

 

  • あるいは「2.5次元界隈」などと範囲を絞るのはどうか

2.5次元界隈に絞った話をした訳ではないので絞らない

 

  • 4.出待ちを労働と捉えるか交流の場と考えるかはファンの自由
  • 5.出待ちを労働と捉えるか交流の場と考えるかは役者の自由

→それはそう。でもファン「だけ」が交流の場と捉えてたらやばいですよね

 

  • 6.交流の場と捉えている人が「出待ちは山賊」エントリを読んだら不愉快になる

→主語を大きくしないでください。不愉快になってるのはあなたです。そしてタイトルに釣られず内容もちゃんと読んでください。

 

  • DMやリプで名乗って意見する度胸はないので、匿名でメッセージを送っている

→あなたも度胸を持って発言をしよう!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

伏線回収

出待ちで「特別」になれるチャンスもワンチャンもないと思います

 

伏線の回収に入ります。

 

 


こういう書き方は非常にダサいんですが、ここまで書かないとわからない人がいるので、配慮してわざわざ書きます。(書ききれてなかった部分の補足の面もあるけど)




今回のタイトルの あなたは「特別」にはなれない〜出待ちについてのマシュマロ返信①〜、どう思いましたか?

「特別」が何にかかる言葉かわかりますか?
パッと見たときに「出待ちをしたからと言って推しの「特別」にはなれませんよ」みたいなニュアンスだと捉えてくれていたら狙い通りです。


でもこのエントリ、徹頭徹尾出待ちの話してないんですよ。
マシュマロの返信しかしてません。
出待ちについての意見を述べていると見せかけるミスリードです。
「ただのマシュマロの返信をいかに大勢に読んでもらうか」のためにつけたタイトルです。



じゃあ「特別」が何にかかるか。

 

 

 



それはわたしです!!!!!
あなたはわたしの「特別」にはなれないという話を、7千文字かけて長々と語っています。





「別にお前の特別になんてなりたくねえよ!」
って思うじゃないですか?
違うんですよ。

「見ず知らずの人間に匿名で意見をぶつけて聞いてもらえると思っている」その甘えがやばいんですよ。自分自身が特別な存在だと思っている、あるいは「特別扱いをしてくれ」という要求なんですよ、それ。

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引用元→賭博破戒録カイジ 全13巻 完結コミックセット(ヤングマガジンコミックス)


意味がわからなければ賭博黙示録カイジを3回くらい音読してください。人生が捗ります。











というわけで、ぽんこつマシュマロは適宜エントリに取り上げます。バトルはエンターテイメントに変えられるぞ!!*2


ぽんこつマシュマロや石入りマシュマロに嘆くどこかのあなたに届きますように。(ちなみに、匿名の悪意に立ち向かう方法…みたいなエントリは別途しっかり書く予定です。)


なお、別に頂いている出待ちについての悩みのマシュマロには真面目に答えます。(ブログで書くかは不明、Twitterになるかも。端的に言うと「あなたの場合は出待ちしても平気では!?」と思いました。またどこかで答えます)
 
 
 
 
 
 

それでは良い推し事ライフを!

 

 

 

 

 

 

 

 

▼今回の記事が気に入ったらこのシリーズが多分好きかも▼ 

  

うれしいマシュマロ頂きましたー!ありがとうございます!

Twitterで回答してます。(その1その2

え、欲しいものリスト公開していいんですか?三角コーン送られてくるかな…(ダチョウ倶楽部メソッドではない)

 

 

 

 

 

 

▼当ブログの100記事目までのおすすめまとめ▼ 

 セルフライナーノーツ的な。

 

 

 

▼訂正!▼ 

 東京名古屋日帰り遠征の裏技、盲点を指摘してくれた方がいました!

解決策も書いています。(2019.05.29追記)

 

 

 

 

▼激熱!双眼鏡ダイマ記事とかよく読まれてる記事とか▼ 

 

ちょいちょい更新してます。

見え方どうですか!?めっちゃ良くない?感想きかせてください。

 

 

 

手紙を書くときのTips。内容以外で気をつけることについて。

マシュマロ返信で印刷方法追記しました(2019.05.29)


 

 小説版感想。舞台はまた違ってました。じっくり感想書きたい。 

 

 

 推しのプラベに踏み込みすぎるのはどうなの?という記事

 

 

 

  

 

 

 

▼推し方に悩んでるならこちら▼ 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

これから書きたい記事・最近書いた記事

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なんでどんどん増えていくんだろうな。

(★ありがとうございまます。★が引用スターで、☆がマシュマロで現状いただいてるリクエストです) 

メサイアのオタクー!メサイア公式ブックおもしろいですね!(私信)

 

 

 

 

 


 

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マシュマロうれしい。 

 

 

 

 

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*1:あるいは旬が過ぎたから、とかはあるかもしれませんけど

*2:バトルをエンターテイメントに変えるといえば大和アレクサンダーくんです。大和アレクサンダーくん、可愛すぎじゃないですか? 家族の愛を一身に受けてすくすく育った、ワルに憧れるただの反抗期の礼儀正しいボーイ…ウッ、好き…!ドラチの面倒もちゃんと見る。やさしい。

湯治場・味方良介の安定感 〜運命のドロップキック〜

運命のドロップキック、ゲスト味方良介の感想と味方さんのダイマ

 

 



味方良介が宗教家でなくて良かった!!!!!



こんにちは。今日は新宿ゴールデン劇場で行われた「運命のドロップキック vol.39 ゲスト味方良介」の感想を書きます。内容はSNS禁なので詳細は伏せます。イベントから受けた感想のみ。


ざっくり言うと

  • 味方良介という人のブレなさがやばい
  • 味方良介という人の芝居への想いがすごい
  • こういうイベントが成立することが奇跡
  • 味方良介という人がもはや奇跡

みたいな内容です。

他担のわたしが味方良介さんスッゲーーーー!!!と褒めまくるだけの内容です。

 

ちなみに前回の感想はこちら。


 

 



もくじ

 

 






全体的な感想

 

 




前回の味方さん出演回も参加したのですが、びっくりしました。えっ!?もはや無料じゃん!!いいの!?お金、払わせて!?(すでにチケット代は払っています)と混乱しました。


もうチケット代3万くらいで良くない…?



前回今回の運命のドロップキック参加で感じたことは、味方良介氏の芝居へ真剣さと情熱、人間としてのブレなさ。そしてファンに対して自分をオープンにすることを躊躇わないし、阿ることをしないまっすぐさ。ファンを信頼しているし、それが仮に裏切られてもすぐに対処ができそうなしなやかな強さ。

「本当の味方良介」なんて知らないし知れるはずもないし、舞台の味方さんもまだそんなに知らないけど、観客に見せてくれる味方良介という偶像だったり、そこから伝わる「味方良介という人の本心」だと思える姿が魅力に溢れすぎている…。



言葉を選ばずに言うと、この人は完全なる、圧倒的な芝居バカなんだ…と思いました。
クロスロードで悪魔に魂を売りかねない。身も心も芝居に捧げている…。(役者としての出自を考えると、ある意味では意図せず現代のクロスロード伝説を体現しているのかもしれない…)

 


躊躇わず観客を見つめる強い視線、ごまかす部分がひとつもない姿に、変な言い方だけど見ていて心が洗われるようでした。
味方さんは、嘘や作り物だと感じさせるものがまったくない、純度100%の生命体みたいでした。
それがわたしの勘違いでも良い。そう感じられる圧倒的な説得力に、ただただ圧倒されました。*1




このイベント、ファンの皆さんはよく正気を保っていられるな!?と思います。







 

 

やじろべえでももうちょっとフラフラするわ。安定感が抜群すぎる



無人島に一人俳優を連れて行けるなら、伊礼さんか味方さんを連れて行きたい。それくらいブレない感じがします。(なにその設問)
海外でテロにあうなどの非常事態に遭遇しても、冷静に対処できそうな圧倒的強さを感じる。味方良介という人間のかっこよさと安定感は異常。ステ振りがおかしい。(褒めてる)


特に味方さんは、その若さでなぜその安定感を…!? カリスマとはこのことか…と感じる。


運命のドロップキック、ゲスト味方良介の感想と味方さんのダイマ

味方さんの能力値レーダーチャート

 

 

 

 

 



五月楓さん(id:kpbrktkr)が過去におっしゃってたけれど、味方さんが新興宗教の教祖とかでなくてよかった。よくわからない謎の吸引力と説得力がある。



若手俳優のオタクも若手俳優自身もメンタルのブレが激しい印象があるけど、味方良介という人はものすごく安定感を感じる…。あやうさをまったく感じない…。推しているとすこやかにオタクができそうです。
人によるとは思うけれど、ほかの若手舞台俳優と比べたら、病む人の割合が圧倒的に少ないのでは!?と思わせる安定感がある。


味方さんから醸し出される大御所感とブレなさがすごい。…わたし今日味方さんブレないしか言ってなくない??





 

 

 

太陽神の御子なのか?


先日『りさ子のガチ恋♡俳優沼』の感想を書きましたが、仮にりさ子のようなファンが現れたとしても、味方さんはご自身の放つ光で相手を照らしそうです。


君は何がしたいの?そうなのか、それは俺の望むことじゃないけど君はそれを望んでいるんだね、とフラットに淡々と対処できそうです。

 


嫌われることを恐れない強さ、そして好かれるためにファンに阿ることをしない強さを感じる。これを言ったら嫌われるかも…幻滅されるかも…みたいなことを考ていなさそう。

着いてこれない人を拒絶はしない。だけど着いて来てくれる人も過度に優遇しない。
あくまでも人生の軸は舞台に、芝居にあり、それを決して手放さない。
目の前のこと…舞台やイベントで対峙するファンに、全力でぶつかっている。そんな人だなと感じました。

 


味方さんは舞台からファンサ(指差しとかそういうやつ)をしないと聞いたことあるけど、わかる…!と思いました。
味方さんは生きてることが奇跡だしファンサな気がする。*2



味方さんが新興宗教の教祖とかでなくてよかった(2度目)。



なんでしょうね。別に神格化してる訳ではないんですけど、ただただ強い。圧倒的に強い。完全なる光属性。生半可な気持ちでは推せない。それ相応の覚悟を持って対峙しないとこちらが強烈な光によって焼き尽くされそうです。そのくらいの真剣さ、磨き抜かれた宝石のようなきらめきを感じます。*3


本気で食らいついていかないと振り落とされるような気迫と覚悟を感じます。*4








味方さんのメンター感がすごい



アーーー、味方さんと一緒に働きたい。

いや、同じチームだったらめちゃくちゃいい仕事ができそうじゃないですか? いるだけで全員のモチベーションが上がりそうです。そして一緒にいる人のパフォーマンスを最大限に引き出してくれそう。なんなの?味方さんはゾーンに入った赤司征十郎なの…?

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味方の能力をゾーン一歩手前まで引き出す赤司征十郎。味方だけに…

黒子のバスケ コミック 全30巻完結セット (ジャンプコミックス)

 


目と目で

「(どうする…?)」

「(やるか…!)」

みたいな会話をしてトラブルに対処したいですね…

 

もしくは

「おい〇〇!」

「今やってる!(カチャカチャカチャ...ッタ------ン!!!!」

みたいなね、会話を…したいですね…

 


今はもうさほど仕事で煩悶することはありませんが(そういうこと言ってると足下掬われるぞ)、仕事で葛藤していた時分に上司として味方さんが現れたら絶対にメンター(メンター(めんたー)とは - コトバンクになってほしい。でもそしたらガチ恋になってしまうこと必至です。味方さんに告白して、自分への依存心を指摘されて振られたい。
そしてそこから立ち上がって「この人と肩を並べて歩きたい!」と思い努力をするという経験をしたい…(何を言っているんだ?)


味方さんを知るタイミングが早かったら、味方さんの強さに惹かれて人生が狂っていたかもしれません。自分の人生の課題をクリアにしたフェーズで知ることができてよかった。





あれっ、味方良介という人、わたしがなりたい人間像に限りなく近いのでは…??


仕事に対して情熱を持ち、全体の利益(舞台を良くすること)を重視し、そのためには他人と衝突することを厭わない。
え…!? 味方良介という人、かっこよすぎではないか??

 

 

 


わたしは心が動くと「うおおおおおお、オラ、こいつと戦いてえ!!!!」と思うのですが、わたしいま味方さんと戦いたいですね。何の種目で戦えばいいのかわかんないけど…(ちなみに推しとも戦いたいです)








 

古き良き湯治場、味方温泉


以前、何かにハマることを沼ではなく温泉に例えている方がはてブロでいましたね。
自分のTLでも「居心地が良さそうなのでたまに味方温泉に足湯をしに行きたい」と表現されてるフォロワーさんがいたけど、まさにそれ…と思いました。

 


味方温泉、わたしもたまに足湯しに行きたい。



温泉って泉質が9種類あるんですよ。

 
味方温泉は泉質はひとつだろうなあ。古くからある有名な温泉地という感じ…(安定感がありストイックという意味で)。塩化物泉あたりだろうか…皮膚に塩成分が付着し汗の蒸発を防ぐため、湯冷めしにくいのが特徴(湯あたりもしづらい)*5



 
そんなブレなさと強さを感じる味方良介という役者、目が離せないな…と思いました。
推しの現場の合間を縫って、味方さんの舞台も足を運びたいと思います。
ウエアハウスみたいな会話劇をまた観たいな…。スリル・ミーやBLUE/ORENGEみたいなのも観たい…
 
 
 
 
 
 

余談

 
このイベント、本当に意味がわからない…。なんで成立するんだろうか…。時空が歪んでるんじゃないのか?
 
推しの第一回ファンミでも感じたのですが、成立していることが奇跡のイベントだと思います。
 
推しでこういうイベントをやってほしいと心の底から願うのですが、絶対に無理だとも思う。推しに限らず、このイベントを成立させられる人はほとんどいないのでは…!? 
味方さんだからこそできるイベントだと思います。もしくは伊礼さん…(二人への圧倒的な信頼感)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
以上、他担のわたしが味方さんについて3700字程語る記事でした。
 
 
 
 

それでは良い推し事ライフを!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼訂正!▼ 

 東京名古屋日帰り遠征の裏技、盲点を指摘してくれた方がいました!

解決策も書いています。(2019.05.29追記)

 

 

 

▼当ブログの100記事目までのおすすめまとめ▼ 

 セルフライナーノーツ的な。

 

 

 

 

▼激熱!双眼鏡ダイマ記事とかよく読まれてる記事とか▼ 

 

前方列での見え方追加しました。この記事がきっかけで買ってくれた方がいてうれしい。

見え方どうですか!?めっちゃ良くない?感想きかせてください。

 

 

 

手紙を書くときのTips。内容以外で気をつけることについて。

マシュマロ返信で印刷方法追記しました(2019.05.29)


 

 小説版感想。舞台はまた違ってました。じっくり感想書きたい。 

 

 

 推しのプラベに踏み込みすぎるのはどうなの?という記事

 

 

 

うれしいマシュマロ頂きましたー!ありがとうございます!

Twitterで回答してます。(その1その2

え、欲しいものリスト公開していいんですか?三角コーン送られてくるかな…(ダチョウ倶楽部メソッドではない)

 

 

 

  

 

 

 

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これから書きたい記事・最近書いた記事

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・真剣乱舞祭2018感想
・スリル・ミー 感想 ★
・新しき哉 感想
・Like A感想 ★★
・spi×VVコラボ第二弾の感想
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・イベントってどうすればみんなが幸せになれるんだろうね? ★★★
・オタクと推しと自意識と〜事実と妄想、自覚と無意識〜 ★★★★☆

・わからないボックス運用方法

・「お前だって誰かを踏みじにって生きている」 ★★☆

・わたしたちは推しを消費している〜ファンと応援というグロテスクな構造〜 ★★☆

・三百年の子守唄再演、各会場での演技の違い
・みほとせ再演、推しじゃない青江が気になりすぎて考察したよ ★

CLIE SONIC感想 ★

・12人の怒れる人たち感想

メサイア トワイライト ー黄昏の荒野ー感想 ★★★★★★★★★☆☆

・舞台シンギュラ感想

・現代バレエがわからない観劇オタクがNoismの「R.O.O.M」を観てきた

・【本】自分を「平気で盛る」人の正体 感想 ★

・【本】宝塚ファンの社会学―スターは劇場の外で作られる 感想

・舞台 最終陳述感想

・自分の意見を伝えるのが怖いあなたへ〜全人類ブログを書こう〜恐怖や悪意との戦い方  ★★★

・キャバクラ・ホストで例える推し事について★

・【気をつけろ、プレの話は燃える】着用報告=自分は推しに気に入られている なのか?

・愛と断絶の物語〜りさ子のガチ恋♡俳優沼再演感想

 

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・要望を伝えるのは悪なのか?〜肯定しか許されないという地獄〜

 5/29追記

・推しとオタクの関係性を、店員と客のそれになぞらえて考えた
・「行きたいけど行けない」が一周回って理解できるようになってきた

・後家安とその妹感想 

 

なんでどんどん増えていくのかな!?

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*1:推しのファンミでも同じこと感じてるんですよね。

 

もちろんそれは、わたしの勝手な想像だ。 当然この一連の文章も、 わたしが見た風景を、わたしが感じたように書いただけだ。 観測も答え合わせもできないし、 事実だとか真実だとかは思わない。 だけどそれでもいい。 「わたしがそう感じた」のは事実だし、 spiさんが「そう思えるような景色を見せてくれた」のも事実だ。 だから、あの日のファンミーティングは、 最高のショーでありエンターテインメントだった。

STAY WITH ME の伏線 〜spiファンミーティング0910〜 - 晴れた日のねどこ

 

*2:わたしは推しを絶滅危惧種とかアルビノのような希少生物だと思ってる節がある。特性によって乱獲されやすい存在、だけど奇跡的に生き延びてる…みたいな。味方さんはまた違ったベクトルで生きてることが奇跡みたいな人だと思う。生き馬の目を抜くような世界で、なぜあんな純度で生きていられるのか…。いや、純度100%とか妄想でしかないのですが…。そして生身の人間なので、当然下衆な部分ももちろんあるだろうなとも思いますが…

*3:余談ですが、「推すのに覚悟が必要だな」と思ったのは、味方さんで二人目です。一人目は推し。味方さんと推しはまったく別の魅力を持っていると感じます。

*4:頭の中で流れる蓮城寺べるのGet music…!


(HD) プリティーリズム・レインボーライブ - 蓮城寺 べる - Get music! - 第48話

プリリズもキンプリも、普通に名曲過ぎるから困る。ちょっと聴いていってください。Get music!

*5:一方、推し温泉は9つの種類の温泉を網羅しているし日によって温度が違ったりお湯の出が違ったりするワンダーランドという感じがする。ひとつの施設内になぜかすべての泉質が集合している…。そして刺激が強くて湯あたりもしやすい。

出待ちは山賊 〜出待ちのメリットが見つからない〜

出待ちは山賊、追い剥ぎ。やるメリットがなくない?嫌われることはあっても好かれることはないのでは?





以前、出待ちが嫌いな理由、なぜ自分はやらないのかを書きました。

最近新たに書きたいことが出てきたので追加で書きます。

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2019.07.04関連記事紹介とマシュマロ返信記事書きました

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出待ち禁止の舞台終演後、本人に渡すと言いつつトイレ列で何枚かの色紙に一筆求める人がいたと聞いたのがきっかけです。(自分の目で見たわけではないので真偽は不明。出待ちで渡すかプレボに入れるかも不明。が、終演後だし迷惑なのは変わりません。)今回のエントリは、出待ち後に色紙手渡しを計画しているのだったら、という前提で書きます。



 


先に結論を書きます。

禁止されてる舞台での出待ちはやめておこう!!
アピールのつもりかもしれないがデメリットしかない。

もし今回のようなケースを見かけたら、スタッフに一報入れるのがいいかもね、です。(理由は後述)


以下詳細。

 





 

出待ちは悪なのか?


一概に悪だとは言えないと思います。出待ちを容認している劇場もあるからです。が、推奨ではありません。「入り待ち出待ちをする方は終演後〇〇時にどうぞこちらへ!」なんて案内はオフィシャルサイトなどではしてない。(もししてたら興味があるので教えてください)

出待ち入り待ちについては、俳優個人や事務所が語っていることもあります。一例。


三浦宏規

重大なお知らせ事項 - 三浦宏規 オフィシャルサイトHiroki Miura


鈴木拡樹

出待ち、入り待ち行為について | 鈴木拡樹オフィシャルブログ「拡言 -KAKUGEN-」Powered by Ameba


公式が禁止を出していたり
【お願い】公演期間中の「入り待ち」「出待ち」につきまして | テニミュニュース | ミュージカル『テニスの王子様』公式サイト

 

 

 

 

 

 

出待ちのメリットを考える

 

メリットってある…?と思いつつ、無理やりひねり出します。


メリット--------------------------------------

  1. 私服を着た推しが見られる
  2. 直接話せる、感想を伝えられる
  3. 手紙、プレゼントを直接、確実に渡せる
  4. 飾ってない姿が見られる(?)
  5. 顔を覚えてもらえる(?)
  6. あなたのファンがいるとアピールできる(?)

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こ、こんな感じでしょうか…
でもこれ、全部意味なくない?と思います。ひとつずつ検証します。



1私服を着た推しが見られる
SNSやブログで見られます。してなくても各媒体の稽古場レポに上がってたり、パンフに稽古中の写真が載ってたりするよね。

 


2.直接話せる、感想を伝えられる
接触イベントで事足りるんじゃないだろうか…。(ない場合は知らないけど)
それに、出待ちが成功したとして長時間話せるかというと謎。舞い上がらずに話せるかも手紙の方が感想を伝えるのに適していそう。

 


3.手紙、プレゼントを直接、確実に渡せる
手紙やプレが確実に手元に届いてるかわからない、リアルタイムに渡したい!って気持ちがそうさせるのかもしれない。
が、ちょっと待ってほしい。直接渡す=読んでくれる、使ってくれる ではない。受け取ったけど永遠に開封されない可能性もあり得る。

渡した時のリアクションが見られるメリットはあるかもしれない。が、それって「うれしそうにしている演技」の可能性もあるのでは…(人から何かもらった時、仮に嫌でもうれしそうな顔をしません?多くの場合…)

そして相手が急いでいたら出待ちで接触できるかどうかは微妙。つまり確実に渡せるわけではない。

 




4.飾ってない姿が見られる(?)
疲れてるだろうし、自分を飾る暇なんてないのではないか。
そして出待ちオタクに何らかのリアクションを取っている時、出待ちがいる時は「素」は見せないと思います。

 

わたしたちが推しているのは演技のプロです。 印象を操作するなんて朝飯前のはずです。

俳優の出待ち入り待ちがなぜヤバイのか本気出して考えてみた - 晴れた日のねどこ

 





5.顔を覚えてもらえる(?)
出待ちしなくても、現場に通ってたら認知されると思います。いろんなオタクの話を聞くと、いつの間にか認知されていた…という人が割といる。接触イベントには行ってないのに認知されてる人もいる。

にも関わらず、出待ちをする心理とは。


…もしかして、現場に何度も通いたくないけど認知はされたいってこと…? な、何のために…? 特別な対応をされたいとか? え、顔を覚える = 特別対応される って訳でもないと思し、現場に頻繁に来るオタクと来てる形跡がない出待ちのみのオタクなら、前者の方がファンサされる率は高いのでは…? (これについては「推しとオタクの関係は店員と客のそれに似ているのか?」みたいなエントリで書きます)


仮に、現場にあまり入らない状態で出待ちで認知をされたとして、何を話すんだろう…顔がかっこいいですね!とか?




6.あなたのファンがいると直接アピールできる(?)
手紙で良くないでしょうか。認知があって舞台上からも見えやすい席に入っていれば(客席を見る役者さん相手なら)行くだけでアピールになる気もする。
認知がなくても、はしっこの見切れ席でも、毎回手紙をプレボに入れていたらアピールはできそうだし…(どのタイミングで手元に届くかはわからないけど)。


これ、「出待ちで触れ合う=ファンがいると直接アピールできる!役者はうれしいはず!」って思っているとしたら、謎の理論だと思います。自分が役者を見たいって気持ちをすり替えているのでは?大丈夫か?
役者側がファンからの声を聞きたい、うれしいと言うのはわかる。が、ファンがそれを言うのは「お客様は神様だろ!」というような傲慢さがある。
あなたは消費者でしかない。よって、役者の声を代弁し振りかざすのはおかしいのではないか。





 

出待ちのデメリットを考える


以前書いたこちらのエントリを一言で述べると
「推しに時間外労働をさせる厚かましさがやばい」です。

でも、多分いくら言ってもぴんとこない人はいるじゃないですか。だから別の視点でいかにメリットがないか考えたいと思います。


  1. 常に出待ち対応してもらえるかはわからない
  2. 出待ちが塩対応だったら? 病まない?
  3. マネージャーなどに顔を覚えられると不利になる可能性がある




1.常に良対応がもらえるとは限らない
出待ちへの対応って状況によってはできないこともあるだろうし、劇場側から辞めるように言われることもおそらくある。

一例として、神田沙也加さんの例を挙げます。2017年の舞台キューティ・ブロンド。毎公演出待ちに丁寧に対応にされていたとのこと。

が、村田充さんとの結婚発表後、千秋楽では出待ち対応なし。

神田沙也加、神対応どこへ…出待ちファンへ姿見せず - 芸能 : 日刊スポーツ


その時のツイートです。

 

 

 




※ちなみに2019年のキューティ・ブロンドでは公式から出待ち対応禁止が出されています。

★Staffよりお知らせ★ | 神田沙也加オフィシャルブログ Powered by Ameba

*1



せっかく長い時間出待ちしたのになんだよー!って気持ちになったり、前はしてくれた、あの人にはしてたのになんで??と思ったり…って思う可能性、ありません?
「わたしはそんなこと思わないです!!」って人もいるかもしれません。

フフフ、そう来るのはわかっていたぞ…? じゃあこれならどうかな…?(?)

 




2.出待ちが塩対応だったら?
当たり前なんですが、役者も人です。気分や体調、その後のスケジュールの有無もある。余裕があれば感じよく対応してもらえる、かもしれません。が、先述の理由で余裕がなかったり、出待ちに気づいてもらえなかったら?
ある時は出待ちに感じよく対応してもらえたけど、この時はめちゃくちゃ塩対応!ってことがあったら?


「あれっ…何か気に障ることしちゃったかな…」
って思いません? 気にならない? 我が身を振り返らない?今日○○君いそがしいのかなー、残念!ってサクッと割り切れます?


好きな人に冷たく接されるって結構しんどいと思います。失敗した時の己のダメージを考えるとリスクが高くないですか?
それを考えたら、出待ちするの辞めよう〜ってなると思うんですけど、出待ちする人はそういうことを考えないのだろうか。え、まじで!? 目先の欲望優先、そして成功することしか考えてないの!?

まあ全てを都合よく捉える人もいるしな…。そして相手のコンディションの悪さに気付かない人もいるだろうしな…。

 

ちなみに役者側の出待ちの意見の一部を貼っておきます。

 

勝手にムービーなどを撮られるのが嫌という意見

https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201801150000318.html

 

私が出待ちで思うこと 飯野めぐみオフィシャルブログ




3.関係者に顔を覚えられると不利になる可能性がある
オタクのチェックを細かくしている事務所などもあるそうで。そうすると、このオタクは厄介だ、何かイベントがあっても弾こう…ってなる可能性も高いですよね。(というかそういう事例も実際にあるとか)

ましてや今回は出待ち禁止の舞台だし、ここで下手を打つと後々のオタクライフに悪影響がありそうな気がします。(まあ多分、今回の場合は気概にあふれたオタクではなく、DDゆるオタの可能性が高いから、面や身元が割れても関係ないんだろうなって気はする)




考えれば考えるほど出待ちのメリットがわからない…。役者の厚意につけこんだブラック企業真っ青のサービス残業強要にしか思えないのはもちろん、自分のメンタル的、今後のオタクライフ的にもハイリスクすぎじゃないですか?

そしてですよ、出待ち後に茶をしばくならともかく、出待ちで会話できることって限られてない?? 接触イベント感覚なのか?(それなら理解はできる)

 


ハ!?もしかしたら出待ちからワンチャンあるかもとか思ってたりするのか!!?!!??


ねえよ…!!!!!!!!





 

俳優が出待ちを歓迎している。だからする、の危うさ


神田沙也加さんは過去、出待ちをOKしていました。また、俳優でも可能な範囲で対応をすると公言している方もいらっしゃいます。


オフィシャルサイトでこういう書き方をするのはめずらしいんじゃないかなーと思います。本人の人柄とファンの民度なんだろうなあ。伊礼さんのイベントは2回ほど参加したことがありますが、どちらも落ち着いた方ばかりだったのが印象的でした。



役者が禁止してないんだからいいじゃん!どんどん出待ちしちゃおう!って考えの人もいると思うんですよ。だけどふと思うんですよ。

 


本当にそれ、OKなのか?という。


 

 


人間にはジョハリの窓というものがあります。

出待ちは山賊、追い剥ぎ 出待ちは嫌われるのではないか_ジョハリの窓





出待ちがうれしいしOKです!と言っていても、本人が自覚しないうちに負荷がかかり、消耗していることもあるのでは? ジョハリの窓で言うところの「盲点の窓」「未知の窓」みたいに、本人が自覚できていない部分はあるのでは…?

 


サービス精神旺盛で求められたら答えてしまう、相手が喜ぶなら、とついつい対応してしまう。そうやって仕事を続けていたら、オーバーワークが祟って調子がおかしい。なんでだろう…と思ってたらうつ病でした!とか一般社会(一般社会とは?)でよくあるじゃないですか。知らぬは己ばかりなり。
こういうの、「盲点の窓」の構造に近いよな…と思います(ちょっと違うけど)

 

知り得た情報は、基本的に本人の口から聞いた事でもない限り、すべて二次情報だ。エディターやライターが構成をまかされたインタビュー記事ならば、当人ではなく誰かの意図が入った形でまとまっている可能性もある。校正ひとつとっても言葉の置き換えが発生したならそれだけで伝わる印象が違う。ワンクッション置かれた情報は得てしてそのような傾向にあるとおもう(絶対そうではないし、ナマの情報を起こしただけの記事もあると思う) 例え本人の口から出た話でも120%信用していいものかと疑ってかかる姿勢も必要で、情報の吟味はオタ活をする上で生命線だ。

知らないほうがいい、知り過ぎないほうが楽しい - 『言いたいだけで中身はない』

 

こちらのブログにも書かれていますが、「たとえ本人の口から出た話でも120%信用していいものかと疑ってかかる」視点はこういう場合も必要なのではないか。

 

 

 

 

 

  1. 自分自身について正しく把握ができている
  2. 予想外のことが起きたとしても適切に対応し場を収めることができる(出待ちなら厄介の対応、仕事ならトラブルに動じずサクッと対応できるかどうか)
  3. 深く思い悩まない性質である
  4. 自他の境界がしっかりしており駄目な時は駄目だとはっきり発言できる
  5. ファンの民度が高く、本人や周囲に迷惑をかけないよう気をつけることができる
  6. 身近な人物が役者の様子をしっかり見ており調子を崩していたらケア・指摘できる


…みたいな本人の資質、周りの環境があれば、過度に心配する必要はないと思うんですよ。でも、これが全部揃ってる俳優って果たしてどれくらいいるんだろうか。

できないし負担が大きいから、出待ち歓迎!!と大っぴらに宣言しないと思うんですよね。特に2と5。他人の行動はコントロールはできないし、大々的に宣言することで、ファン以外の人が何かしらの意図を持って紛れ込む確率も出てくる。


というわけで、出待ちOK!と言う人がいたとしても、わたしはやっぱりうーーん…?と思います。それ、全部クリアできてる?本当に負担にならないの?という意味で。

 

 

ちなみに伊礼さんに関しては、ガチで全部クリアしているのでは…?くらいの揺るぎない安定感を(勝手に)感じてます。なんだろう…なんか、圧倒的な「「「強さ」」」を感じる…。いや、そんなに深く知っているわけではないのですが…

 

 

 

仮に、現場にあまり入らない状態で出待ちで認知をされたとして、何を話すんだろう…顔がかっこいいですね!とか?

 

前述のこれじゃないけど、定期的に追ってる(=自分の中で情報量が多い)俳優じゃなければ「すごくかっこよくて〜」「面白くて〜」とか薄っぺらい感想しか言えなくないですか?
 
それ、出待ちしてまで言う意味あるのかな…*2





 


まあ、本人が歓迎してるなら出待ち対応でコンディションを落としても自己責任だろって見方もある。それは正しい。断らなかった本人が悪い。それはその通り。
が、やはり役者の本分は板の上でのパフォーマンスなので、それ以外にリソースを割いて欲しくないと個人的には思います。空気読まずに延々と話し続ける人やつきまとう人もいるだろうし…
 
 
 
 
あと接触イベントをやってる場合。
お金を払って対応してる人がいるのに、出待ちで同じようなこと、あるいはそれより手厚いことをしたらだめでは…?と思う。
 

 

残念ながらこの続きが見つけられなかった。が、ここの部分だけ切り取って話すと、もっともでは、と思う。
 
接触イベントをやるプロが「出待ち歓迎!」って言うのはちょっと違わない?と思います。自ら無銭労働している部分と、お金を出して接触イベントに行く人と無銭で出待ちにサービスしている差に思い至らないという点で。
 

 

 

 

 

結局自分のことしか考えてなくない?

 


 

はじめに結論を述べます。 わたしは俳優の出待ち入り待ち反対派です。 理由は、「板の上以外でもわたしを気持ちよくさせてください!」とサービスを要求する、「好き」を免罪符にしたブラック企業真っ青の労働力搾取だと思っているからです。

俳優の出待ち入り待ちがなぜヤバイのか本気出して考えてみた - 晴れた日のねどこ

 


ここにも書きましたが、わたしが出待ちをしないのは「ルール・マナー違反だから」「推しに嫌われちゃうかも」という理由じゃありません。本当に、ただただ自分が労働力搾取をされるのが大嫌いなので、他人(推し)にもそれを課したくない。仮に推しが許容していたとしても、自分が大嫌いな行為を推しに課している自分が嫌だからです。


だから「構ってもらえるならわたしもやればよかった!」と悔しがる人は、本気で意味がわかりません。

え、それ結局自分のことしか考えてないじゃん。
推しが疲れて早く帰りたい可能性、出待ちによって集中力を欠く恐れ、対応が内心でストレスになってる可能性をガン無視して、自分の欲求を優先してるじゃん。




 


出待ち自体禁止でも良くない?


話を戻します。
公式が出待ちOKにすると「俳優の負担になるから辞めよう」って気遣いができる人は控えて「推しくんに会いたい!!」って遠慮せずガンガン行く人がある種優遇されますよね。

そして公式OKがあると、禁止されているから我慢をしてた人も出待ちに参加する率が上がるんじゃないか。「出待ちで構ってもらえるなら我慢せずに行けばよかった」って人も当然出るだろうなあと思います。

で、出待ちOKで起きるトラブルを素人ながら考えたんですよ。

 



ファン同士のトラブル

  • 役者を独り占めして話さないオタクや集団が現れる
  • それを良く思わないオタクが現れる
  • 出待ちをしたくてもできない在宅オタクがキレる

→オタク同士のバトル勃発

 


話を盛るオタク登場

  • 対応が神/塩と、上に盛ったり下に盛ったりするオタクが現れ、それを真に受けるオタクが出てくる
  • 自分は特別扱いされてる!と勘違いをするオタクが現れる


関係者等への影響

  • 周辺施設への迷惑
  • ほかの役者への迷惑(仕事終わりですっぴんとかだと見られたくない人もいると思われる)
  • 劇場関係者への負担(出待ちの影響で早く帰れないことはあるのでは)

→役者自身の評判が落ちる可能性?


うーん、やっぱりファンの民度がよほど良くないと出待ち許容ってデメリットしかなくない?どうなんだろうか。登壇者がオフレコでって言ってる有料イベントですら、内容をネットに書く人っているじゃないですか。無料の出待ちだと民度はどうなるんだろう…闇。

 
 
 
禁止されているのに出待ちをするのはもちろん駄目です。
が、例えば禁止されてるのに対応する役者、グレーゾーンなのに過剰にサービス対応する役者がいたら、それも問題があると思います。そこは毅然と対応しろよ…と思う。
でないと

「本当は禁止されてるのに推し君は対応してくれた〜♡ 私って推し君のオキニ♡」
と勘違い激ヤバオタクが爆誕する可能性がある。

禁止されてるのに出待ちする時点で激ヤバ以外の何物でもないですけども。
 
 
 
 
 




余談と蛇足・1

今回書こうと思ったきっかけの色紙について触れます。
該当の演目・会場は、終演後は一度会場の外に出て逆走しないとプレボにたどり着けません。また、終演後会場近辺にいるとスタッフが人を散らしにきます。

つまり、出待ちであれプレボ投函であれ、どちらにせよ終演後のトイレ列で無差別に色紙を書いてもらうのは劇場的に迷惑だと考えられます。(これが開演前ならまあわかる)

なので、おや? と思ったらスタッフにそれとなく伝えるのが良いかもなーと思いました。「トイレで『役者さんに渡す!』っていろんな人に色紙を書いてもらってる人がいましたよ(^^)」みたいな。
終演後、会場内に人が残っているのをスタッフが把握できて親切! オタク側も会場の外に出なくてもスタッフが色紙を回収→役者に渡してもらえるから手間が軽減!!win-win!!

もし出待ちで渡そうとしてるなら、スタッフのマークも入るかもしれないし。



 

 余談と蛇足・2

この色紙企画、メリットが企画者にしかないのではなかろうか。頼まれて書く側、受け取る役者のメリットが極めて薄い気がする。

企画者のメリット
  • オタクをまとめる人望と手腕があるアタシ★アピール
  • プレボに入れるにせよ出待ちで渡すにせよ、自分をアピールする材料になる


参加者のデメリット
  • 個人情報を書けない、状況的に長文メッセージは難しいので、半端なことしか書けない
  • 本当に伝えたいことなら手紙で伝えているはずなので、書く意味があまりない(全然知らん人からの依頼だし仲良しアピールにもならない)
  • 一部のオタクの承認欲求を満たす道具に使われる可能性がある
  • 企画者がマナー違反者としてマークされた場合、関係者としてとばっちりを食う可能性がある



受け取る役者のデメリット
  • 地方千秋楽なので、でかいし荷物になる(色紙とはいえ)
  • 出待ちの場合、疲れが溜まっているのに対応をしないといけない


こんな感じだろうか…
捻くれオタクなので穿った見方をしているだけで、もちろんまっすぐな気持ちで企画をし、皆が気持ちよく終了できる可能性も十分あります(終演後に書いている時点で劇場側としてはうれしくないと思うけど)



 
 

余談と蛇足・3

色紙にメッセージを書いて送りたいなら、せめて事前に募ったほうが良いよねーと思います。この手の企画(一部のオタクが広く声かけをして何かをやる)は主催者が美味しいとこ取り→自分をアピールするために使われることが多い気がする。(色んなオタクがトラブってるよね!)

「会場全員からです★」とイベント中にオタクが推しにサプライズを仕掛ける→その際、一部のオタクだけが推しを独占して話すとか(しかも会場全員どころかサプライズを知らない人もいる)

〇〇と一緒に推しにメッセージを送ります!と参加者には伝えるが、実は全員分を送らず手柄を一部のメンツで総取りしてる、とか。


もちろんそうじゃない企画もたくさんあると思います。
が、トラブルが起きやすいのも事実ではなかろうか…(個人の意見です)



 


みんなの想いが詰まった色紙を受け取ったらすごくうれしいはず!
直接手渡しで想いを伝えたら、きっともっと喜んでくれるよね!!!

みたいな理屈、まじで意味不明だなと思います。
いや、出待ち禁止だし。
(出待ちなのかは謎だけど)
 

大変残念ながらこういう方々は
「そんなことないですよ(^^) ただ役者さんに喜んでもらいからやってるだけです! そんな風に言うのひどいです、傷つきました!!」
とか自分たちの迷惑を棚上げしてキレそうですけども…。
初めは純粋にそういう気持ちだったとしても、推しを前にするとオタクは平常心を失いがちな生き物…





出待ちで推しに会うなら、せめて推しに五万くらい金券を渡せばどうだろうか。自分が会いたいって気持ちを優先して疲れた俳優から労働力を搾取しているわけだし…。
出待ちって、まるで山賊です。

いや、厳密に言うと山賊よりタチが悪い。相手も喜んでる!って100%思い込んでる可能性があるから。せめてダリオ・ブランドーのような意識があれば…(ない)

出待ちは山賊、追い剥ぎ 出待ちは嫌われるのではないか

ダリオ・ブランドー
ジョジョの奇妙な冒険 1~7巻(第1・2部)セット (集英社文庫(コミック版))
 

ジョジョの奇妙な冒険 第1部 ファントムブラッド Blu-ray BOX<初回仕様版>

 



 
 




まとめ


禁止されてる舞台での出待ちはやめよう!
自分のオタクライフを縮める可能性があるぞ!

出待ちで推しに嫌がられた時のダメージは多分でかいぞ!

出待ちは山賊だ!





 
 
なお、再度になりますがこれは出待ちが禁止されている舞台で出待ちでプレを渡そうとしていたのでは…?というケースを元に書いています。バンドとか小劇場はまた別だったり、ケースによってもまた違うと思います。
 
が、なんにせよ出待ちに対するネガティブな気持ちは変わらないかなあ…。
何度も言うけど、労働力搾取が嫌いだから…

 


 






▼参考▼
出待ちをしたけど申し訳なく思ったという方


出待ちについて思うこと、なぜやらないのかというブログ


 

 

 

 

 

 今日はこんな感じで。まためちゃくちゃ長いね、ここまで読んだ人いる???

 

それでは良い推し事ライフを!

 

 

 

 

 

 

 

 

▼激熱!双眼鏡ダイマ記事とかよく読まれてる記事とか▼ 

5/23、劇場4つ追加しました。この記事がきっかけで買ってくれた方がいてうれしい。

 

手紙を書くときのTipsかな。内容以外で気をつけることについて。

 

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・みほとせ再演、推しじゃない青江が気になりすぎて考察したよ ★

CLIE SONIC感想 ★

・12人の怒れる人たち感想

メサイア トワイライト ー黄昏の荒野ー感想 ★★★★★★★★☆☆

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・【本】宝塚ファンの社会学―スターは劇場の外で作られる 感想

・舞台 最終陳述感想

・自分の意見を伝えるのが怖いあなたへ〜全人類ブログを書こう〜恐怖や悪意との戦い方  ★★★

・キャバクラ・ホストで例える推し事について

・【気をつけろ、プレの話は燃える】着用報告=自分は推しに気に入られている なのか?

・愛と断絶の物語〜りさ子のガチ恋♡俳優沼再演感想

 

・黒ステ感想★

・BBA、アスペ、メンヘラ 〜スラングを使う心理とデメリット〜
・高額転売に怒る茶の間を揶揄するオタク、視野狭窄になっている

・要望を伝えるのは悪なのか?〜肯定しか許されないという地獄〜

 

 

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*1:別の舞台では神田さん本人から出待ちについての言及もあったり。2014年はオフィシャルブログでスタッフから出待ちOKの発言がありました。出待ちご本人や事務所の対応も変わっていったのかと思われます

*2:関係者はパブサしてると思うので、ツイッターで呟いた方が8倍くらいきちんとした感想を伝えられる気もする。直近では松澤くれはさんには小説版りさ子感想ブログを見つけていただきました。パブサ魔だ…!

 

【小説】若手俳優のオタク全員「りさ子のガチ恋♡俳優沼」でふるえてほしい〜わたしたちは皆、りさ子を心に飼っている〜

りさ子のガチ恋俳優沼 本 小説 感想と考察 オタクは気が狂いがち




りさ子のガチ恋♡俳優沼、再演が始まりましたね。
初演を知ったのは公演が終わってからだったのですが、今回はわたしも観劇します。やったー!
再演のチケットは完売、当日券の有無は随時発表とのこと。

りさ子のガチ恋♡俳優沼 オフィシャルサイト


ということで(?)観劇前に小説版の感想を書きます。
クリティカルなネタバレはなし。



小説版あらすじ

26歳、彼氏なし。OLりさ子の趣味は舞台鑑賞で、若手イケメン俳優の翔太君を追いかける日々。2.5次元舞台『政権☆伝説』に通い詰め、高額プレゼントを贈る。「がんばってる姿を観られるだけで幸せ」とお金と時間をつぎ込み、彼からのちょっとした「特別扱い」にときめいていたが、ネットで彼に彼女疑惑が持ち上がり...

 

りさ子のガチ恋♡俳優沼



思い込みが激しい主人公・りさ子が少しずつ道を踏み外していく話です。りさ子の視点から進むオタクサイドの話、そしてりさ子の推しである翔太君の同業者・あっきーの俳優目線が交互に挟まって進む物語。後半はイケメン俳優翔太君の彼女、グラビアアイドル篠戸るるの目線で物語が語られます。
愛ゆえに暴走するオタクの気持ち、俳優側のファンへの赤裸々な本音や人前に立つ仕事の恐怖、舞台俳優のオタクを遠巻きにみる「普通の人」の目線、クレイジーなオタクを身近で見る、るるの視点…。

様々な視点で語られる、「オタクと推し」

主人公・りさ子が最後に見つけた結論とは……?




以下、詳細。



もくじ

 






カリカチュアされた登場人物と設定


プロローグを読んで思ったのは、「あれ、これはてブロかな??」でした。
めちゃくちゃ既視感がある。よくブロググループで見る気がする。ポエムエントリ*1だ!!! このクオリティの高さよ…!

全体を通して若手俳優のオタクあるあるが散りばめられていて、わー、これは作者の松澤くれはさんは色々リサーチしたんだろうなあと思いました。ブログとかTwitterとか匿名掲示板とか闇が深いアカウント(婉曲表現)とか…!
これを読んだだけで大多数の若手俳優のオタク(新規層、非ガッツ、一番多くを占める層)のざっくりした雰囲気がつかめるんじゃないだろうか。(個人の意見です)



P26
「ふたりとも、明日仕事?」
「普通のOLなんで。りさ子もでしょ?」



こ、この微妙な距離感〜!なんの仕事なのか詳しくは知らない感じ、あるあるじゃない? 主人公りさ子と同担のたまちゃん、アリス。この三人のキャラの「実際にいそう感」、リアルさがすごい。

 


まずはアリス。認知症の祖父がおり、なかなか現場に入れないのを気にしている。
いつだってロリータファション。りさ子曰く「全く似合ってない」し、よく同じワンピを着てる(からあまり服を持ってないのかとりさ子は思っている)。身だしなみにあまり気を使わないタイプなのか観劇も接触イベントもすっぴんで行き、「推しに会いに行くのに…!?」とたまちゃんに内心引かれてる。


「二次元から入りました!」というオタクをわかりやすく体現したようなキャラクター。現実を細かく区分していくと、メイクに関してはすっぴん派、普通に化粧をする派、化粧に凝る派(レイヤーとか)がいそう。で、ゴリゴリの二次元から参入オタクで「一般人に擬態してない」タイプだと

  • ロリータ
  • 和モチーフ多用ファッション
  • 記事の安さをギャザーやフリルでカバーするガーリーファッション(axes femmeとか?)で、毛玉とかシワとかついてる(あまり気を遣わない)
  • 着物で個性をアピールする系
  • オタクモチーフ多め猫耳フードとかニーハイ萌え袖)

とかになりそう(主観です)だけど、キャラクターの記号としてロリータがわかりやすいからこのチョイスなんだろうなあと思いました。(痛バアピール系は敢えて外してます。なんかこのキャラクターたちは「二次元のキャラのファンじゃない『翔太君本人が好き』なファン」ってアイデンティティがありそうなので)


 

P21
アリスの追撃は終わらない。「どういうことよ?」と言いながらぐいぐい体を密着させる。ほのかに汗の匂いがした

この部分の、くれはさんのうっすらとした毒よ…!!




次はたまちゃん。
岐阜在住の遠征が必要なオタク。「推しのために貢ぐ」「推しのための生活」「遠征民の自分より頑張ってない東京のオタクにファンだと名乗って欲しくない」「茶の間が信じられない」という、【推しを人生の軸にしておりマウント気質が激しい、自分の努力を認めて欲しいオタク】タイプ。

い、いるー!! がんばりを他者にも要求するオタク、いるーーーー! そして「推しに貢ぐ」発言する人、いるーーー!!!でもこのたまちゃん、推しの翔太君の舞台の千秋楽を「円盤待ち」とはじめは言ってたりするので、実際は声だけ大きくてあまりお金をかけてないタイプではないだろうか…。うわあ、めんどくせえ…!


そして掲示板の評判を気にしてたり、同担を監視するタイプ。●●県から来た同担がプレボを覗いてた! あいつは同担拒否でぼっちで可哀想〜!とdisったり、掲示板に自分を指した書き込みを見つけて気にしたり。い、いるーーー!わざわざ同担監視しに行って不機嫌になるタイプーーーー!!!

「理想のオタク像」があって推しのためアピールが激しい人って、他人を積極的に監視しに行く傾向が強い気がする。どうしてかというと、オタクが自分の努力が無駄じゃないことを証明する方法って、①推しに承認してもらう、②自分が満足するの二択だと思うんですね。あとは同担や他担のオタクにヨチヨチしてもらって一時的に承認欲求を満たすか。

でも、①ってブラックボックスじゃないですか。本当の本当に承認してもらえたかどうかなんて、「推しとオタク」の間柄じゃわからない。

だから自己の評価の為、常に誰かと比較する必要がある。誰かを下に見て一時の心の安寧を求めるのだろうなあ…

まあ実際はそんなことしても何も解決しないんですけど…(という話はそのうち別エントリで書きます)


 



そして主人公、りさ子。
はじめは「一般人」の同僚に「自分は親目線」と言っていたり、たまちゃんにガチ恋かと問われてとっさに否定します。が、実はのっけからやばい。やばさマックス。それが終演後、お見送りでの翔太君とのハイタッチを反芻するシーンに表れています。

 
P23
私のそんな奥手な心情を察してくれたのか、タッチの瞬間に、翔太君が指を曲げて、私と一瞬だけ手を繋いだようにしてくれたのだ。
 
翔太君の顔を見ると「いつもありがとう」とか「わかってるよ」みたいに微笑んでいて……
 
私にだけ、誰にも気づかれないようにファンサービスをくれた。
ふたりだけの秘密のメッセージ。生きていてよかった。

 

 
 
 
 
や、やべーーーーーーー!!!!
すべてを恣意的に好意的に解釈するオタク特有のやつ!!!!
 
 
 
舞台初日、りさ子は翔太君が好きなクロムハーツを「今期のボーナスのほとんどをつぎ込んで」送っています。そのお礼ってこと…?と自分でも思ったり、アリスとたまちゃんも囃し立てたりします。
 
さっき引用した部分だけでも「おや…?」という感じなのですが、おそろしいのはこの時点でりさ子は「自分が翔太君からの認知があるかどうか」を知りません。
確証がないにもかかわらず、手紙(プレ)の差出人と自分の顔が翔太君の中で一致していると思い込んで沸いてるんですよ、アリスとたまちゃん含めて……!こ、こ、こわい……!!!!
 
 
この「私信かな?」とか「もしかしてあれはこういう意味?」という妄想の類いは、オタクなら程度の差こそあれ経験するものだと思います。でもりさ子は度を越している。自分こそが翔太君の理解者だという謎の考えを持ち、徐々に発言の危うさが増していきます。
 
P51
少し遅れて、またふたり組が歩いてくる。
「きた。翔太君」
姿がほとんど見えなくても、フィーリングでわかってしまう。
なんやねんフィーリングって。というか出待ちをするな!! 
 
P51
お手紙を、言葉を届けなければ、今日の翔太君が起こしてくれた「奇跡」(ハイタッチのこと)すら台無しになっちゃう。
翔太君に対しても失礼だ。お礼もしっかり伝えるんだ。
「翔太君に対しても失礼だ」
りさ子のなかで、もうハイタッチの時の握手?は確定事項にすり替わっているし、翔太君と自分を無意識に同じ土俵に乗っけているよね…自意識が肥大している…
 
 
P198
(愚痴垢の発言) 「翔太も変わっちゃったよね、昔はそんな風じゃなかったのに……」
 
違う。検討はずれ。
翔太君は変わっていない。あなたに翔太君の何が分かる?
私はずっと見守ってきた。勝手な親目線に私は呆れ返る。

 

りさ子、ずっと見守ってきたと言っていますが、翔太君を推しはじめて1年半です。

 
 
オタク、推しのすべてをわかっているかのような発言をしがちですけど、推しがファンに見せている面なんてごくごく一部にしか過ぎないよね。自分は推しを理解してる!なんて幻想です。もしかしたら理解できてる部分もあるかもしれないけどジョハリの窓で言うところの「盲点の窓」を見ている的なやつで)、あくまでもそれは「自分の妄想であり幻想だ」という枕詞を冠して自制心を持っていないとめちゃくちゃやべえ。お前は推しのなんなんだ…。こういう人多過ぎてもはやホラーなんですけども…(その辺もそのうち違うエントリで書く)
 
 
まあとにかくこの「りさ子のガチ恋♡俳優沼」、若手俳優のオタクが持ちがちなやばい面を広く浅く取り出して濃縮したような登場人物が出てきておもしろい。これに全く共感できない!と豪語するのは「若手俳優のオタク」ではないか、あるいは虚言では??という気がする。
 

推しぴ〜♡しゅき〜♡って毎日言いながら、この話に触れた時に「えー、ないわーw」「わたしは違うしw」って言ってる人ほど自分がやばいオタクって自覚がなさそう。
本当に違ってたら行動原理が理解できなくて首かしげるんじゃないかと思う。あー…笑みたいな反応の時点でその文脈を理解してるし、その上で違うって言い切れるのは割とやばい気がする。

わたしは自分自分について、『厳密にいうと「若手俳優のオタク」でも「若手俳優のファン」でもなく、「推しが好きでその栄枯盛衰を見守りたい人間」でしかないなあ…』と思っているのですが(それをいちいち書くのがめんどうなので「オタク」を自称することが多い)、そんな半端なわたしも「ああこれはわかるぞ…!」という描写がたくさんあるし共感する。(オタクとかファンの定義ってなんだ、という話はちょっと置いとく。もしくはこのエントリを読んでください。うっすら関係することを書いてる)

 

 

 

 

 

同担同士の関係性と「オタク」の描写

 

りさ子、アリス、たまちゃん。

この同担3人組、「いるよねこういうオタク…!!」を体現したようなコミュニケーションを取るなと思いました(と言っても、概念としてのオタク、イマジナリーオタクだけど…)

 

この三人ってきっとお互いのことを別に好きじゃない利害が一致しているから一緒にいるだけです。3人の中ではりさ子がリーダー。自分が一番翔太君を好きだし細かいところを見てると思ってる。たまちゃんはりさ子に一目置きながらも遠征民の自分は愛は負けないって内心で思っている感じ。アリスはコバンザメポジで、二人からおこぼれをもらおうとしている。

でも、表向きは「仲良し」なんですよね。たまちゃんがアリスへの不満を漏らすシーンはありますが、3人に関わる決定的な事件が起きるわけではない。

現実に例えると「大好きなお友達」という茶番を同担同士でやってる感じでしょうか。(なんか中学生がズッ友だよ♡と言いながら裏でバチボコに誰かをdisってる感じを彷彿とさせる薄ら寒さ)

だからこそ「自分たちは同じ人が好きなだけの関係」とあえて台詞に出させる部分が戯曲ぽいなと感じました。(りさ子に気づかせるための発言とはいえ、現実で馴れ合ってるタイプのオタクは絶対に口にしそうにないドライな発言だ)


 





オタク、ほかのオタクを気にしすぎ問題。

 
「誰もお前なんて見てない」がオタク界では通じないのがホラーだなと思います。自意識過剰だし他人を気にしすぎです。おそらくオタク以外の「一般人」に、「掲示板に自分のこと書かれてた〜」とか「同担に監視されてるんだよね」とか言うと、「…? この人、統合失調症の気があるのかな、近づかんとこ」と思われるんじゃないでしょうか。
 
が、オタク界では実際に、監視されたり書き込まれたりが存在する。(なぜ推しではなくオタクを監視するのか?暇なのか?多分そうなんだろうな…その謎を解き明かすべく取材班はアマゾンへ飛…ぶ資金があったら推し事に使いたい)
推察ですが、同担監視をするオタクは
  1. 相対評価でしか自分を評価できない
  2. オタクとしてあまり火力が高くない
  3. 自己肯定感が低い
このどれか、あるいは全部なのではなかろうか。
 
 
 
 
同担監視という謎の文化ですが、これは「芸能人を追うミーハー気質」も関係するのかな、と最近は思っています。芸能人のゴシップが好きな人、いますよね。そういう人って自分の身の周りの他人の動向もコンテンツとして消費する(うわさ話をする)人が多い印象があります。(主観です)
 
 
先の段落で、プレボを覗く同担の話に触れましたが、あれも本当のところはどうなのかわかりません。同担憎しで「そう見えただけ」かもしれないのがこわい。というか、「プレボを覗く同担を見ているオタク」という図が実はすでにこわい。この部分、オタクが読むか普通の人が読むかで印象変わりそうです。




オタク、狭いコミュニティの「常識」「願望」を拡大解釈して真実と混同しがち問題


翔太君はりさ子の方を見てた、こっちをチラチラ見てたのはりさ子に目線を送ってたからだ、そんなオシャレしてたら翔太君に可愛いって言われるんじゃない?
 
 
同担同士のこのやりとり、なかなか来るものがあります。(認知されているか微妙なこの三人が語るからなおさら)
うん、まあ沸くよね。そりゃ沸いちゃうよね。だって推しだもん。かっこいいもん。好きだもん。もしかして!?って思いたいよね。
 

しかし、翔太君のライバル俳優・あっきーも語っていましたが、オタクにとって推しはただ一人だけれど、推しからしたらオタクは沢山いるファンの一人です。こっちは向こうをよく知っている(ような錯覚をしている)けれど、推しはこちらをよく知りません。
 
「もしかしたら見てるかもしれないし、見てないかもしれない」
そのくらいの気持ちをどこかに残しておかないとどんどんヤバさが加速していきそうだ…と思いました。
 

 

 

  

 

 

 
 
余談ですが、上記のような内容に加え「果たしてそれが自分宛のファンサか否か、どうやってオタクは判断をしているのだろう」というような疑問をTwitterでつぶやいたことがあります。
そしたら「そんなこと言ってるなんて、あなた●●よりヤバイ奴だって他界隈で噂になってますよ!」と謎のマシュマロが飛んできたことがあります。
 
多分マシュマロ主は「自分がもらったと思ってるファンサは自分の勘違いだ」と言われた気持ちになり不愉快だったんだろうなと思いました*2
 
 
 
わたしはファンサをなきものにしようとなんてしてないし「お前のファンサ、勘違いじゃないの?」なんて言ってないので、各々もらった(かもしれない)ファンサを噛み締めて沸けばいいじゃん!と思うのですが、なぜそんな勘違いを…?
 
 
まあ、件の「自分宛のファンサかどうか」という発言自体が野暮なものだとはわかっています。でも純粋に気になったから口にしたわけで…。その結果、物陰や対面で石が飛んで来るの、オタク界隈まじですごいなあと思いました。*3
 
 
 
本当に自分宛のファンサだと思っていれば、噛み付く必要はないと思います。
もし自信がないなら、「実際はどうかわかんないけど、自分宛だと思って萌え散らかそう〜!推しぴ〜!ありがと、しゅき〜♡♡」って言っておけば健やかオタクライフを送れると思うけど、どうなんでしょうか…!
 
 
個人的には推し事って、「虚構の関係を楽しむもの」という認識でいるので、そこでキレるのって、ちょっと推しからのリターンを気にしすぎてやばいラインに足を突っ込みかけてるんじゃないかな、と感じます。たとえが適切かはわかりませんが、疑似恋愛を楽しんでいたキャバクラやホストにガチハマりして、多くを求めてしまう感じというか…(という話は別エントリでしっかり書きたいな。あとガチ自意識肥大オタクの話も書きたい。書きたい事多すぎだな)

 

 

 

 

 

 オタクが知りたい「推し」サイドの本音

 

 

「推し」の本音…と言いつつ、りさ子の推し「翔太君」の本音は出てこないのが救いだなーと思います。出てくるのは翔太君のライバル俳優「あっきー」が語る赤裸々な本音。

 

P37
「ぬいぐるみ……奇怪なオブジェ……安っぽいキーホルダー……絶対に着ないTシャツ」

 


これはあっきーが語る、「ハズレ」のプレゼント。これに被弾する人は多そう。
イラスト入り色紙がハズレのハズレと言ったり手作りクッキーをゴミ箱に入れたり。うん、でも普通にいらないよな…プロのイラストレーターの色紙ならわかるけども、それすら好き嫌いはあるだろうから、せめて便箋に描くくらいがよくないだろうか…そのほうが場所を取らないし。…そして手作りのお菓子とかほんと怖いし。

 


プレ、どこまでいっても自己満足にしかならないですよね。
「推しへの愛を手作り品で表現♡」という推しから承認されたい欲求をぶつけるとか「着用報告きた!わたしって結構好かれてる…?」という一足飛びの超理論展開はやめたほうが精神衛生上いいよね…と思います。
抱えきれないほどのプレゼントをもらっているであろう俳優サイドからしたら、「誰からのプレゼントか」ってそんなに気にしてないのではなかろうか。(ファンの母数が小さいとまた話は別だと思いますが)

 

みたいな話(プレと個人の自意識とか推しからの好意云々)はまた書きたいし、下記にも書いたのでよろしければ。

 

 「自分のがんばり」「相手への気持ち」「作品のクオリティ」 これらをごちゃまぜに考えてしまうこと、「至らない部分もあるが、あなたのことを思って一生懸命作ったから受け止めてほしい」という甘えが生じてしまうのも大きな原因のひとつかと思います。 再度言いますが、「他人は作品発表の場でも、あなたのおかあさんでもない。」

愛という名の下に、私たちは暴力を振るってはいないか?〜推しへのプレゼント問題〜 - 晴れた日のねどこ

 

 

 

 

 


あっきーが語る本音や心情はドライだ、ショックだと感じるオタクも多そうですが、これってまごうことなき真実の一面なんじゃないかなあと個人的には思います。

オタクは俳優を客体化して消費するものです。そう、どんなに「応援」と言ったって、そこにあるのは綺麗なものだけではない。突き詰めれば「推す」というのは消費行動です。


自分をコンテンツとして消費者に差し出す生きている人間をコンテンツとして楽しむグロテスクな関係。自分の人生の手綱を手放したりそこにウェットな感情を持ち込めば持ち込むほど、演者でもオタクでもドツボにハマったり病んだりするものだと思います。


毎日関わる人とですらミスマッチが起きるのに、「俳優とファン」でしかない間柄が「正しく感情を交換」できるのか。

それってきっと大昔から繰り返されてきた議題のひとつで、だからこそそれが成立することをわたしたちは夢みるし、祈るし、願う。「正しく通じ合った」という幻想がわたしたちを生かすし、それが推し続ける活力になるし、その一瞬が尊くて奇跡のように感じるし、同時に狂わせもするのだと思います。

 

 

あっきーは、自分を見失わないように、俳優として舞台に立ち続けられるように、ドライになることで身を守りたかったのかもなあと思いました。
まあでもオタクも馬鹿ではないので、そういうのはどこかで伝わりそうだよね…!!

 

 

 

 

 

マジョリティである「一般人」とマイノリティの「オタク」

作品中にはオタクと推し以外の人間も出てきます。
それがりさ子の同僚たち。オタクであるりさ子の行動に理解を示さなかったり、馬鹿にしたり、「オタク目線」からするとズレた発言をしたりする「一般人」。
 

りさ子が同担のアリス、たまちゃんとつるむのは、一人で推すことに耐えられないからです。そしてその二人を選んだのは「抜け駆けをしなさそう」であり、彼女たちが「(容姿、財力、歴、発言力などが)優れていない」からです。
三人の中では比較的優位に立てるりさ子ですが、劣等感が強く、自己肯定感が低い。そして(作中ではっきりと描写はされていませんが)、その他のオタクと殴り合い渡り合うほどの火力もおそらくありません。
 
アリス、たまちゃんといれば相対的に「強いオタク」でいられるりさ子ですが、「翔太君のオタクの同担3人組」という枠を取っ払った時、彼女の本来の自信のなさを刺激するのがこの同僚たちの存在だなあと感じました。

 

 




りさ子は短大卒の26歳、データ入力の会社に勤続5年。
同期入社で仕事ができ、「推し事に現を抜かすりさ子を馬鹿にしている」早希絵。
愛子は「特権階級」。会社の社長の娘だから仕事をしなくても咎められない。男を取っ替え引っ替えして遊ぶように生きている。
りさ子をフォローしてくれる上司の美紀もランチは彼女らと共にしており、愛子の下半身事情を含む恋愛の話で盛り上がる。

会社でのりさ子は「新山さん」と呼ばれ、そこに居場所はない。




若手俳優のオタクって、「一般的な価値観」との狭間で悩む人が多いと思います。
推しを追いかけてばかりで恋愛をしてなくていいのかとか、同期は仕事で成果を出しているのに自分は仕事に打ち込んでいなくていいのか、とか。

キャリアアップ、恋愛、結婚、未来の生活の心配などなど。

「一般的な価値観」に直面した時に、「わたしってこのままでいいのかな」とふと立ち止まって悩んだり、劣等感に苛まれる人も多いんじゃないでしょうか。




個人的には「なんでもええんちゃう!?自分がOKやったらな!!(突然の大阪人)と思いますが、推し事に邁進してる人ってその辺でぐらぐらしている人が多い印象があります。(そりゃ自分の人生の手綱を手放し、自らの軸となる部分をコントロール不可能な他人に依存しているから当然なんですけど)



 
しかしこのシーン、「普通の人」である同僚たちをうっすらと馬鹿にしつつも、(推しに)アタックすれば?ワンチャンありそう!という言葉に揺れてしまうあたり、りさ子の不安定さが如実に現れているなあと思います。
 
 

余談だけど、バンドマンとか芸人と繋がってる(カキタレ的な意味で)人って、なぜかよく知らん他人に割と自慢げに話して来たりするような…。本人的にはそれをアイデンティティにしてたりステータスを感じていても、他人にとってはどうでもいいしドン引き案件なんだけど、本人が気づいてないのが闇深い。

 
 
 
 



まとめ

 
この作品の優れた部分、やさしい部分は、「それぞれの立場に寄り添っている」事だとわたしは感じます。
暴走するオタクの狂気だけじゃない。その根底の気持ち。
愛という免罪符を掲げ、俳優達を打ち据える「ファン」の恐ろしさや残酷さ。
りさ子が良い感情を抱いていない同僚たちや、本当には心を許していない同担のアリス・たまちゃんにも、それぞれの正義や考えや「常識」がある。


自分が知らない世界というのは、なんだか怖く感じてしまうものだと思います。
そしてひとつの場所に留まり続けると、いつの間にかそれが世界のすべてのように感じてしまう。自分の世界が正しく、知らない世界は「劣ったもの」だという認知の歪みが起きやすくなる。


「知って欲しかっただけ」


これがこの作品のキーになる言葉だと思います。

きっと作者の松澤くれはさんは立場が異なる登場人物の姿を描写する事で、それぞれの架け橋になるような作品を描きたかったのではないか。そんなことを思いました。*4


オタクと俳優。カノバレ、炎上。
一見キャッチーな題材ですが、これは話題作りのための演目ではなく、自分のファンとしてのあり方を見つめ直すきっかけを与えてくれる作品ではないでしょうか。空前の2.5次元ブームの今、この作品が小説として出版されたこと、そして再演が決まり観劇ができることを、ひとりのオタクとしてうれしく思います。

 
 
 
 
 
 

雑談


読了後にTwitterに書き殴った感想を抜粋してつらつらと。チラ裏です。


小説版、すごく読みやすいです。ラノベっぽいというか、するする読める。余白を作らず全部言葉で説明してくれてるから、読書慣れしてなくても読みやすい親切設計。LINEのトークルームやキュレーションサイト笑をちょいちょい挟んできたり、闇深いアカウント(婉曲表現)にありがちな目線と口調もばっちり描かれてます。

それぞれのエピソードやディテールはリアルなぶん、細かく見ていくと設定に矛盾を感じる部分もあります。が、それは多くの人が共感できるような仕組みにするためなのかもなと感じました。
具体的に言うと、プレのクロムハーツが「ボーナスの大半をつぎ込んだ」金額、使いすぎたというカードの請求額を具体的に書いてないのは、読者が感情移入できるようにだろうなとか、チケット入手の方法が「人気舞台に全通するオタク」のやり方としては片手落ち感があったりとか。(ところで短大卒入社5年目、データ入力(おそらく大した技能が必要ない)職種のボーナスってどれくらいなんだろう…手取り20あるのかなあ。社長令嬢云々のところとランチ代2,500円の部分はちょっと現実的じゃないなあと思ったりはしました。(りさ子の卑屈さや「一般人」との対比のために必要なところなんだろうなとは理解している) )


舞台版はあらすじを読むと最前全通しているみたいだけど、小説版は毎回最前ではなさそう。「自分をガッツだと思い込んでいる、割と通う方の井の中の蛙なオタク」なのでは、という印象です。

これは想像なんですけど、たぶんりさ子って「概念」なんですよ。若手俳優のオタクあるあるを集めた概念的存在。ほかのオタクと(ビジュアル、年齢、若さ、カネで)殴り合うキャラクターにすると、おそらく感情移入しづらくなると思うんです。感情移入ができるよう、突出した個性を消したキャラクター。だからこそ、多くの人が絶妙に感情移入できる(あるいは目を逸らして自分は違うと否定する)人物になっているのかなと思いました。(26歳というのも絶妙なチョイスですよね。これより若いと年上をBBA扱いして、これより年上でこの状況でのオタクだと悲壮感が増す。年齢のマウントを無視できるギリギリのラインかなあと思いました。実際はもうちょいシビアに年齢の呪いに縛られてそうだけど)
 
 
 
 
 
 
今回はネタバレ避けつつ感想を書きましたが、観劇後は小説版と絡めて感想を書きたいなあ。とりあえす、小説版と初演円盤のリンクを貼っておきます。
全オタク読んでふるえて欲しい。
 
りさ子のガチ恋・俳優沼
 
 
 
 余談1
 この物語のもうひとつのやさしさは、「オタクのもっとどろどろした部分」には触れていない事かな、ということをちらりと思ったりなどしました。後半パートはさておき、水面下のどろどろはもっとめんどくさいとかなんとか。*5
とはいえ、ここまでリアルにオタクを描写できるってどういうことなんだろうか…!くれはさんはオタクなのか??

 余談2
翔太君主演の「伝ステ」って実際の.5舞台だとどのへんの作品にあたるんでしょうね。6作品目、新作の予定あり、会場のキャパ800くらい。全9ステージ。超人気舞台というのも実はりさ子の妄想では?と思えてくるからこわい。(あっきー側の描写もあるから人気なのは確かだと思うんだけども)
 
 
 
 
 
 
 
 
また1万字越えちゃったよ…
はー、りさ子再演、楽しみです! 
 
 
 

それではみなさま良い推し事ライフを!

 

 

 

 

 

 

 

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*1:「ポエム」ってよく揶揄に使われる単語だけど、実はこの使い方は好きではない。だってみんな本当はポエム好きじゃん…?ポエマーじゃん…? そしてガチの詩人のスキルを考えると、ポエム笑とか言えないよなあと思います。谷川俊太郎とか最強じゃないですか…

*2:ちなみに伏せ字にしたところは、現場で問題行動を連発している?していた?ガチヤバ集団の名前が入ってました。まったく意味がわからない…本人なのだろうか?そして他界隈とは。それが脅しになると思ってる読解力と知能レベルがすごい。はからずもオタクのやばさが実証されてしまって、流石にこれには苦笑いしました

*3:「ファンサもらった事ないからわからないんじゃない?w」「僻みからの発言じゃない?w」という誤読勘違いマンが現れること必至なので、一応それは違うと書いておきます。オタクめんどくせえなあ…。毎回注釈入れるの、心底めんどくせえ。

*4:というのはこちらのサイトにある記述「オリジナル作品では「あなたとわたしが[We]に近づく物語」をテーマに、言葉で分かり合おうとしながらも分かり合えないことを受け入れ、それでも対話を諦めずに前を向く人間の生き方を一貫して描く。現実のような生々しい会話劇で、観客の日常につながるラストシーンを目指している。
2017年、「わたしの、領分」プロジェクトを立ち上げる。発達障害について、心理士の目を通して描いた代表作『わたしの、領分』を上演し続けるために活動中。」からも感じました

*5:すごいオタクはなんかもっとすごいらしい。知らんけど

spi「恋風邪」のダイマと世界観考察〜主人公はヘタレなのかキューピッドなのか究極のだめ男なのか〜

spi恋風邪のダイマと考察など 晴れた日のねどこ

イメージ画像です



 


2019.4.5、推しのオリジナル楽曲「恋風邪」がリリースされました!

 

恋風邪

恋風邪

  • spi
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 


以前カバーアルバム「stay with me」がインディーズ扱い?でリリースされていましたが(公式通販やイベント、一部出演公演物販のみでの発売)、spi名義、本人単体でのオリジナルソングのリリースはこれが初となります。
 


今回は入手経路が限られた前作とは違い、なんと36ものサイトで配信されています。価格はなんと250円! 食後のコーヒー、3時のおやつよりもお手頃です。
視聴して気になった方は、この機会にポップでキュートな「恋風邪」をダウンロードをしてみてはいかがでしょうか。186cm男性が歌っているとは思えない高音のあまい声に驚くこと間違いなし。ワンクリックで最高の音楽体験があなたを待っています。
 

spi 恋風邪 J-POP 紹介 ダウンロードサイト

なんと36のサイトで配信中!

 

▼DL先リンクはこちら▼
https://linkco.re/pXH4uxG4

 

 

 

 

 



この「恋風邪」、推し本人が語っている通り、非常にかわいくきゅんきゅんとした楽曲です。

わたしは聴くたびに心拍数が上がり、初心な気持ちに戸惑い焦れるティーンエイジャーのような心持ちになっております。推しは1/fゆらぎの亜種、人をどきどきさせる怪電波?を発することができるのかもしれません。ひょっとするとスピーカー越しに恋風邪に罹患してしまったのか。




推しの歌声が素晴らしいので、今回はこちらをダイマするエントリ + 後半は歌詞の考察などを書きます。目指せ全人類恋風邪罹患。


なお、先入観なしに楽曲に触れるのが本当は一番いい気がするので、視聴していいなと思った場合は6秒以内に購入してください。聴くたびに心拍数上昇による血流量増加効果で肌ツヤが良くなります。



もくじ

 




 


第一印象

 




とにかくね、さわやか!

 

朝の情報番組のオープニングに採用されるようなさわやかな楽曲です。
あまくてかわいらしくて、聴いてるときゅんきゅんします。
推しのツイートを見て、えーなによそんな、きゅんきゅんなんて…キンプリかよ…と思いましたけど、いや…びっくりした。ほんときゅんきゅんした。
KING OF PRISMで神浜コウジのプリズムジャンプ、ハチミツキッスを喰らった一条シンくんの気持ちをリアルに体感してしまった。世界が輝いて見えた…


 

歌詞は著作権に配慮して掲載しませんが、大まかな内容は下記の通り(歌詞サイトに歌詞が公開され次第、URLを貼り付けます)

勇気を出せない、ジレンマを抱えた恋をしているふたりの男女
手も握れない男の子に、女の子はしびれを切らして泣いちゃうくらい。

そんなふたりの恋のはじまりのきらきらした情景を切り取ったような歌詞です(主観)

 

 

 

 

世界観(想像)があまりにもレトロポップ…! 

  

 

  

メロディはなんとなく90年代後半のJ-POPみたい。
でも世界観は80年代っぽい。

 

なんで80年台ぽいかっていうと、海辺をオープンカーでドライブしてる光景がわたしは思い浮かぶからです。で、車を持ってるってなったらちょっと昔の若者。そして「色恋」ってレトロ感がある言葉と、じれったい恋模様(すぐ手を出さない感じ)が昔っぽい。

なんだかめぞん一刻の五代くんのよう…。めぞん一刻は諸事情により?漫画で全巻読んだんだけど、五代くんの煮え切らない態度に途中で響子さんが怒るくらいにはヘタレです。(ちなみに連載期間は1980〜87年)

 

 

 

恋風邪を聴いて連想したのは

山下達郎


山下達郎  高気圧ガール

 

大瀧詠一君は天然色


大瀧詠一 君は天然色

 

山崎まさよし Good Morning


Good Morning

 

でした。

 

めちゃくちゃ雰囲気での連想なので、音楽的なことはわかりませんが、なんか割と近いカテゴリに自分の中では入る…

 

 

 

 

もうちょっと聴いてからの感想

推し、本来キーが高いんですよ。ボーイソプラノ時代はCDを出していた過去がある)*1

最近はジャージー・ボーイズのニック(低音)、刀剣乱舞蜻蛉切を演じていたので久しぶりに高い声聞いた感があります。

 

 

 

とにかくあざといしかわいい。 
 
歌い方についてだけど、本人絶対狙ってやってると思う。何かアウトプットする時って絶対理性とか計算の部分があるじゃない。(ライブとかトランスしてるときとか憑依型の人の演技ならわかんないけど)
かわいくあざとくきゅんきゅんするようにわざとあまく歌ってると思う。
だって本人、ファンを翻弄して楽しむタイプじゃないですか…。まんまと踊らされるファン、ないし赤い靴を履いて推しの手のひらで踊るファン…。
 
 
 

しかしこのキーの高さを考えると、ほんとジャジボおつかれさまでした、という感想になる…初日と楽で歌声全然違って、びっくりするくらい低音が響くようになっていた…。高音は比較的トレーニングで音域が広がりやすいというけど、低音は難しいって言うじゃないですか。ウワーすごい!!低音出るようになるってどういうことよ!!!短期間で歌ってこんな上手くなるの!?ってびびった。

身体が目に見えて大きくなってたのもびびったけど…。こんな高音と低音を自在に操れるようになるなんてどうなってしまうの??魔神にでもなるの??? 体格はランプの魔人みたいだけど…

 

 

 

 

このタイミングで「恋風邪」を出した意味を考える

 

このタイミングでここまでポップに振り切った楽曲を出すのは明らかに狙ってる…と思いました。一発目で出すものとしてほんと最高の曲だと思う。役としての蜻蛉切の印象との落差、音域のギャップ、本人がたまに出すあざとい面の周知、ポップでキャッチーで老若男女問わず口ずさみやすいメロディ。

ぱっしゅわ!ぱっぱっぱっしゅわ!とかやばいよね

 

 


リリース日の2019年4月5日は、推しが出演していたミュージカル刀剣乱舞が終わって2週間弱のタイミングです。つまり、彼が演じた蜻蛉切で推し自体を気になった人が多いと思われます。

朗々と歌う一部、ポップスとして高い歌唱力を見せつける二部、落ち着いたキャラクターだからどちらも低音がメイン。
だけど2部をみた人は、蜻蛉切が…というか、もはや中身がはみ出てはしゃぐspiさんのキャラがどんな感じなのか、薄々わかるわけじゃないですか、今までを知らなくても。


で、ここに来て打って変わって、役と大きくイメージの違う高音の可愛らしい曲。しかもキャッチーで口ずさみやすい。1曲単位のリリースなので手を出しやすい250円という価格。あ、これ全力で新規を刈り取りに来たな…!? と思いました。

 


作詞作曲の方の別の楽曲を聞いたのですが、何曲か聴いた感じ、アイドルソング!って感じで。

この世界観は本人作詞だと絶対できないだろうなーと思いました。歌詞にウェットさがなくてカラッとしてる。これは想像だけど、本人が書くならもうちょっとウェットな世界観になると思う。(そしてドンピシャで本人が好きなのもこの曲調ではない気がしている)(オタクを翻弄できるという意味では好きそう)

 

 

 

 

推しの武器を理解した人間が、推しと共謀して高火力の武器でカチコミをかけてきた…

 

推し、デモテープ渡されてから、ノリノリでやりたい放題やったんじゃなかろうか。す、すき…!!

 



予想だけど、次はまたガラッと変えた曲でくると思う。なんとなくだけどバラードはまだかも(カバーアルバムがしっとり系多かったから)
アップテンポな感じかなあ。伊万里くんの曲HIPHOP調*2だったから、その路線もないと思う。めっちゃロックとかメタルだったらおもしろいな。メタルなTシャツ着て歌って…プリントはPIZZAって書いたやつ…

 

 

 

 

 

 

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恋風邪

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世界観の考察 

色々な視点での歌詞考察です。

  • 語り部はキューピッド説
  • 主人公が実は魅力的なだめ男説
  • 驚きの超解釈

 

 

 

語り部はキューピッド説

この歌詞は一人称で書かれてるのか三人称なのかという話と、フォロワーさんの「天使やキューピッドみたいな存在がおもしろそうに見守ってる感じ(ZANNAみたいな感じとか)」というツイートで、三人称って説もあるなあと思いました。(はじめは一人称だと思い込んでた。詳しくは後述のだめ男説をどうぞ)


推しが天使やキューピッドで見守ってるの!? なにそれかわいい〜!!ビジュアルはこの時のふわくしゃヘアでお願いします。

 

 そしてこの感想!!

あのね、ミュージックビデオ作ってほしいんですよ~~~~!!!!!! 明るく爽やかなドライブみたいなやつを~~~~~~~!!!!!!!! 推しと女の子主役でもいいし、初心なカップルを第三者として見守りながら歌ってる推しというのも想像できる。夏っぽいなと思うので、彩度高めでカラフルな映像だときっと可愛い。それか、あえてゆめかわ的なアニメーションでも面白いかもしれない。妄想は広がりますな......。

みんなに推しの歌を聞いてほしい - 星の数ほど

 

 

これで一気にMVのビジュアルがバーーっと脳内に浮かびました。

spi恋風邪のダイマと考察など 晴れた日のねどこ

午前8時のコーヒーショップ

spi恋風邪のダイマと考察など 晴れた日のねどこ

spiさんはコーヒーショップ店員で、主人公を眺めています

 

推しはいたずら好きの恋のキューピッドなんですよ。

手も握れないふたりを行く先々で見守ります。
冒頭は主人公がいる午前8時のコーヒーショップ。店員として働きながらなんか歌ってる感じ。ちなみに曲が進むと店内のソファに座って歌ったりします。

 

spi恋風邪のダイマと考察など 晴れた日のねどこ

行き先が決まらないから氷も溶けちゃう

 

 ようやく外に出たふたり。オープンカーでドライブを始めます。でもなかなか進展しない…

spi恋風邪のダイマと考察など 晴れた日のねどこ

水色のオープンカーで海辺をドライブ

 

もだもだしてる二人がオープンカーの前にいて、語り部である推しは後部座席でいたずらっぽく笑いながら歌ったりしてます。キューピッドなのでふたりからは見えません。

「おっ、いいぞ!」と前方の座席に手をかけて身を乗り出したり、煮え切らない男の子に「えー!」って感じでドスンと後部座席に倒れこんだりする推し。かわいい(全部妄想) 

 

「世界で一番好きさ」「ふたりでいれば怖くないさ」
がキーワードなんだけどなあって楽しそうに見守ってる天使のすぴさん良くない?(フォロワーさんのツイートより)

 

えっ、最高…

 

はじめ聴いたときはゆめかわ80年代な感じだったけど、海岸沿いをコンバーチブルでドライブ!!それを見守るキューピッドspi !みたいなのも最高だなあ。(推しは31歳、186cm男性です)

 

 

 

 

 

うがった見方をするオタク

 

三つの中でこれが一番長いです。なぜならわたしが魅力的なだめ男(概念)が好きだからです。なお、この説では語り部=主人公として話を進めます。

だめ男(概念)に弱いあまりにこんな妄想をしましたが、一個前の説がいまはしっくりきてる。

 

パッと聞いた感じだと、煮え切らない奥手な男の子が歌うさわやかなラブソングって印象。だけど世界観に妙にどハマりする人って、あざとさ、少年ぽさを自在に使う才能あるだめ男にめっぽう弱い人ではないのだろうか。

ガチのだめ男好きほどこの曲のメタメッセージ(メタでもないか。傲慢だめ男のにおい)を嗅ぎ取ってしまって、心臓を直接握られるくらいグッと来てるだろ…!?

今からその理由と考察を語ります。

 

 

この曲、かわいらしくてきゅんきゅんするじゃないですか。女の子の手さえ握れない主人公。煮え切らない態度、恋愛に対する幼さを感じさせる……と思うじゃん??
実は真逆の可能性に気づいて戦慄した。

手さえ握れない男。初心だともヘタレとも取れるけど実は正反対で、とんでもないたらしの可能性がある。このサビのフレーズに注目したい



「流行り病だね、恋風邪」


流行り病→多くの人が罹患するもの。自分だけ…ってものじゃない。
風邪→多くの場合重篤な症状ではない
つまり主人公は「恋愛を軽いもの、多くの人がするもの」だと思っていることがうかがえる。

懐メロっぽくてさわやかであかるい曲調と、spiさんのやわらかくて鼻にかかったあまい歌声から、かわいらしい面が強調されてる楽曲。そして彼女の様子は語り部を通してしか描写されない。
emergency callが出てるけど、主人公はそれを彼女側が「痺れを切らして」出したものだと理解してる。さらに言うと、「おやおやemergency call」って部分から鑑みるに、緊急ってわかってるのに扱いが軽い。「おやおや」ってテンションなんです、主人公は。

 

「世界で一番好きさ」
 
 

相手の手も握れないような男の子が語るこの言葉は、本来なら抱えきれないほど熱くて重量がある言葉だと思う。だけど、「恋風邪」は「流行り病」だと言う主人公の「世界で一番好き」は軽やかであかるい。ここがすごく重要で、この主人公初心じゃない。

恋愛初期で相手をよく知らないとさ、四六時中相手のこと考えて、何も手につかなかったりすると思う。しかも手を握ることをためらうくらいの恋愛経験しかなかったら、もう恋愛なんて一大事。でも恋風邪の主人公、「色恋」って客観視してるの。ここからも、主人公が恋愛経験がないわけじゃないのが透けて見える。むしろ恋愛し慣れてるし、カテゴライズできるくらいには経験がある(サンプル数1を一般化するタイプじゃなければ)



「ふたりの(彼氏の)恋予報は晴れ、時々雷」
 


軽やかに歌うこの部分からも、トラブルを不安に思ってないし、予測できてるのが見て取れる。とにかく軽いの、この主人公にとっての「色恋」が。軽くてあかるくてさわやか、ネガティブなところがどこにもない。きらきらしてる。で、なんできらきらしてるかって言うのが重要なんだけど、それ、恋愛の重たい部分を回避してるからだと思う。

相手と向き合って気持ちを真剣にぶつけ合うと、ネガティブなところも当然出てくるじゃない? だけどこの主人公、恋を軽いものだと捉えてる、つまり、いいところだけを軽やかに消費している可能性がある。端的に言うと「面倒くさくなったらバイバイ」って軽やかさ。後腐れなくサクッと離れるし、相手がごねたら「今まで楽しかったじゃん? きれいなまま終わろうよ?」って罪悪感もなくめちゃくちゃピュアな気持ちから発しちゃうような考え方…!
そうこの主人公、初心ではなくたらしである

 
 
2番のAメロが「あたふたLOVE」なのか「adult LOVE」なのか(あるいはat afraid LOVEなのか)未だわからないんだけど、どちらにせよこのタイミングで主人公は覚悟を決めてるわけです。ここでの考察だと主人公はたらしなので、この覚悟は「めんどくさいlovely girl」に手を出す覚悟。

ここほんと聞き取れない。何も考えずに音だけだとアダヴタラブ、に聞こえる。三音目が唇を噛むか舌を巻き込む音に聞こえるのでadultか?と思ったんだけど、文脈的にはあたふたかなー。一番だと「ジレンマ」なので、ここは英語でも日本語でもたぶんどっちでも良いやつ…


女の子はたぶんそんなに恋愛経験がない。朝8時前(早えよ)に集合なのに、もうちょっと遅くしよ?とか言えない。え、この人わたしのこと好きなのかな、好きだと思うんだけど、なんで手も握らないの?ってなってる。でも自分から握る積極性もないんですよ。
で、好きじゃないの?って詰め寄ることもできない。好き!って思いととなんで?って疑問と、ほんとはこの人自分のことなんとも思ってないんじゃない?みたいな気持ちがごちゃ混ぜになる。
 
 

「亜熱帯ほど急な雨模様」


それまで耐えて明るく振舞ってたのに、堪え切れなくなってぽろぽろ泣いちゃう…ってここから推察できる。


こわい話をすると、この状態を収めるのって簡単で。自分に好意を持つ人間が泣いてる時、大丈夫だよ、きみのことが好きだよ、って言えばとりあえず泣き止ますことができちゃう。
今まで煮え切らなかった男の子が、泣いたらやさしくしてくれた。これでとりあえず応急処置は完了で、あ、この人やっぱりやさしいんだ、疑って悪いことしちゃったな…みたいに女の子は思ってしまうかもしれない…。だめ男に免疫がないから…(ちなみに根本的にはなにも解決してない)
 

女の子、歌詞から推察するに割と感情を溜め込みがちなので、恋愛が長引くと重くなっていきそう。一方で主人公はめちゃくちゃ軽やか。手を握らなかったのは深入りしたらめんどくさいからだけど、なんか泣いちゃったしかわいいし好きだし、まあいっか!くらいの感じ、たぶん。

女の子はフラストレーションを溜め。男の子はそんな彼女を次第にめんどうくさく思い、どこかのタイミングで「もう無理じゃない?」とか明るく笑って別れを告げると思う、罪悪感はゼロ。
 
 

だ、だめ男ーーー!!
 
 
 

この曲に無自覚にめちゃくちゃきゅんきゅんするのは「だめ男好き」の層だと思うんですよ。この曲の主人公の特性について列挙すると
 
主人公の幼く見える部分
  • 手を握らない
  • 勇気が出せない
  • ジレンマを抱えている
  • 朝8時の時点でコーヒーショップに氷が溶けるほど長居をしている(優柔不断、ふわふわ)
  • 「lovely girl」である「きみ」が世界で一番好き(と言い切れる無邪気さがある)

主人公のたらしに見える部分
  • 恋愛に対して余裕がある(予報を立てられる、時々雷といいつつそれを恐れている様子がない)
  • 恋愛への気持ちが軽い(はやり病、風邪と表現してる)
  • 恋愛について「色恋」と客観視できている
  • 行き先は風まかせと言えるふわふわさがある
 

 
ちょっとレトロでポップな曲調(親しみやすい)、一見奥手に見える主人公(かわいらしい)、でも完全に恋愛を軽く見てる(手慣れてる)、低音は落ち着いてて優しいけど、高音は鼻にかかっててあざとく甘えるみたいな声(ずるい)

つまり「赤ちゃんみたいなピュアさがありつつ、その実めちゃくちゃ計算高くて損切りができる、あんまり他人の心に忖度しないタイプの才能ある魅力的な、関わるとだめな男」を凝縮したような曲なんですよこれ。
 
 
 

だめ男に弱いタイプ聞いてる!? やばくないですかこれ。

 

はからずもそれが一部の人が抱くspiさん(概念)のイメージとかすってるので、影響されやすい人は動揺するくらいきゅんきゅんしてると思います。いやー、ずるい。やばいなこの歌。
 
 
 
 
 
 
 
はやり病だね恋風、ならぬ、
かなりやばいよね恋風…って感じです。
 


これはそんな恋愛のはじまりのきらきらだけを描いた曲なのかもしれない…
というだめ男説。

 

 

 

 

まさかの超解釈

この人は絶対だめ男が好きだから聴いて感想を教えてもらいたい!と思い、泡沫さん(泡沫 (id:LierToAdash))にダイマをしたところ、感想を送っていただけました。

 

主人公は、午前8時のコーヒーショップに一人でいます。
きっと彼女の仕事場か家の近くかな? 
そこで彼女が仕事したり家で行動したりを眺めているストーカーです。


恋とか言っているけど一方的片思いですね。 ふたりって言っているけど、相手の感情なんて一切考えてないやつ。
バレない程度のストーカーだから行末は風まかせだけど、いつ他の男が出てくるかわからないから落ち着かないでしょうね。

恋が綺麗って語るたびに薄ら寒さを感じますね。

 

 

 

!!!?!?!?!!? 

 

まさかの解釈に出先で大笑いしました。
以前別の友人が、舞台サマエルについて「あれは主人公オキソの妄想」という解釈をして「この人天才かもしれない…」と思ったのですが、ここにもいたわ、天才。

 
 
ストーカー説は0.05%しかないと思うけど、そう思いながらこの曲を聴くと、かなり狂気じみててそれはそれですごく良いです。
泡沫さんありがとうございました。ハーゲンダッツ送ります。

 

 

 

 

追記

見れば見るほど「天使・キューピッド説」がしっくりきて、だめ男説はないなーという気がしてきました。が、それはそれでおもしろいので残しておきます。
 
なぜかというと、色んな見方があったほうが楽しいんじゃないかと思うからです。


舞台の感想などで「演出や役者の意図とまったく違う感想を持ってしまった…」って気にする人を見るけど、わたしは別にいいんじゃない?と思います。
何かを表現する時、狙った意図と違う捉え方をされるなんてままあることです。何を考えるか感じるかも個人の自由です。作品として世の中に何かしらを出すとき、全て意図通りに受け手に伝わった!という方が実はこわい。なぜなら次にどうするかという試行錯誤ができないから。特に利益を出すことが大事なビジネスにおいては…と個人的には思います。
(単にものを見る時の解像度があわずに理解ができない…というものに「意味がわからない」と噛み付くのはただ愚かなだけだと思います。not for meの感覚を持つことは大事)
 



間違った感想を持つのが怖い!という気持ちを克服した体験はこちらに書いてます。 

 





あと、タイムリーにこういうエントリを読みまして。

 

もし自分が歌詞書く人間だったとして、フレーズごと抜き出して何百字と感想書かれてたらスッゲーキモくない…?しかも下手したら本人の性格とかにまで言及してるんだよ、めっちゃうざキモいじゃん…大丈夫…?

@tos 「いつか花は咲くだろう」 - 疾走

 



わ、わ、わかる…!
わたしはねちっこいオタクなので一文一文に対して「こうかなー!」とかやりがち。自分も「ここが好き!」って言ってもらえるとうれしいけど、それも人それぞれだからなー!
ふせんファンレター系のやつ…。
https://twitter.com/taiyoumarii/status/1016521275303329792


 
わたしは「モノ」の提供側として仕事をしているのですが、その目線から言うとうれしい。違った解釈も、あーそうきたかー!と思うので勉強になる。提供側は当初と違う解釈で思い悩んだりしないんじゃないかなあ、と個人的には思います。プロならそういうトライアンドエラーは何千何万回と繰り返してるはずだし…(再度言うけど、あくまでも解釈の話であり、disはまた別です)

 

こういう意見を見ると安心する

https://twitter.com/hazuki_lynch/status/1017590738173898752?s=19

 

 

 

 

まとめ

 

やはりこの歌詞・この曲調の楽曲を2019年に出したこと、それをつい先日まで武人を演じていた推しが確かな歌唱力を持って、あざとく可愛く歌うというのが素晴らしいと思います。

天才的センスだと思う。

 

 

 

 

この機会にぜひ聴いてみてください。

そしてどんなイメージを持ったかマシュマロで感想を送ってほしい… 

恋風邪

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ちなみに、名曲をカバーしたアルバムはこちらの公式通販から購入可能です。
 
今回の恋風邪とはまったく違うしっとりとしたspiさんの歌声が聴けます。
収録曲はこの5曲
 
己の声とピアノだけというごまかしのきかない状況で、確か一発撮りで録られたCDだったかと思います(記憶違いだったらすみません。あとで確認する)。 
すぐそばでspiさんが歌っているような、臨場感とぬくもりがあるCD。
ご興味があればぜひ。
 
 
選曲の理由はこちらのファンミの時に語られてます。まとめ。

 

 

その時のファンミ感想はこちら

 
 
 
 
伊万里くんの曲にゲストボーカルで参加した曲はこちら。 
Am I Your Boyfriend feat. spi

Am I Your Boyfriend feat. spi

  • provided courtesy of iTunes

 

ボーイソプラノ時代のCDはこちら(一曲単位のものはiTunesからどうぞ)

ジョイフル・ジョイフル

 

 
 
やばい、1万字越えちゃったよ!
 
 
 
 

それではみなさま良い推し事ライフを!

 

 

 

 

 

 

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同時進行で何エントリか書いてる最中です。

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