晴れた日のねどこ

答えの出ないことばかり考えている

えっ……わたしの半年、早すぎ……!?



いつの間にか2018年上半期が終わっていました。
おかしい。こんなはずじゃなかった。
もっとあんなことこんなことをしようと思っていたのだが…????

まあ悔やんでも仕方がないので、上半期の振り返りをしておきます。
本当はあんまり振り返りたくない部分もあるのですが(お財布の面で)、
後に残らない舞台という娯楽を楽しむのに、
メモさえ残ってないのは寂しすぎる。
それに楽しい気持ちでさえ時間が経つと忘れてしまうので、この機会に書き留めておきます。

 




■1月


・十条らくご


年越しイベントを除いたらこれが推しごとはじめ?
鯉八さんの落語、やっぱり好きだなー。
鯉八さんは創作落語しかやらない方。
誰にでもある心の狭量さ、卑しさをやわらかでキュートな語り口で話される方なのですごくおすすめです。
昭和落語心中ドラマ化も決まったので、みんな落語を聞きに行こう!





・TENTH  NEXT TO NORMAL

泣いた。すごく泣いた。
精神疾患発達障害、医療問題を扱ったミュージカルなのですが、
構成の巧みさ、歌唱力のレベルの高さ、あらすじ含めてとても好き。
決して100%ハッピーな終わり方ではないのだけれど、そこがいいなと思いました。
人間、ままならなさも抱えたまま生きていくしかないじゃないですか。
だからこそこの終わり方はリアルだなと。

そしてこの記事、観劇記録としては今までで一番ちゃんと書けたと思っている。
毎回これくらい書きたいけど、どうも気負ってしまってだめなんだよなー。





・ミュージカル刀剣乱舞〜つはものどもがゆめのあと〜東京凱旋公演

あのね、忘れた。
なんか近かったな!ってことくらいしか覚えてない。
書き残してないと忘れるな…
東京公演の時の感想はこちら。

 


・おしゃべり稽古

五十嵐雅さん目当てでいそいそと行ってきました。
なんていうか…まさし全開だった。
内容はオフレコね!って行ってたので書けないけど、
五十嵐さん狂人説が自分の中で強くなりました。
好き……

なんでジャージなのに扇子を首の後ろに突っ込んでるんだろうか。
わからないよ、まさし…!!!


 


・TENTH  ニューブレイン

畠中洋さんのかっこよさにやられた。
色っぽい…

kansoubn.hatenablog.com

 




・ハダカ座公演vol.1「ストリップ学園」 千秋楽

コミカルなシーンあり、ちょっとドキドキするシーンあり。
主要メンバーは男性が演じてるのにすごくキュートだった。
中村中さんが美しすぎた。
これ感想書きたくて放置してるな…円盤手に入れたら書こう…

そして古谷大和くんのお見送りが可愛すぎた。きらきらしてた…





・TENTH この森で、天使はバスを降りた

こういう不器用な人たちの話はだめ。泣いてしまう。
土居裕子さんの澄んだ歌声で、「そんなシーンで!?」というところから泣いてしまった。
これ、原作映画はまだ未見。見よう。

spice.eplus.jp

1月チケット代…76,700円






■2月

・spiファンミーティング Valentine


オーダーメイドのスーツに身を包み、薔薇を背負って登場する推し!!!!
本当に…こういうかっちりした格好が鬼のように似合うな…。
死にそうになりながら徹夜でファンアートを作ったのもいい思い出です。


トークパートと歌のパートに分かれていて、どちらもすごくよかったー!
昼の部は刀剣メンバーについて、夜の部の方は蜻蛉切のキャラクターの作り上げ方について話していて、夜の方が個人的には楽しめました。
推しの役作りや舞台についての話を聞くのが大好き。

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ファンアート画像。
①ウィリアム学習帳カロリーブック
2017年のspiさんのTwitterとインスタにUPされた食べ物画像を収集。カロリーを計算し、タンパク質、脂質、炭水化物のグラフを作り、同担の友人と一緒にコメントを書いた冊子。
見た目はジャ◯ニカ学習帳のオマージュです。
友人が原案、カロリー計算担当。わたしがデザイン制作担当。
製本まで外注せずに全部手作業でやりました。疲れたけど満足…!
結論→spiさん食べすぎじゃね?????

②spi 2018 Birthday LIVE「call my name.」ツアーグッズフライヤー
こんなオフィシャルグッズ欲しいなーという妄想をぶち込んだツアーグッズのフライヤー。
チケットケースは本当に欲しい。公式さんこういうやつをまじで!お願いします!
他にもポスター3種も作ってるけど、ウォーホル風に顔写真を加工してるやつなのでUPしてません。めっちゃくちゃかっこよくできた(自画自賛)ので、額装して家に飾ってます。
※肖像権に配慮して顔をぼかしやスタンプで隠してます。アウトだったら教えてください。

芸能人の画像は使ったらダメ?著作権・肖像権について噛み砕いて解説 | アフィリエイト初心者専門サイト りょうたろうのブログ

 
ほんとだったらこういうのってご法度じゃないですか法律的な部分で。特にわたしのは本人画像を使用してのデザインなので。だけど公式が「ファンアート募集」と言ってくれたおかげで出品することができてすごく楽しかったです。
  

 


立川流「あたらしい会」2

鯉八さんとテニスコートを見に…行ったら、全員キレッキレだった。
林家彦いちさんが素敵だった…なぜ、なぜ枕を長く喋りすぎて落語本編を途中で中断するのか!!!(持ち時間がなくなって辞めた)
林家彦いちさん、いつもその日出演される方をアドリブで話の中にぶっこんでくるから一粒で二度も三度も美味しい。好き。



2月チケット代…14,500円





■3月

・『熱海殺人事件』CROSS OVER 45


当日券で滑り込み。味方さんうつくしいなあ。木村伝兵衛というキャラクターも好きだ。
長ゼリフを滔々とまくし立てる役って好きなんですよ、生命力を感じる。

 




・ギャング アワー

デパート!で気になった橋本真一さん、そして厨二病に刺さるギャングという設定に惹かれ当日券で。結果、ギャングシートに座れて堪能できました。
アクション激しいよねぇ…かっこよすぎるから円盤化してほしい!何故ないんですか!?






・閉店拒否!〜俺たちは帰らない

俺たちの大好きなまさしが出るので。
そして刀ステ&ブタキンで笑顔が眩しすぎた橋本 祥平くんを観たくて。
人生を舐めてるので「当日券でいけるっしょ〜」と思ってたら、全日完売で肝を冷やした。
譲渡に出してる人を見つけて運良く見ることができました。
コメディかと思いきや、違う人間同士共存することが大事だというメッセージを感じられるラストでおお…と思った。
演劇って、伝えたいことが同じでも「どう伝えるか」というのを手法を変えて伝えられるのが素晴らしいなあと思う。

まさしはやっぱりキレた役だった。
ああー、殺人鬼役やってくれないかなあ…

 



・ROMALE

カルメンをよく知らないまま観劇。
S席なのになんで一階の後ろから二番目なんだ!と思ったけど、一階は全部S席扱いなんですね。そうか…S席とは…?
惹かれあっていても終わりが見えない恋愛のもどかしさや、ホセの若さゆえのむき出しの愛情に、わかる…わかる…と泣きながら鑑賞。
初見で感想書いたけど、あ、これ解釈違ってるやん、ってところがあったからまた書きたい。
そんなのばっかりだね。




・3月チケット代…45,200円

 

あ、2018年1〜3月振り返りはしてました。うっかり。

 




■4月
・Take me out 2018

TMO一色の4月。毎回変わる演技にワクワクしながら劇場に通った楽しいひと月だった。
バットを振る章平さんの目線がとにかく色っぽくて、バックネット側のチケットを追加したのもいい思い出。(TMOははさみ舞台だった)
毎回違う表情を見せてくれる章平さんのダレン、変幻自在なspiさんのデイビー、油断のならないキッピー、キュートなメイ、むき出しの子供のようなシェーン、実は他者をすごく意識しているカワバタ、差別意識を持つ「ごく普通の善良な」ジェイソン、ダレンに噛みつきつつも良い人の面も見せるトッディ、ふたりで固まって行動しつつもフレンドリーなマルティネスとロドリゲス。
みんな好きだなあ。
差別やLGBTについてはよく考える問題だけに、舞台の世界に浸るなかで、より自分の考えを深めることができてよかった。
これも感想書きっぱなしで投げてるなー。書きたいな。
戯曲も買って読みたい。英語ね、読めないんだけどね…

 

 

 

 



・4月チケット代…88,000円

 



■5月
・運命のドロップキックvol.27(ゲスト味方良介)

TMO千秋楽のあとすぐ…つまり、聞けるんじゃないですかTMOのことを!という下心もありつつ行ってきた。
でも味方さん自身も考え方やアウトプットがすごく気になる存在だから行ってよかった。
最前のお姉さんたちが話を聞いて泣き出していて、味方さん推しならこれ聞きたかったところだよね、よかったね…!という気持ちに。
自分に正直で、演劇に対して真摯で愚直で、とても魅力的な人だと思った。
信頼できる人だし、「大丈夫な人だ」って感じ…。
次の舞台も観ます。

 





・ジャージーボーイズインコンサート


初めて行ったぞシアターオーブ!綺麗だし、後ろの方でも近い!うれしい!
履修しないまま行ったけど楽しめました。
すっごく気になるのが伊礼さんのトミーがどうなるのか!ギャングっていうかマフィアって雰囲気じゃん…貫禄あるじゃん…!
藤岡正明さんのチンピラっぽいトミー(初演観たかったー!)、中河内さんのきれいなギャングって感じのトミー…様々なトミーを用意してくれるジャージーボーイズ、イイネ!!!!!

ノリノリのspiさんが、コンプレックスだと言っていたおしりを客席に向けてぷりぷり振ってたのが可愛すぎた。そして少し離れたところからやってきた伊礼さんに、ペンラでペシッとおしりを叩かれていたのも可愛かった。
先輩方に可愛がられているようで何よりだ…


ニック役の福井晶一さんもすごく気になる。
好みのタイプだ…!
タオルのくだりで声を荒らげて怒る芝居がめちゃくちゃツボでした。
spiさんのニックも楽しみだけど、福井さんー!!福井さんも観たいよ!!

だがしかし、チームWhiteのチケットは現時点で未所持。遠征するか…





・spiファンイベント 杭州

まさか俳優個人のイベントで海を渡るとは思わなんだ。
2月ファンミ Valentineと、昨年10月のバーイベ(チェキ撮影あり)を組み合わせたようなイベントだった。
spiさんの個人イベントは結構コール&レスポンスがある。それがバルト9のキンプリ応援上映のような、自分が目立ちたいだけのオタクが野次る印象があってちょっと苦手意識があるんだけど(申し訳ない)、中国はノリがいいけど聞かれたところだけ声を出す感じでよかったなー。
みほとせ広州の時も感じたけど、海外勢のノリの良さ好き。

終盤、「たのしいねー!終わりたくないねー!」ってニコニコしながら言ってて可愛かったなー。
おしり振りながら「(終わるの)イヤイヤダンス」をはじめて「ああーー、またこの186cmの大男は…自分の可愛さと何がウケるかわかってこういうことをして…!!!」と悔しさでいっぱいになりました。かわいい。腹立たしい。かわいい。

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2月のファンミでは薔薇の花(生花)だったけど、今回は光る薔薇をくれました(青い薔薇…キンプリ応援上映で使えるな…)。キャンディとカードも。そしてイッヌ過激派なので今回もイッヌを連れて行く。かわいい。

この子、ティッシュカバー界の中ではなかなか経験豊富なのではないだろうか。

 


・5月チケット代…23,100円+1240元(20,635)=43,735円




■6月


・SAMAEL〜サマエル


これアーティスティックすぎてわけわかんない舞台じゃない?と思ってたけど、ちゃんとわかった、よかった!
歌もダンスも生演奏も演技も楽しめるめちゃくちゃお得な舞台でした。
あとね、主人公のオキソがむかつきます。むかつきすぎて1万字かけてオキソのむかつきポイントを書いたくらい。

↑オキソへの怒りを10,000文字書いたのはこれ

 

kansoubn.hatenablog.com



まだ書き足りないところがあるし、このままだと次の現場が始まってしまうので、早いところ続きの感想を書いておきたい。

 

大変申し訳ないのですが、公式サイトが何年前だよ!?というデザインなので頑張って欲しい…。特典のポスター?も合成が謎だ…。これ、メインビジュアルとその他のツールを別の事務所に発注したんだろうか。もうちょっとデザインをが頑張って欲しい…!たのむ…たのむ…!このサイトのせいでクソ舞台じゃないかな!?と正直めちゃくちゃ不安だったので…(主人公オキソの役どころはクズだなと思ってるけど)

 



不動院寄席


みんな大好きまさしの寄席。
前と同じネタかな?と思ったら違った。たらちねだった。
これ、次も同じネタで見たいなあ。
1月のおしゃべり稽古で言われてたポイントが、これからどう変わっていくか気になる。
この日はストロベリームーンということで、志ら乃師匠はネタを急遽変更。
「そばーん」をやってくれました。わたしはこれを聞くのは二度目なんだけど、相変わらず意味がわからないのに笑ってしまう…なんなんだ、そばーんって…!!


・6月チケット代…36,800円



■総評


上半期チケット代合計…304,935円(送料、手数料除く)
上半期遠征費用…71,306円(航空券、宿泊費、Wi-Fiレンタル費。現地交通費、食費除く)

上半期推し事費用 合計… 376,241円(物販代・プレゼント代・花代除く)


こうして数字にしてみると、なかなか複雑なものがある。
観劇自体を趣味にする前は、これらがゼロだったわけなので。

ただ、これは何度でも観たい!という舞台もピンとこなかった舞台もあるけど、観なければよかった…というものはひとつもない。むしろ、なんで観なかったんだ…とか、もうちょっと入っていれば…!というものばかり思い出される。
全部、良いところも微妙なところもひっくるめて、出した金額に不満はない。

全通をするようなオタクではない(体力がない、インプットが多すぎると息切れする)から、観劇ペースは今がちょうど良い感じかなあ。
ただ、1月4月は楽しいものの体力的にしんどかった。


とはいえ、気に入った舞台やイベントに気軽に行く機会が減っているのは少し寂しい。

  • アンテナを広めに張っておく
  • 動けそうなスケジュールを押さえておく
  • 不意に発表されるイベントに対応できるよう、貯金&節約する


下半期はこの辺りに気をつけたいなあ。




ブログに関しては、現場ごとに書くのが目標だけどそれができなかったのが心残り。
先日びっくりしたんだけど、どんなに楽しくて印象的だと思ったイベントでも、
書き留めておかないとかなり忘れてしまうんですね。
文字にする事で、ふんわりした記憶が良くも悪くも形を得て固着してしまう部分があるんだけど、忘れてしまうよりはずっといい。だから一公演一公演を大切にしたい。
拙くても、その時に感じた事をしっかり書き残しておきたい。

初めから完成系を目指して頓挫する事が多いから、途中から以下のプロセスで書くようにシフトした。

  1. Twitterで体裁を気にせずアウトプット
  2. それをドラフトとしてブログにざっくりまとめる
  3. ドラフトをもとに記事にまとめる


…と言いながら、3までたどり着かないんだよなあ。
しかし後から見て「へー、こんな事考えてたのかー」と思うのが目的なので、
無理せず義務にならないように、でもちょっとだけ気をつけてやっていきたいな。


ありがたい事に去年9月から今年10月まで毎月推しの現場があることに感謝しつつ、
体力的にも精神的にも金銭的にも、無理しないように推しごとをしていきたい限り。



 

お題でも感想でもアマゾンギフト券のコードでもなんでも〜!

何度でもふわふわされたい。

 

 


ではそんな感じで。
皆様楽しい推しごとライフを!!

 

 

強いオタクとはなんなのか

 


こんにちは。
季節相応の雨も降らず、ゲリラ豪雨すらなく、梅雨が明けてしまいましたね。
列車の順序が乱れた電光掲示板を眺めたり、レインブーツでじゃぶじゃぶとみずたまりの底を摺り足で歩くのが好きです。なぜなら心が小学生だからです。

今年はそういう機会がなく突然夏が来てしまった。



さて。
推しを推すようになってどのくらい経つのか。
その間にどんなことがあったのか。
自分の心境はどう変化したのか。
ぼんやり考えてみました。


……割と色々あったな!?


うれしいことも楽しいことも悲しいこともありました。
出会いも別れもありました。
金返せよ?という楽しいエピソードもありましたし、
助けられて非常にお世話になったことも、それはそれとして金返せよ?ということもありました。*1



何かを好きだということをずっと遠慮して生きてきたので、
推しってなんだろうな!?
よくわからんけど好ましい存在だな!?
と自問自答を繰り返しています。






今現在、自分は割と落ち着いて推し事ができているのではないかと思います。
周りも落ち着いた人が多いです。
皆、自分のために生きてる。

もうちょっと突っ込んで言うと、皆いい意味で一歩引いているというか大人なので、
「推しのために」何かをするという人がいない。




「推しが喜ぶから」手紙を書き、プレゼントを贈り、舞台に足しげく通い、花を出し、


……という人を、わたしは信用していません。



その行動や考えを否定する気はないのですが(なぜなら自分には関係ない他人なので)
推しが喜んでいるのかは俳優とファンという関係である以上、
本当のところは決してわかりません。
だからそういう考え方は、責任の所在が明確じゃないと感じてしまうんですよね。


手紙を書くのも、プレゼントを贈るのも、多ステするのも、花を出すのも、
全部自分のためです。
自己満足でしかない。
「推しが喜んでくれた」という幻想を飴玉みたいにしゃぶって満足したいから、
他人の感情に自分で勝手にポジティブに色をつけているだけです。


「推しのため」なんて欺瞞だよなとわたしは思います。






若手俳優オタク界隈の辞書の冒頭には
「落とした金額がでかいほど偉い」
とでも書かれているのかと思うのですが、
それも果たしてどうなのかなーという気持ちになってきました。


繰り返しますけど、なんのために、誰のために推してるのかって話ですよね。


『落とした金額がでかいほど「偉い」』


それって自己満足でしかないはずの推し事に、他人の視点をわざわざ導入して順列をつけてますよね。果たしてそれは楽しいのか…?



推し事はあくまでも楽しみの一部!という人や、
推しが大好きだけど自分のペースをしっかり守っている人を見ると、
自分が楽しく、楽に推すのが一番強いよなーと思います。




オタクのマウンティングって、相手が不在ですよね。
相手(=推し)の真意がわからないから、
ファン同士で目に見える何かに順列をつけて争っているけど、それって不毛だ…とつくづく思います。


ひどい事を言うと「推し君のために!」って全通したりプレボに高額プレを突っ込んでも、当人は1,2回しか現場に入らないDDがオキニだったりすることもあると思うんですよね。


自分の行動について責任転嫁をしたり、腹を括らずその場しのぎの発言でやり過ごす人に日頃からもやもやするのですが、「推しのために◯◯をする」という人に対しては「お、そうか!じゃあ相容れないから別々に生きようぜ!またな!」という気持ちになります。*2


 
何が言いたいのかよくわからなくなってきましたが、

他人の事を気にせずに、自分のペースで楽しく推し事したいですねーってことです。

 
 

 

『推しを自分の全てにしない』 追っかけって苦しいこともあるけど、やっぱり楽しい。でも推しが自分の世界の100%になっちゃいけないと思った

炎上したときの気持ち - もじょ、もじょ、もじょ

 

推しを自分の全てにしてはいけない

推しを自分の全てにしてはいけない - 合縁奇縁

 

 

このへんについてがっつり書こうと思ったのですが、とにかく暑いのでまた今度にします。

 

なんにしても「推しを自分の全てにせずに」、そして「他人と自分を比べずに」生きている人は安定感があるし見てて安心するし、自分もそうでありたいなと思います。

それって、推し事に限らず人生一般にも当てはまりますよね。

 

わたしはよく「自分の人生の手綱を他人に任せるな」と言うのですが、*3「推しを自分の全てにしている」人は、人生の手綱を他人に握らせている人が一定数いる気がするんですよね(例外ももちろんあると思いますが)

 

 

うさぎとかめじゃないけど、他人に惑わされずマイペースにやっていくのが結局一番強い。

 

 

 

お題でもなんでも〜

ツイッターのDMも解放してます。

 

 

*1:謎の自己正当化をして逆ギレをしたり、筋を通さない人間には金額が50円だろうが100万だろうが怒ります。金が絡んでなくても怒ります

*2:冗談でATMになりたい!とかは言った事ありますけど。あーでもATMはやっぱ嫌だな…。推し、財布の紐ガバガバっぽい気がするし…。気が向いたときに投げ銭したい。クラウドファンディングにして…。推し!ピザ釜クラウドファンディングとか、フロートタンククラウドファンディングしよ!別にリターンはいらないです。

*3:当然宙船も好き

舞台サマエルのふわっとした感想

推し主演の舞台が終わって10日ほど経ちました。

期間中は毎日舞台世界のことを考えて頭がパンパンだったはずなのに、

日が経つごとに少しずつ記憶も感情も薄れていきますね。諸行無常〜!

 

先日1万字かけて主人公のオキソへの思いをブログに書いたのですが、

その怒りも少しずつ薄れてきました。

 

今日は物語前半について、備忘録代わりに書き記しておきます。

上演が終了していること、この舞台のポイントはおそらく後半であること、

前半のストーリーはほぼ前情報で出ているものなので、

ネタバレとその時の印象をあわせて書きます。

 

サマエルを観てない人はなんのことだか…という感じだと思うので、鑑賞前に作った相関図も一応おいておく。

 

 

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そして予習記事はこちら

 

 

 

 

 

1.《メサイア》の誕生

冴えない研究者のオキソとローレンシウムは、世の中の爪弾き者だった。
しかし長年の研究の成果が実り、ようやく新たな物質を誕生させることに成功する。
世界に存在しなかった未知の成分、自分たちには思いもよらないような利用方法もあるに違いないその物質に、オキソは《メサイア》と名付ける。


「なあローレンシウム。俺たちは、未来永劫、世界の全てを手に入れられるかもしれない」


あらゆる可能性を秘めたメサイアで、世界に革命が起こせるかもしれない…。未来への希望を持ちつつも、それを狙う人間が現れることを危惧するオキソ。
彼は秘密組織《サマエル》を組織し世界の有力者を味方につけ、メサイアを守りつつ「世界の全て」を手に入れようとする…。



9人の白衣を着たダンサーに囲まれフラスコを掲げ持つオキソ。ローレンシウムを呼んでメサイア誕生を喜ぶシーンがめちゃくちゃかわいい。
なんせふたりとも髪の毛がはねてくしゃくしゃだし、喜びのあまりおなかからスライディングしたり(回によっては勢い余って滑りすぎ、段差に頭を強打していたらしい。かわいい…)、お揃いのダサいカラーリングのクロックスが脱げるほど興奮したり、なぜか突然見えないライトセーバーを振り回して「ブゥン……」「ブシュゥゥウウン…」とか言い出す…かわいい…大の!大人なのに!!!

オキソ役のspiさんは30歳、ローレンシウム役の林田さんは29歳。そんな二人の全力の喜び…。しかも186cmと180cmだ。でっかいふたりがこどもみたいにきゃっきゃしてる…かわいい…!!!

肌を上気させながらメサイアの可能性について熱弁を振るうspiさんが印象的でした。
(感情を顕にするシーンになるといつも肌が赤みを帯びていて、おお…と思う。血行が良さそうですね)
椅子の上にフラスコを置いて二人で話しているシーンは、中につばが入りそうだね〜、うんうん、うれしいもんねえー、よかったねえー、と思いながら見てた。ほのぼの…。でもつばが入ってメサイアは変質したりはしないのだろうか、やっぱりきになる。
あとオキソの服がとてもダサい。あれはたぶんありものじゃなくて衣装作ったんだろうなあ。





2.サマエルへの勧誘

おそらく舞台は数年後。
砂と石に囲まれた不毛な土地で生まれたアルキンは、農業を支援するグループ《大地の労働者》を立ち上げ、世界の農業のあり方を変えていた。その変革に使った物質メサイアは、今やローレンシウム率いるユグドラシル社での大量生産、流通に成功している。
ローレンシウムの妻でありユグドラシル社の成功に大きく貢献しているクロムは、アルキン、そして《大地の労働者》をモチーフに物語を執筆しているトリアゾールを秘密組織サマエルへと誘う。



クロム演じる小川夏果さんの鈴を転がすような声がすてき。アルキンの巽さんは遠くまでよく通りそうなキュッとしまった声、トリアゾールの山元さんは浮ついたところがない落ち着いた声。
風格が漂うトリアゾール、不安もありつつしっかりとユグドラシルを支えるクロム、前のめり気味に溌剌と仕事をするアルキンのキャラクターがくっきりしてるシーンだなーと思った。アルキンとトリアゾールのパワーバランスもわかりやすかった。なんかこの二人ニコイチなかんじ。


ちょっと衣装の話。
トリアゾールさんが出てきた時びっくりした。着物か!!!って。大体着物の着崩しやアレンジってセンスがないと大事故になる(のであまり好きではない)んだけど、トリアゾールさんの衣装凄く良かったー!バランスがいい。
茶色ベースにところどころに大きな円の模様、青緑の半襟をたくさん見せて、かなり短く着付けた足元は茶色のショートブーツ。髪型がショートカットなのもあって、全身のバランスが凄く良かった。着替えるシーンもあるのにすごいなー、着物二部式にしてたのかな。前半の衣装では全キャラクター中これが一番好きでした。






3.世界の強者たち


オキソに頼まれユグドラシル社の社長として事業を成長させてきたローレンシウム。そして秘密組織サマエルを結成し、世界の強者たちを仲間にしてきたオキソ。
彼らの今日の最初の会談相手は、世界的映画監督ガンマ、有名女優ウラン。そしてサマエル関連の事業を中心に、今回の映画にも出資をしている若き資本家カルボン。
オキソはガンマ監督に、サマエルをモチーフとした映画を撮影するよう依頼。撮影は順調、主役のウランの出来も今までで一番と監督が言うほど上々らしい。
二人が去った後サマエルの目的を問うカルボンに、オキソは如才なく「我々の目的は幸福の最大化、メサイアで世界をよくすることだ」と答える。

カルボンが去った後、次の来客に緊張を隠せないローレンシウム
こわばった表情のローレンシウムとは対照的に、落ち着いた笑みを浮かべるオキソ。

 

「遅かれ早かれ通る道だ」




このシーン、初見でびっくりした。
あのダサい服とクロックスを着た髪の毛くしゃくしゃの二人が!見えないライトセーバーを振り回していた二人が!スーツを着て大人みたいな顔をして振舞ってる。
特にspiさん演じるオキソはそれが顕著で、ワインレッドのシャツにグレーのジャケットを着て、髪の毛はきちんとセットされてる。ゆったりと椅子に腰掛け満足げに目を閉じ、余裕有り気に振舞っている。
メサイア誕生の瞬間とは真逆の、生まれた時から落ち着いていたみたいな風格のある姿。冒頭のシーンとのギャップに、何が起きたかわからなかった。(この辺りの心境の変化の考察については、また書く)

くしゃくしゃすぴの後にかっちりすぴですか…脚本の一ノ瀬さんはオタクの心を鷲掴みにして握り潰す気なのかな!?と思った。あぶないあぶない。


ティーザーの段階ではツンと済ました女優と一癖ある監督かな?と思っていたけれど、ウランちゃんもガンマ監督も全然思ってたのと雰囲気が違うー!
ちょっと舌ったらずというかくぐもった声のぼんやりめの監督と、感情表現が豊かでキュートなウランちゃん。ピュアで好奇心旺盛でかわいい。
そしてメサイアが完成した時に恐怖はなかったのか」という問いは、結構重要なセリフなんじゃないかなあと思う。

カルボンは若き有名投資家として雑誌とかでインタビューに答えてそうないでたちだったなー。ヨットとか乗ってそう。なんでああいう感じの人って足首出すんでしょうね???

「遅かれ早かれ通る道だ」
のところの、指をとことこさせるspiさん、これ途中からの演出かな。上演初期らへんのではやってなかった気がする(席の関係で見えなかったのかも)
そしてこのセリフも重要なやつだなと思う、かなり。





4.メサイアの有用性


秘密組織サマエルからメサイアの安全性検査を一任されている医師・セシウム
彼女は農場を視察し、農作業に従事するアルキンに最近の様子や労働に関して尋ねる。
仲間は未来の農業を担う存在だ、自分の誇りだと言い真摯に農業に取り組むアルキンの姿勢に、「何かあればすぐにしらせてくださいね」とセシウムは伝える。


ちょっと空回りしてるというか、真っ直ぐで前のめりなアルキンと、冷静だと見せかけてオキソについて語るときはテンションが振り切れるセシウム(それを目の当たりにして引くアルキン)の二人のシーン、コミカルで好き。
そしてここのアルキンの衣装、通常時から微妙にアレンジしてるんだよね。ベージュのパンツをブーツインして、ストールの代わりにタオルみたいなのを首から下げてる。こういうちょっとした工夫好きー。
千秋楽ではセシウムのアドリブの鼻歌にアルキンが乗ってたのが可愛かった!!!!


ここでおや、と思ったのが、メサイアは大地の労働者の工場(このエリアに複数ある)でも大量生産しているんだなーということ。技術の漏洩とかなかったのかな…。





5.重要な会談


ガンマ監督、女優ウラン、投資家カルボンが離席し、新たに招き入れられたのは国家化学戦部局責任者のコバルト、連邦秘密警察の情報管理部責任者・クロリド、若き政治家であり党首でもあるフェノール、世界の食品の大半を製造する大企業のトップ・ベンゼン
用件を済ませたベンゼン、フェノールの二人を退席させた後、緊張した面持ちでコバルトが口にしたのは、メサイアの軍事利用についての取引だった。



ベンゼン社長好きなんですよー。この登場シーン、結婚指輪を触りながらしゃべってるんだよね。そして関係ないですが、後ろから見た髪の毛のフォルムが四角っぽくてねこちゃんみたい。かわいい。メサイアに手を加えた物質の、食品への利用の独占権契約を500億で成立させた後、オキソとは握手をするんだけど、ローレンシウムとはしない。わかりやすい男だ…!
しかし差し出した手を無視されても、「契約成立したぞ!」みたいにガッツポーズを決めてあまり気にしていなさそうなローレンシウムの良い人さ加減!!好きだよローレンシウム

フェノールは胡散臭さ満点です。なんなんだその長い前髪は!前から見たら整ってるのに、後ろ髪は割と適当だし、服は柄がうるさいし、なんなら靴下は赤と緑のしましまだ!セ、セ、センスー!!??!?
赤と緑って補色だよね。靴は白で、かかと部分が黒だったか。衣装でも理想と本心の差、裏表を表現したりしてるのかなあ。


こういう腹に一物あるような人たちと対等に渡り合うようになったオキソの心境の変化を考えると、あああ…という気持ちになる。

 

 


クロリドさんかっこ良くて好き!始めてみたとき、なんて美しい後頭部のラインなんだ…と思った。キリリとしてて冗談を言わなさそうなキャラクターなのに、御本人のTwitterでは楽しさ全開でふふっとなりました。
エポーレットに通したグレーの布が衣装のポイントだなーと感じたけど、あれ実戦だと邪魔じゃない?大丈夫?それともマント的なひらひらした感じで敵を撹乱するのか!?

 

 

 

あまりの後頭部の美しさに絵を描いたらご本人からリプライをいただきました。わーい!サマエル関係者、タグが付いてなくてもガンガンパブサをしてきて、そういう方針だったのだろうけどギャー!ってなった)

 

 

 

 


コバルトのみずきくんは、油断なく周囲に目を光らせてる感じが素敵だったなー。しかし若いながらも重要なポストに就き、その双肩に責任を担う苦悩みたいなものも垣間見えた。そして衣装、かっちりしてて決まってますね…。制服ってこう…かっこよくていいですよね…。


キャラクターの心理描写や詳しい考察は別のエントリに詳しくまとめようかと思ってるんだけど、ここでもローレンシウムの良い人さにウンウン…と思った。


彼ははじめからメサイアを世界を救うために使いたかった人で、本当は軍事利用したくなかったんだろう。ユグドラシルの成長とオキソの考え、自分の立場、国の置かれた状況を考えて、結局は軍事利用に首を縦に振ったけれど。
それに対してオキソは、はじめからかどうかはわからないけれど、ある程度の時点から軍事利用も視野に入れていた。
「遅かれ早かれ通る道だ」って発言からもそれは明らかだと思う。
彼ははじめから、革命を起こしたかったんだろう。





6.不穏な影


大地の労働者の工場近くの河川から、魚の大量の死体が発見される。
ニーズヘッグ社の食品を食べた家族が原因不明の重病に侵される。
農場で働くアルキンの仲間たちは次々と倒れ、医師にもう長くないと告げられる。

ユグドラシル社の物質・メサイアが原因なのではという報道に混乱するサマエルのメンバーたち。
メサイア再調査を行ったセシウムは、結果をオキソへと提出する。調査の結果は、長期に渡りメサイアの摂取を続けた場合に限り、強い毒性が発生するというものだった。
当局へ提出が必要だという書類を改ざんしようと言い出すオキソ。
今重要なのはメサイアの安全性に問題がないということをわからせることだ、生産を中止すればメサイアが毒だと知らしめることになると言うオキソに、気でも違ってしまったのかと問いかけるローレンシウム
オキソは調査書を机に叩きつけ、「どうかしているのはお前の方だ」ローレンシウムを激しく叱責する。

入れ違いに入ってきたクロリドとコバルトに「事態は最悪でしょうか」と問われ、オキソは淡々とメサイアに毒性が発見されたこと、このままでは軍事利用が難しいことを伝える。
戦場に毒をばら撒くおつもりですか? しかし私ならメサイアを戦場で利用できるよう手を加えることができる、そのためにあなた方に頼みがある、これから話す作戦を確実に成功させてほしいと強い口調でオキソは二人に取引を持ちかける…。




ピンチって人間性が浮き彫りになる。
ここはそれぞれの人間性の底の部分が垣間見えたシーンかと思う。

魚の死体発見のニュースにローレンシウムはひどく狼狽し、セシウムは初めて自分が安全性の責任を取らねばならない立場だと自覚し戸惑う。
自社の食品が原因で病人が出たことを、メサイアが原因だと激しく罵るベンゼン。誠実に対応をしようとするが、あまりの剣幕に思わず受話器をおいてしまうクロム。
自分の誇りであり同士の農場の仲間が倒れたことにアルキンは泣き崩れ、フェノールは驚きながらもアルキンを宥める。
自分はメサイアに深く関わりすぎたのかと僅かに後悔をにじませるカルボン。
張り詰めた面持ちのコバルトと、メサイアの軍事利用が難しいと知らされ激昂するクロリド。



顔をくしゃくしゃにしてその場に崩折れるローレンシウムを叱咤するクロムがすごく好き…。ほんとしっかりした素敵な人だなクロムは…ローレンシウムはいい人を見つけたな…。

そして、ここのオキソ。
spiさんの体格がとても良いので、すごい剣幕で怒鳴るところが怖い怖い。
ただでさえ危機的な状況なに、こんな大男が調査書を改ざんするとか言い出して、なおかつ怒鳴り始めたら泣いてしまいそう。
そして、何が起きるかわからないから身体を休めておくようにセシウムに言うところに若干苛立ちが募るよね…お、お、おまえーーー!!良い人ぶりやがって!!!




7.刺激的すぎる渦の中へ


コルドコルド地区の魚の大量死体、ニーズヘッグ社食品を食べた家族の病状、そして大地の労働者メンバーの死亡。これら一連の事件がユグドラシル社のメサイアが原因であり、計画的大量殺人なのではないか。それに関わる秘密組織サマエルのメンバー13人に事情聴取を行うとニュースが告げる。

一足先に投獄をされた映画監督のガンマ、女優のウラン、そして政治家のフェノール。
どんなにいろんな役を演じても、それは別人の人生でしかない。だけどオキソは自分を刺激的な渦の中に導いてくれそうだと場違いに微笑むウラン。これは刺激的すぎるだろう!と大声を上げるガンマ。
理想の世の中のために立ち上がれと朗々たる演説を始めるフェノールは、途中で膝から崩折れ、オキソに嵌められたと咆哮する。




このシーンのフェノール好き…。
長ゼリフをペラペラ話す人を見ると、あっ、好き…!!と思う。なんでだろ、口に出して言うことって、何度も頭の中で反芻したり、抽出しないと取り出せないと思ってるからかもしれない。フェノールはでまかせを軽々と言えそうだけども。


繰り返し繰り返し話してきた美辞麗句、そしてそれを二度と人前で話すことができなくなったであろうこと、うまく利用していたつもりのものに裏切られたと感じたこと、その感情がごちゃまぜになったようなシーンだと感じた。


 

 

 




前半だけで6000文字を超えてしまった…。
後半は会話劇なのであらすじを書くつもりはないけど、オキソに対する解釈は少し変わったし、他のキャラクターについても書き足りないところがあるのでまた書きたいなー。
 




ところでこういうマシュマロを頂いてたのですが、
好きなところがあるからこそ!オキソめちゃくちゃむかつくんですよ!!!くやしい!!!!

 


 

 

誰かが生み出したキャラクターに、こんなに腹がたつってすごいなあと思いました。

前作ゴリアテ主演の山口大地くんの役に怒っている人を見かけたし、一ノ瀬さんはこういうもやもやを書くのが上手な人なのだろうか…手の上で転がされている…


 



前回オキソにブチ切れたブログはこちら

 

 

…を、クロム役の小川夏果さんが引用RTしてくださいました。

うれしいけどこんなのをRTしていいのか…?とざわざわした。

 

 

 

一万字かけてオキソへの怒りを綴った後に何回か観劇した結果、彼への理解は深まったかもしれないけど、もやもやは増した。
オキソ、好きになれない…!
正確に言うと魅力的なので、なおさら身勝手でクズなところがむかつくというか…。

 

こんなにいびつなのに、ある意味まぶしいくらいにまっすぐで魅力的な役を推しが演じてくれたことに感謝するしかない…。

 

 

 

 

 

 

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貴方のために泣いたりしない

 

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舞台「SAMAEL」を観てきました。


前情報が少なかったので、どんな話なんだ…? というかあらすじはあるのか?あまりにアーティスティックすぎて訳がわからないまま終わったりしないか?と不安でしたが大丈夫だった。
よかった!

 

生演奏と生歌、熱量の高いお芝居とストーリーに絡んだダンスシーンが贅沢に楽しめる舞台でした。
サントラは毎日聞いてます。
ほんとに曲も歌もいい…。野上さんのほかのCDも欲しいな。

 

 


早速全体の感想を書き…たいんだけど、推しが演じる役とそれについての考えをふせったーに書いただけで7000文字オーバーしたので、一旦そちらをベースに現段階の感想をブログで残しておきます。


オキソはなぜあんなにも自分を孤独だと思っているのか、彼にとっての救済とは?とか、そんな感じの話です。

ネタバレしてます。

 

ちなみにストーリーや前情報のざっくりしたまとめはこんな感じ。

一応相関図も作ってます。ちょっと手直ししてUPし直そうかな。

kansoubn.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

 

オキソに対する率直な印象


オキソに対する現時点での印象は「繊細ぶっててナルシストで自己完結してて、そのくせ妙なところでプライドが高くて周囲に対して勝手に壁を作る童貞力高すぎ厨二病こじらせナード」

自分を見てるみたいでイライラするのかもしれない。

 

1回目の鑑賞でラストシーンについて「えっ、そこでその台詞言っちゃうの!?」と思ってモヤモヤして、2回目の鑑賞の途中でオキソにイライラしてきた。

ローレンシウムがあんなにもまっすぐにオキソのことを思ってるのに、なんでお前は孤独ぶっているんだ。コミュニケーションを取れ。もっとちゃんと周りを見て!ちゃんとオキソのこと考えてる人いるのに「俺は孤独」とかなんなの!?こじらせ厨二病で童貞マインド積載量オーバーしたみたいな考え方はやめてくれ、自己完結するなよ、他人とキャッチボールをしろキャッチボールを!かっこつけずにもっと自分をさらけ出せよ!!もっと熱くなれよ!!!

 

 

 


オキソの言う「光」とは

オキソの歌の「光」というのはローレンシウムなのだと思う。

同じ研究者で間近に秀才だったり天才だったりがいたら、きっと普通は妬んだりする。
能力の無さに歯がゆい思いをしたり、努力が足りないのかと自分を責めたり、あいつは特別だからと無理やり諦めようとして、でも割り切れなくて悔しくて…、ってこともあるんじゃないか。


だけどローレンシウムにはそういう描写がない。

実は内心そう思っている?と考えたりもしたんだけど、どうもしっくりこない。

 

メサイアの毒性の話が出た時は妻のクロムの誕生日を祝えないことを謝り、脱獄した後のことを話す時は豊かな暮らしをさせてあげられないことを妻に詫び。
ずっと味方だと恥ずかしげもなくオキソにまっすぐに言うし、自分が知らないことをコバルト・クロリドとオキソが共有していることに友情を裏切られたように感じて怒る。オキソを詰るフェノールに発言を訂正しろと声を荒らげる。


正直、社長の器ではないとは思う。
視点が身近な人に当てられ過ぎていて、俯瞰で物事を見通せる人間ではないから。
だけど彼は身近な人を大事にしたい人なんじゃないかと思う。
ただただ、まっすぐに。
それがきっとオキソにはまぶしかったんだと思う。

オキソは心の底から他人に関わろうとしていないから。

 

 

こんなにまっすぐ愛されてるのに、なんでそれを受け取ろうとしないんだよオキソは。
孤独だ孤独だ、誰も自分を理解してくれない…って、なんだそれ。自分で壁を作って自分で勝手に孤独になろうとしてるだけじゃん。
お前は試し行為を繰り返す面倒臭い女かよ…(試し行為の使い方が間違ってる)
自意識過剰な漫画モテキの主人公かよ…
更に、自分は悪魔ってなんだよ…厨二病こじらせすぎかよ…荒ぶる右手を鎮まれと抑え、邪気眼が疼きだすのかよ…

 

 

 

 

他者との断絶、「孤独」とはなんなのかという持論

なんでこんなにイライラするのかなーと考えて、よく考える「自他の境界」とか「他者との断絶」というところにやっぱり行き着いた。

 

「他者と違うが故に抱える苦悩」みたいなのはきっとあると思う。(というような話はここにも書いた

オキソもローレンシウムも、研究に明け暮れて他人から相手にされないはみ出し者。自分たちをそこに追いやった奴らの鼻を明かすんだと息巻いてたから、所謂カースト上位の人たちに対する羨望や嫉妬はあったと思う。


更にオキソは「天才」。


蔑まれもするけど憧れられたり妬まれたりもきっとする。
ナードという属性で多くの人たちの「仲間に入れない」という「断絶」、
「天才」だから他者に理解されないという「断絶」。
二重の断絶に苦しめられてたんじゃないか。

 

「断絶」というのは自分と相手を地続きの場所に置かずに、分断した場所に据えて相手を「異物」だと認識(無意識に差別を行う)した相手との間に起こることだと思う。

ローレンシウムはオキソを「異物」だと思って無邪気に区別をしたかというと、きっとそうじゃない。天才だと思ってるし魅力があるとも言ってる。だけどローレンシウムはオキソを対等な一人の人間として扱ってたと思う。賞賛することで彼を孤独に追いやってはいない。
(賞賛が人を孤独に追いやることがあるという話はこの辺に書いた )

 

 


オキソは孤独なんかじゃない。
だって、オキソの側にはローレンシウムがいるから。
なんで彼のことを信じられなかったの? 信じようとしなかったの?
自分が傷つきたくなくて、狭い部屋に閉じこもり踏み出さず、心をさらけ出すのを怖がる臆病者でしかない。

 

 

 


なぜオキソは自分を孤独だと言っているのか

仮説①ローレンシウムが伴侶を得たから拗ねた(精神的な繋がりを他人と持てていないと感じている)
→自分から心を開いて他人と繋がろうとしろ。

 

ローレンシウムはいい奴だからそりゃ仕方なくないか。
主体性はないし気が弱いけどまっすぐで優しいもん。
オキソのせいで霞んで見えるけど、頭もいいしお金持ちという属性も持ってる。
(クロムは性格に惹かれたと思うのだけれど)

 

パートナーの有無でしょんぼりしてるとしたら、セシウムあたりをちょっと口説けばいいじゃない。わかりやすく好かれている。(軽い気持ちで付き合って案外うまくいくパターンもあるかもしれないし)
でも、自意識をこじらせていてそういうのが苦手そうだし、そうでなくても(仮に意識していたとしても)「あまりがっついたら嫌だと思われるかもな」とか思ってたりしそう。

め、め、めんどくさい!!他人はお前のことをそんなに色々考えてないよ…! 童貞力が高すぎるよオキソ!!

 


わたしは「恋愛関係にある二人の精神的な繋がりこそが至高」みたいな考えの持ち主じゃない。
だから伴侶が最優先で友人は二の次、みたいなのがよくわからない。
どの状況で何を優先するかはケースバイケースだから。
だからこそ、「ローレンシウムにはクロムがいるのに、俺は…」みたいにオキソがもし考えていたとしたら、いやいや、むかしからローレンシウムはオキソのことを考えてるじゃん、と思うし、他者との精神的な繋がりを自分から拒絶してるのはオキソ自身じゃないか、と思う。心を開けよオキソ。

 


仮説②…肉体的な繋がりを他人と持てていないと感じローレンシウムと自分を比べて拗ねた
→自分もモテる努力をしろ。というかサマエルリーダーになってからはモテるだろうし、寂しかったら素人なりプロと遊ぶなりしてみても良いのでは?

 

オキソはひとりっ子ぽい。そして男系家族で女に変なファンタジーを抱いていそう(ヘテロ前提で話を進めるけど)。
漫画モテキの主人公みたいな自意識過剰のひとり相撲こじらせ童貞野郎なメンタリティだったら、風俗とかもいかなさそう。
「いや、おれはそういうのはいいよ」とかかっこつけて言いそう。めっちゃ興味あるけど興味ないですみたいなポーズをとりそう。めんどくさい。

 

取り急ぎお手軽に割り切った関係を持ったりっていうのもできなさそう。「ロマンチックじゃないから」みたいな理由で。心の底で「ありのままのおれを理解してくれる理想の女性が現れるはずだ」とか思ってそう。だからセシウムにもかっこつけて(?)接してるんだとしたら、本当に、心底めんどくさいなこの男は。

 

 

オキソのばか!なにが「ありのままのおれを理解してくれる理想の女性が現れるはず」だ!!!(※そう思ってる前提で勝手に話を進める)

 


そんな人いません〜〜〜〜!!!
「ありのまま」の自分を受け入れてくれる人なんていません!!幻想です。
自分だけ安全地帯にいて何も差し出さずにやさしく包み込んでくれるような存在…??
そういうのはママに頼みな!*1

 

ちゃんと相手を人間として扱おう。
他人は自分の人生という名のストーリーの都合がいい脇役じゃない。血の通ったひとりの人間で、その人それぞれが自分が主役の人生を生きてる。
成人してるんだから現実を見よう。アナ雪で「ありのままの〜」と歌ってるけど、あれは嫌われるリスクを背負った上で、ありのままの姿をさらけ出す自分を肯定しているからオッケーなのであって、自分だけ傷つかないようにポジション取りして相手には何かを求めるのはアウトだからな…?めっちゃくちゃ童貞マインド溢れてるからな?

 

 

仮説③…そもそも自分は誰にも理解されていないと思ってる
→それはお前が他人に対して心を開いておらず、上っ面の付き合いをしているからです。

 

オキソって完全に自己完結してない?
白馬の王子様を待つ女の子みたいに、部屋に閉じこもって誰かが扉を開けて連れ出してくれるのを待ってる。
自分から外に出ればいいのに、他者が自分が思うようなアクションを取ってくれるのを待ってるように感じるんだよね。

 


しかしオキソ…自分を魅力的に見せる術に長けており対人関係を卒なくこなせる技量があるなら、もっと前の段階でそれを発揮して、他人とぶつかって傷ついていればよかったのに。
大人になってからだと思い切りよく転ぶのって大変だもん。
臆病にならず、自分から壁を作らず、ちゃんと周りと向き合ったりぶつかったりすればよかったのに。

本当にちぐはぐでアンバランスなキャラクターだなと感じる。

 

 

 

 

 

 「救世主」に憧れる少年


監獄のシーン、トリアゾールが「13人の救世主の話を」みたいなことを言ってるとき、オキソは泣きそうな顔をしてた。


オキソははじめ孤独だった。
メサイアの開発によって、自分を孤独たらしめていた世界に「復讐をしようとしてた」。(毒性の有無がわかってたかどうかはちょっと置いといて)

 

世の中の有力者を仲間に引き入れる、これ自体が「復讐」とも言える。自分たちをばかにしてたような立場の人が、メサイアに目が眩んで仲間に入るなんて滑稽だから。


だけどそういうふうには見えない。
…オキソはもしかして、ヒーローに憧れていたのでは?
「皆に愛される正義の味方」「正義の集団」のようなものに輝きや憧れを感じていたんじゃないか。
カースト下位のコンプレックスをこじらせて、いけてるカースト上位組に憧れて、でも心の中は子どものままで、だからそれが「秘密結社サマエル」結成に結びついたんじゃないか。
*2


仲間外れだった男の子が、世界の中心人物を次々と仲間にして世界を救うなんて、
ノリが完全に少年だ。

 

 

オキソはきっと、自分を仲間外れにする他人が何を考えてるかわからなかったんだと思う。
だから考えさせた。
自分たちをばかにしてたような人たちの極みとも言えるカースト上位者、世界の要人が、非常事態に何を考えどう行動するか知りたかったんじゃないか。


その結果、皆真摯に問題に向き合い、自分自身の選択と責任について考えた。
そこで彼らもちゃんと「人間」だったんだとわかったのかもしれない。

だから泣きそうになってたんじゃないかな。

 


憧れていた救世主には、自分はなれない。
自分の元に集まった「正義のヒーローたち」に仲間だ友人だなんて言いながら、オキソはきっと誰のことも信じていない。
仲間のようなもの、友人のようなものを表面上なぞるだけで、自分は心の中に誰も入れないまま、身勝手に他人の心を暴こうとする。


ユグドラシル社のトップにローレンシウムを据えた理由を述べた
「自分のような捻じ曲がった人間がトップに立つと革命が起こりえないから」という台詞はきっと心からのものだ。


オキソは自分の幸福のためにサマエルを組織し利用した。


いつだってオキソは良くも悪くも自分の「理想」を追求していた。
相手のことを考えずに。
他人に目を向けずに、自分のことばっかり見てた。

そんな「捻じ曲がった人間」が救世主になんてなれるわけがない。

 

 

 

選択を肯定するのは自分じゃない

舞台サマエルに「選択」についてのメッセージが込められているなら、
わたしはいま真逆のことを言っている自信がある。

選択には責任が伴うこと、起こった出来事に対しどう向き合うのか、あなたはどう行動をするのかという問いが舞台サマエルには込められているんじゃないかと思う。


自分で自由に選択ができることが幸福であり、それは他者に批難されるべきではないということをオキソは言っていた。その「幸福の定量化(最大化?)という観点」から話すと、自らの選択も他者に批難されるべきものではないということになる。

 

…いやいやいや、ちょっと待てよ。
ちょっと待ってください。
それは自分に適用してはいけない。

 

 

 

 


 

脚本の一ノ瀬さんのこの文脈でいうと、それはめちゃくちゃ正しい。
でもオキソ。オキソは自分にそれを適用してはいけない。

 

 

 


とある作品の話をする。
キリスト教ユダヤ教、臨床心理学、ユングニーチェ社会心理学、科学用語、SFなど多くの要素を盛り込んだ名作の声が名高いとあるゲームがある。*3

 

そのなかに、主人公の恋人と世界中の人命を天秤にかけるというシーンがある。
仲間たちは前者を選んだ。


そこでわたしは「まじか!」と思った。


いや、わかる。
世界を救ったって、自分たちは英雄になれるわけじゃない。
多くの人たちは世界の危機と戦う自分たちのことなんてまったく知らず、
幸せに、あるいは不幸せに日常を過ごしてる。

どのみち世界の行く末は自分たちの手に委ねられている。
だったら自分たちは今までずっと一緒に戦ってきた彼ら二人を選ぶと仲間は言った。


名前も知らないたくさんの人と、
一緒に過ごして苦楽を共にしたひとりの人間のどっちを選ぶ?


「最後くらい自分のために戦ってもいいんじゃないか」
「私たちも彼女を助けたい」
恋人を助けたいというのは自分のエゴだ。それを優先することに主人公は逡巡していた。
だけど仲間たちは、彼の決断の後押しをした。

 

 

 


話をオキソに戻す。
この話を思い出して、やっぱりオキソむかつく!とわたしは思った。

 

「その決断は尊重されるべきだ」とオキソはベンゼン社長に言っていた。
他人に言うのはわかる。
でも、自分にもそれを適用しちゃいけない。
それをオキソに言っていいのはオキソ以外の人物だと思う。

某ゲームで言えばパーティメンバーという「主人公以外」が決断を尊重したし後押しをした。

 

だけど舞台サマエルだと話が違う。
だってオキソは徹頭徹尾自分のことしか考えてない。
自分の欲求と世界を天秤にかけ、その上で12人のメンバーに問いを投げかけた。
あなたはどう思いますか、これは善なのか悪なのか?
あなたはこれからどうするんですか?


そして自分では責任を取らず、他人に残務整理を任せて世界から退場をする。

 

 


オキソにとっての「孤独」と「救済」

オキソは最後につぶやく。
「 《メサイア》は僕を孤独から救ってくれた救世主だった」

 

オキソにとってローレンシウムってなんだったんだ、ふざけんなよ、コケにするのも大概にしろよ!?という憤りが湧いてくる。
だってその台詞は、彼にずっと寄り添っていたローレンシウムひとりより、たくさんの「世界の有力者」たちと話し合ったことの方がオキソには大きく、それが救済たり得たということだから。

 

 

 

 

そしてここが一番の問題なんだけど。


オキソ!お前のその身勝手で独りよがりな願望のせいで多くの人間が苦しんでいるんだぞ!!!???ふざけるなよ!?

人が死んどるんやぞ!!!きっとこれからも人が死ぬんやぞ!?
数百人単位じゃ済まない。数千人、悪くしたら万単位の人間がこれから死ぬ。死にはしなくても後遺症が残る可能性が高い。
すでに土壌汚染が広がってるから、その土地で作られた作物を食べるのはリスクが高すぎる(いくらアルキンが動いたとしても、汚染を除去する薬品が開発されなければきっと無理)
となると他国から食料を輸入しなきゃならない(だからコバルト、クロリドは戦争を終わらせようとしてたのかなー)
戦争で利益を得ていた人間も、一次産業で利益を得ていた人間も大打撃だよ。

 


なのに自分は孤独な悪魔だとかかわいそうぶってる。

 

いやいやいやいや、オキソの言ってることは正しい。わかる。

断片的に、一部分だけ取り出せばその通りだ。

 

 

だけど、もともとはお前が発端だからな!?
問題はメサイアの開発でもそれを広めたことでもなんでもない。

お前のコミュ障ここに極まれりって感じのこじらせ童貞クソ野郎自意識過剰なあまえんぼうマインド大爆発のせいで、世界中に被害を出してるんだからな!?

 

 

なーにが「ぼくは孤独な悪魔」だ。
勝手に自分を孤独だと思い込みやがって!!!
天使みたいな声で歌ってたって、絶対に許さない。
おまえはとんでもなく無責任で大馬鹿野郎だよ。
レバーを狙って横腹にパンチを入れたい。*4

 

 


自分一人の幸福のために世界を犠牲にした
とんでもない男だよオキソは。

 

愛されてることに気付けないのは臆病だからだし、
自分をさらけ出せないのは傲慢だからだよ。

 

 

 

 

身も蓋もない感想

この話が何を狙っているのかの本当のところはわからないし、
ガンマ監督っぽく言うと「どう感じるかを決めるのはお客さん」なので、これが正しい答えなのかはわからない。
(というか、世に出した作品ってもう製作者の手を離れているわけだから、その時点でコントロールができない。人の数だけ受け取り方=正解があるから正しいも間違ってるもないんだと思うんだけれど)


でも今のところ、良く言えば「孤独を抱える未熟でひとりよがりでロマンチストで臆病な天才に振り回された12人の、世界を巻き込んだ決断と選択を巡る物語」って感じだし、
身も蓋もない言い方をしたら、「厨二病と自意識過剰と童貞マインドをこじらせた天才のエゴの結果、国家も世界も危なくなってるけど、本人が超魅力的なのでなんかいい話っぽくなってるが俺は騙されないぞ!!!オキソ絶対に許さない!!!」という感想。


いやーーー、でもさーーーー、あんな堂々とした男前かつインテリマッチョ(でも思考は小学生そのまま)がいたらそりゃ許しちゃうよね…(チョロい)
ローレンシウムじゃないけど、「お前には不思議な魅力がある」とかね、思っちゃうよね…


悔しい。でも絶対に許さないからな!!!!

 


お前の涙なんかに騙されないから!!
オキソ!!!お前はただの童貞マインドこじらせ無責任クソ野郎だぞ!!!!*5 

*6

 

 


推しの説得力がすごくてオキソにブチ切れ

この話、オキソがspiさんじゃなかったら全然違うものになってただろうなと思う。
もちろん13人それぞれの個性がぶつかり合って熱量の高いお芝居をしている舞台だから、キャストが一人変わっただけで印象はガラッと変わるんだろうけど。


くっしゃくしゃの頭をした、見えないライトセーバーを振り回すぼんやりした子供っぽい冴えないナードと、ぱりっとした存在感と貫禄のある出で立ちの秘密組織のリーダーという振れ幅。
声や言葉や歌、視線に宿る説得力。


take me out2018で、藤田俊太郎さんはspiさんのことを「“聖と俗”“透明と濁り”が同居したような人」と言っていた。


両極の要素が多く同居しているんじゃないかという意味で、わたしもそう思う。

何が本当で何が嘘なのかよくわからない。
安定してるようにも見えるし不安定にゆらゆら揺れてるようにも見える。
落ち着いていて堂々とした大人にも見えるし、いたずら好きの少年のようにも見える。
スマートに物事を進められそうにも見えるのに、当たり前に皆が知ってるような知識がすっぽ抜けてそうな雰囲気もある。
たぶん本人の中では考えの筋道が通ってるんだけど、他人から見たら思考のルートの選び方がいまいち見えづらくていきなり考えが飛躍したような感じで謎(もしくは天然)っぽく見られがちだったりするのでは?という感じがする(が、ものすごく計算づくで色々やってるとわたしは思っている)。


まあこれはわたしがspiさんについて勝手に思ってることで、事実がどうかはまったくわからないんだけれども。

 


両極の要素を持ち合わせている故に感じる不思議な魅力がすごく活きていた役、それが舞台サマエルのオキソだったんじゃないかなーと思った。
役の説得力が尋常じゃない。
じゃなきゃこんなにもやもやしないし、キレたりしない。

 


次に観たらまた印象がかわるのかなー、それともオキソへの怒りが増すのかな。

なんにせよ、きっと違った演技が見られるって思ってるから、すごく楽しみ。

 


…しかし天才かもしれないけど、オキソは絶対に仕事できないし駄目男だよ…。

 

 

だって、ちょっと冷静になって考えてみて欲しい。
他人に責任の所在を問いながら、自分は孤独な悪魔だ〜って歌いながら退場って、厨二病こじらせきったただの無責任男でしかないからな?


あぶないあぶない、天使みたいな歌声に騙されるところだった。

 

 

 

 

何言ってるかわからなくなってきたけど、それもこれも、推しが魅力的にオキソを演じていて、かつハマり役なのが悪い。

また何回か観に行きます。
(でもなんだかんだでオキソにはたぶんまたキレると思う)

 

 

 

 

 

 

 

 

ツイート見返してたらずっとオキソに腹立ててた。

 

 

 

 

 

 

 

 

マシュマロをやっていますよ。

 

感想でもお題でも質問でも苦情でも何でも。

TwitterのDMも解放してます。

*1:罵り言葉として「ママ」を出したけど、真面目な話、母親にすらそれを求めたらアウトだと思う。お母さんはひとりの人間であって「お母さん」という生き物ではないので

*2:ところで秘密組織なのにみんなが知ってるってなんなんだ。フリーメイソンみたいなもの…?

*3:残念ながら確かリメイクはされてない。PSアーカイブスではプレイできたと思う

*4:鍛えてる人間相手でもレバー部分に打撃がヒットするとダメージを与えられるらしい

*5:童貞をdisに使ってるけど、自分の事しか考えられないそのマインドをdisっているのであって、童貞を馬鹿にしているんじゃないということは一応書いておく

*6:ちなみにわたしはめちゃくちゃモテキが読み返したくなりました モテキ(1) (イブニングコミックス)

舞台サマエル〜SAMAEL〜予習のための用語まとめとか

舞台SAMAEL〜サマエル〜に向けての予習



推しが主演の舞台が始まります。
事前情報からかなり怖気付いている*1ので、用語をまとめておこうと思います。
…と思ったら、これ要素めっちゃくちゃぶちこんでるやつやんけ!となったので、あらすじの整理、現時点でわかる分の人物相関図作成、世界観の予想をして鑑賞に備えます。

 

個人が未見の状態で、各種媒体やSNSなどから予想して作ったものなので、間違っている可能性が高いです。ご了承ください。

 



◯キャッチコピー
幸せとは何か 悪魔は誰か


◯あらすじ

秘密組織【サマエル】のメンバー13名の、どうしようもない憤りがぶつかり合う、最初で最期の物語。
一人の男の元に集った強者たちが、極限の状態でたどり着く正義の終着点とは?!
「なあ、ローレンシウム。俺たちは、未来永劫、世界の全てを手に入れられるかもしれない。」

 

 

世界の食料システムの大半をコントロールする秘密組織【サマエル】。
表面上は友愛組織を名乗っているが、設立者や真の目的など、実態は一切不明。

サマエルの設立に深く関係があるとされる天才科学者オキソは、メサイアという特殊な物質を発明する事に成功する。
人間が食料とする様々な対象に使用可能で、多様な効果を発揮する。無限大の可能性を秘めた神からの贈り物に、人々は歓声を上げた!

彼は仲間と共に会社を設立、メサイアの大量生産に乗り出す。あっという間に世界中の食料などに使用されるようになり、メサイアは新たな食文化革命の恰好の的となった。

ところがメサイア製造から5年が経ったある時、強い毒性がある事が判明。
13名のメンバーたちは、この大きな事件に巻き込まれてゆく。

極限の状況に立たされた彼らは、何を感じ、何を思うのか?そして、オキソがとった常軌を逸した行動とは?!

 

 







キャスト・キャラクター紹介

公式サイトより引用。

舞台「SAMAEL」サマエル特設ページ|サステナ

 

 

 spi【オキソ役】
天才科学者。ある特殊な物質《メサイア》の発明に成功。秘密組織《サマエル》の創設者。各業界の強者たちを次々に仲間に引き入れてゆく。

 

 

林田航平【ローレンシウム役】
オキソと共に、世紀の大発明を成功させる。
メサイア》の大量生産をする《ユグドラシル》という会社を任される。オキソの唯一の友人。

 



小川夏果【クロム役】
ローレンシウムの妻。夫の事業を陰ながら支える。
アルキンとトリアゾールを、サマエルに誘う。

 

 

巽 徳子【アルキン役】
農業の活性化を目的とした団体《大地の労働者》女性リーダー。世紀の発明《メサイア》の誕生を喜び、農家へと積極的に取り入れてゆく。

 

勝手な予想→サマエルの世界(少なくとも舞台となっている国)は食糧難なんじゃないかなー。アルキンのこのセリフからそんなことを思った。

 

 

山元 由湖【トリアゾール役】
有名小説家。大地の労働者をモチーフに小説を書いていてアルキンと縁があった事から、クロムの誘いでサマエルに参加。
今度はユグドラシルをモチーフに小説を書きたいと打診する。 

 

 

階戸 瑠李【セシウム役】
医者。《メサイア》の安全性の調査を任される。
オキソの天才的な才能に魅力を感じ、サマエルへの参加を決める。

 

 

 

 宮原 奨伍【ガンマ役】
世界屈指の映画監督。
オキソに頼まれて、サマエルがモチーフの映画を作る。

 

 

佐々木 心音【ウラン役】
女優、映画界のスター。
世界屈指の映画監督ガンマが監督をつとめたサマエルモチーフの映画に、ヒロインとして出演。オキソの不思議な魅力に惹かれる。

 

 

 

増山 祥太【カルボン役】
若き資産家、投資家。
サマエルが関係する企業や事業に次々に出資。《メサイア》を中心とした事業、サマエルをモチーフにした映画にも出資をしている。

 

 

 

大野 瑞生【コバルト役】
国家直属の化学戦部局責任者。
化学薬品や化学物質の軍事利用について、国家単位の戦争における戦略を任されている。

  

 

小俣 彩貴【クロリド役】
連邦秘密警察の情報管理部、責任者。
サマエルの情報が外部に漏れないように、暗躍につとめている。
過去、国家直属の様々な機密任務に携わる。

 

 

 

 三上 俊【フェノール役】
政府の重役。議員。
近く行われる選挙において、サマエルの力を借りようと目論む。

 

 

狩野 和馬【ベンゼン役】
世界中の食料品の大半を製造している巨大なグループ会社、ニーズヘッグ社の最高責任者。新成分の独占権をユグドラシルから高額で買い取る。
「オキソくん。今日という日をとても楽しみにしていたよ。」

 

この「新成分」っていうのがメサイアなのかどうかはわからないんだよなー前情報からは。食料品の大半を製造している会社的には、メサイアの存在は脅威だよなー。

 

 

 

 

上記の情報をもとに作った人物相関図

 

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世界観の予想

「化学薬品や化学物質の軍事利用について、国家単位の戦争における戦略を任されている(コバルト)」
「連邦秘密警察の情報管理部、責任者。(クロリド)」
「政府の重役。議員。近く行われる選挙において、サマエルの力を借りようと目論む。(フェノール)」

 

この三人の紹介文から分かることは下記の通り。

 


便宜的にこの三人は国家・政府機関カテゴリに入れた。
連邦国家ってよくわかってないけど、アメリカみたいな感じで、それぞれの州で法律が異なってて自治が行われてるってことで良いのかな。
過去に国家直属の機密任務に携わっていたクロリドが、下部組織?の連邦に所属してるのが謎。



アルキンの「とにかく生き抜くには、人々の結束と情熱が必要でした」からこの世界(もしくは国)は食糧難なんじゃ?という気はする。もしくは内乱だか戦争だかで第一次産業が打撃を受けたとか。そこに表れた《メサイア》は福音だよなー、人類の歴史を塗り替えちゃうよなー。

登場人物13人がオキソやサマエルという組織へどれだけ忠誠を誓っているかは謎だけど、多分一枚岩じゃないよね。
例えば食料製造企業のトップのベンゼンは、ユグドラシル社から新成分の独占権を買い取る。
その時点で 《メサイア》の毒性がわかってたら曲者だし、わかってなかったら当然争いになるよなー。

 

 

 

 

以下、用語メモと妄想

 

サマエル
サマエル(Samael、ヘブライ語: סמאל)はイスラエルに伝わる死を司る天使。
その名は「神の毒」、「神の悪意」の意味をもつ。赤い蛇と呼ばれることもある。
サマエルは謎が多く、元々はローマの守護天使、火星の天使、エデンの園に棲んでいた蛇など、様々な説がある。そのため、カマエルやサタンと同一視されることもある。

サマエル - Wikipedia

サマエルには謎が多い、正体がはっきりしないっていうあたり、秘密組織の名前としては適当な気がす…いや、「友愛組織」名乗ってるのに「死の天使」の名前を冠するなよオキソ!!

 

 

サタン
ユダヤ教キリスト教では神の敵対者、イスラム教では人間の敵対者とされる。
キリスト教神学においては、サタンは、かつては神に仕える御使いでありながら堕天使となり、地獄の長となった悪魔の概念である。


カマエル(Chamael,Camael,Kamael)は、「神を見る者」という意味の名をもつ大天使で、チャミュエルとも言われる。十四万四千もの能天使の指揮官とも、一万二千もの「破壊の天使」を率いているともされる。火曜日の守護天使であるともいわれる。

 

サマエル(天使) - アニヲタWiki(仮) - アットウィキ

ユダヤ・キリスト教の悪魔たち20体【中編】 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

http://tokag.com/std/sama.html

 

なんにせよ不穏だな、サマエル

しかし赤い蛇なのにキービジュはみんな青の衣装を着てるのはなんでなんだろ。

オキソも青い目だよね。だけど公式サイトのカラーリングはオキソは赤系。



ユグドラシル
北欧神話に登場する1本の架空の木。ユッグドラシル、イグドラシルとも表記する[2]。
世界を体現する巨大な木であり、アースガルズ、ミズガルズ、ヨトゥンヘイム、ヘルヘイムなどの九つの世界を内包する存在とされる。そのような本質を捉えて英語では "World tree"、日本語では、世界樹(せかいじゅ)、宇宙樹(うちゅうじゅ)と呼ばれる。

ユグドラシル - Wikipedia

 

メサイア》を量産する会社がユグドラシル社。世界樹だけに、これで世界を支配する…という意味合いでこの名前をつけたのかな。

 

 

 

ニーズヘッグ
(古ノルド語: Níðhǫggr; 語釈は「怒りに燃えてうずくまる者」など)は、北欧神話に登場するヘビ、またはドラゴンである。
ラグナロクを生き延びるとされている。『巫女の予言』第66節には、終末の日に翼に死者を乗せて飛翔する黒きドラゴンとして登場する

ニーズヘッグ - Wikipedia

 英語表記はNidhogg。名は北欧古語で「怒りて臥す者」と言う意味がある。 
姿については諸説あるが、巨大なに似て翼を持つと言うのが凡そのイメージ、つまりいわゆるドラゴンである。 
世界樹ユグドラシルの根元・冥界ニブルヘイムに無数の蛇と共に棲んでおり、しばしば世界樹の根を噛み砕いて損ね、枯らそうとする。時にラタトスクという名のリスを仲介にして、世界樹の梢に棲むフレースヴェルグと罵り合っている。 
ラグナロク(最終戦争)をも生き延び、世界の終わりの日にはその背に死者の魂を乗せて飛び去る、と言われている。

ニーズヘッグ (にーずへっぐ)とは【ピクシブ百科事典】

 

ニヴルヘイム

古ノルド語Niflheimr、「霧の国」または「暗い国」)は、北欧神話九つの世界のうち、下層に存在するとされる冷たい氷の国。ギンヌンガガプと呼ばれる亀裂を挟んでムスペルヘイムの北方にある。ロキの娘ヘルが投げ込まれた場所であり[1]、時にヘルヘイムと同一視される。

天地創造以前から存在し、ニヴルヘイムには世界樹の根の一つが伸びているが、その下にはフヴェルゲルミルと呼ばれる泉がある。この泉には世界樹の根を齧るニドヘグ(ニーズヘッグ)というが住んでいる。

 

ベンゼン、なんで社名にニーズヘッグとかつけたんだろ。

貧困層の出でハングリー精神旺盛だったのだろうか。

 

ラグナロク

古ノルド語:Ragnarøk(Ragnarök、ラグナレク)、「神々の運命」の意)は、北欧神話の世界における終末の日のことである。

 

 

 

 

13(忌み数)

13は、西洋において最も忌避される忌み数である。

「宗教的要因」説
北欧神話では、12人の神が祝宴を催していた時に、招かれざる13人目の客としてロキが乱入した。このロキがヘズをたぶらかしてバルドルを殺害させており、後に起こるラグナロク勃発の起因となった。

キリスト教神話においては、サタンを13番目の天使であるとする設定があり、これは土着神話のキリスト教化の中で北欧神話の話を元に生まれたとされる。このことから、英語では13のことを「悪魔のダース」(devil's dozen)とも呼ぶ。

13という数は聖書でも特別な意味を持っている。イエスを裏切った弟子であるユダは、最後の晩餐で13番目の席についていたとされており、ユダが13番目の弟子であったする説もある。またキリスト教圏の俗信において、イエスが処刑されたのは金曜日であるとされており、13日の金曜日を題材にした映画が大ヒットしたことで世界中に知れ渡ることとなった。

これらの影響などから13という数は不吉の象徴とされてきたこともあり、現代では忌み数のひとつとなっている。

13 (忌み数) - Wikipedia

 

北欧神話でも忌み数なんだな13。

サマエルメンバーも13人。

 

連邦
複数の政治単位(共和国、自治共和国、州など)が連邦憲法などによって法的・政治的に結合し、対内的には各単位が自治権と独自の統治構造を維持しながら、対外的には統一国家を形成する状態、あるいは、そのような国家形態。連邦政府は外交、軍事、通貨などの権限を持ち、各単位は独自に憲法、議会、行政府、裁判所などを持ち、教育や福祉を管轄する場合が多いが、両者の権力分配は憲法や政治構造などによって異なる。

連邦(れんぽう)とは - コトバンク

連邦国家【れんぽうこっか】
連合国家とも。英語でfederal state。単一国家と異なり,多数の支分国が統一的主権の下に平等に結合している複合国家。各支分国は主権はもたないが,広い自主組織権をもち,連邦の意思決定にも参与する。

連邦国家(れんぽうこっか)とは - コトバンク

 

 

 

 


厨二病こじらせ野郎の予想

  • オキソは《メサイア》開発当時から毒性に気付いていた
  • 気付いた上でローレンシウムユグドラシル社を設立させ任せた
  • そして起きるオキソとローレンシウムの諍い
  • 世の中の有力者をサマエルに引き入れたのは争いを起こさせる(議論させる)ため
  • 「上記を逸した行動をとる」からオキソは狂人扱いされる(というか理知的な狂人役めちゃくちゃ見たい。狂人役であってほしい)
  • オキソをかばって誰か死ぬ(ウランかセシウムかクロリド)
  • 何かあってもベンゼンは逃げ切る(ニーズヘッグはラグナロクを息抜き死者の魂を背に乗せ飛び立つので)
  • というか、ベンゼン以外全員死ぬかも
  • サマエルのメンバーが全部で何人かは謎だけど、13人で確定なら裏切り者が出る(キリスト教ルート)、もしくは諍いの原因を起こす(北欧神話ルート)
  • キリスト教寄りなら粛清とか最後の審判とかそういうワードが出てきそう

 

 

 

ちょっと気になったこと

公式サイトで登場人物が色分けされてるんだけど、同じ色の人がいるんだよね。

  • オキソとウラン(天才科学者と女優)
  • ベンゼンとフェノール(ニーズヘッグ社トップと政府の重役)
  • アルキンとトリアゾール(大地の労働者リーダーと小説家)

何か意味があるのかなー。

 

 

原子番号

全員元素かと思いきや、そうじゃない人もいる。

 

化学式とか

科学全くわからないけど、オキソとカルボンはなんかあるやつやろ、オキソ基とかカルボン酸とかそういうアレで!

 

それぞれの物質の特製までは調べきれなかった。

また見てから調べよっと。

 

 

 

しかしこの舞台、全通してもよくわからないまま終わりそうな予感がする…。

人の顔の見分け、苦手なんですよ。

 衣装もみんなこの青いやつを着てたら、わたしは何もわからないまま2時間を終える自信がある。はあ、どうなるんだろう…。

 

 

 

観てきました。とりあえず2回観た時点での感想

kansoubn.hatenablog.com

*1:「パルスのファルシのルシがパージでコクーン」的なやつでは?という意味で

推しのSNSとマシュマロ返信

仕事が進まないので今日はもう閉店しました。
推しがかわいいことを何も考えずに書き散らかします。



 


ナイーヴな寿司屋の見習いみたいな顔のパネルの前に、上下白で決めた推し。
すごい落差。
いや、板前だって上下白ですけど(板前ではない)、全然雰囲気が違うなー。いいなー。一粒でなんども美味しい。

アンコールのタイミングで中に物販のTシャツを着てオール白になっていたタイミングがあるんですが、お、推し!いまカレーうどん食べたら大変だね!!! と無駄に心配しました。


歌ってる最中に暑くなったのか、上のジャケットを脱ごうとしたら
「fooooooo!!!」という歓声が客席から巻き起こり、
それに気を良くしたのか、ニコニコ笑顔で半分脱いだジャケットを着直したところが可愛かったです。
手のひらで転がされるファン。



 

 

 

はあ、この1部と2部の差。
かっちり決めた1部と前髪を下ろした2部。
夜なのに、室内なのになぜかサングラスをかけて現れる推し。
意味がわからない。それがかっこいいと思っているのか!
くやしい!かっこいい!!!!!



 

 

 


推しの手がおっきい。
手がおっきいっていいですね。あらゆるものを掴めそうだ。
ジャージーボーイズコンサート、とても嬉しそうに楽しそうに、誇らしそうに歌う推しが素敵でした。推しが歌う姿を見ていると心が洗われるようだ…

ノリノリでお尻を振って、伊礼さんにペンラで尻を叩かれるところも含めて最高…。
なんたるキュートさ。
自分のコンプレックスだと語っている部位を!客席に突き出し!
尻を振りながら歌う186cm男性の破壊力たるや!!!!


 

 

 

 

 
これ!!!!!!!!
クリアファイルで売られている画像と同じ時に撮影したものだと思うんだけど、これ!!!!!!!!!!!
めっっっちゃくちゃかっこよくないですか……
作詞してて疲れ果てて倒れた瞬間(体は浮いているから)なのか?とか
眠っていて髪をかきあげようとしているのか?とか
ストーリーを感じさせる、雰囲気のある画だなあと思います。

今よりひとまわりくらい肩と腕が細い感じ。
やっぱりTMO用にかなり身体を大きくしたのかなー。




 

 

 

 



ふつうにしているとふつうの気のいいおにいちゃんみたいだ。
このTシャツかっこいいな。欲しい。普段物販のTシャツ滅多に買わないんだけど、これは欲しい。

 

 

 



 


一人だけ若干目線が外れている推し。
目がきれいだなあ。そして髪の毛がふわふわだ。
ところで、なんでめがねアゴにかけているんだろうか。蔓が長いのか?


 

 

 

 

 

 

なぜ推しの髪の毛はプライベートではくしゃくしゃなのか。
美しい歌声と引き換えに、プライベートではふわくしゃになる呪いにでもかかってしまったのか。その謎を解き明かすべく、取材班はアマゾンの奥地へと飛んだ…。

しかし髪の毛がくしゃくしゃだとしても、それすらキュートに見えてしまうのがすごい。
推しフィルター? でも186cmの人の髪の毛がぴよっとしてたら、「おっ…!」と思いませんか。
「髪の毛がぴよっとしている」という単語が似合う186cm30歳男性ってなかなかいないと思います。

ありがとう!!!推し!!(謎の感謝)


 

 



マシュマロ返信


すごい!長文だ!!
理解がなかなか追いつかず申し訳ないのですが、これは私が書いたブログの記事から、昨今のTwitterのTL(の一部)を賑わせている問題について、投稿者さんが思ったことを書かれた文章…という理解で大丈夫でしょうか?(という前提で話を進めますね。わたしが書いたものに対しての意見…という感じを受けなかったので。違ってたらすみません)

問題が何か議論するためには、自分の感情や経験をベースにして話すのではなく、出来事を客観的に見つめ、理解し、なるべく感情と切り離して話すことが大事だと思います。感情で話しても埒があかないので。

しかしそれは、あくまでも討論や対話をすることが目的の場合かなと思います。
対話が目的でないのであれば、感情先行で話をするのはその人の自由だと思うからです。

だけど、討論や会話の場面でも感情で押し切ろうとする人って確かに多いなーというのは生きていて思います(めんどい)。

みんな感情だったり自分の経験を大事にしすぎたり、絶対視しすぎでは、と思います。
73億分の1でしかないんですけどね自分の感情だったり経験って。
だからといって粗末に扱って良いものでもないというのが難しいところですけど。



 

 

 


痛くて頭のおかしいオタクなので、自分の機嫌をとるためにイッヌを連れて行きました。
うちのイッヌは現在、ティッシュケース界ではかなり経験豊富な存在になっていると思います。



 

 


ポエマーおばさんというのは「突然の暴力にどう対処するか 〜インターネットで殴られたら〜」という記事に書かれてた事柄についてなんですけど、そうかー!と思ってわたしも読み返しました。
うーん…なかなかよく書けている…(自画自賛
ちょっと長すぎますが、今のわたしにはこれが精一杯なので、頑張って書いたんだなー!と思いました。褒めていただけてうれしいです。やったね!

わたしは自分が何を考えているのかとか、自分の体調がどういう状態なのかを把握するのが下手くそです。(そのため作業効率が上がらなかったり、体調が悪くなったりしがちです)だからなるべく自分のことを他人のように考えるようにしようと思っています。
自分のためにやっていることが、回り回って他の人に何かしら影響があるというのは不思議な感じがします。

ひらめさん、おこわさんってかわいい。
もし次に黒っぽい子が来たら、たぶん「にまめ」さんになる気がします。




 

 

 


しりませんでした!!!!!!!
土は死んだりしないんでしょうか。
なんとなくメルヘンな感じで、タバコを植えたらタバコが生えてきたの…!みたいなのも素敵だな妄想していましたが、害獣除けか…。
いや、しかしそれはそれで、ハードボイルドでかっこいいかもしれません。
結界みたいな…(厨二)



 


いつだってマシュマロを待っています。

ふわふわにされたいんや。
質問でも感想でもお題でもなんでも。
 
 
 
 
それでは皆様、良い推しライフを!
わたしはワンチャン現場を増やせないかと狙ってます。
体力と相談だな…

私を消費して欲しかった

 


 

 


ここから始まるツイートプラスα。
俳優をコンテンツとして消費すること、他人を人間ではなくコンテンツ視するということなど。
前半はエッセイかよーみたいな自分の話、後半が本題。


…のつもりだったけど、あまりにも前半が自分語りすぎたので、前後編に分けます。
俳優に関しての話は次回。ファン同士のあれこれも書くかもしれない。
その前振りとして自分の話をします。



今回は自分含め、若い頃にありがちな自意識の話。
俳優や他者のコンテンツ化の話を直で書きたいんだけど、自分の話を書いてからじゃないとうまく整理がつけられない。短期間で練り上げてまとめるだけの文章力と思考力も足りないし。だから冗長だけど、今の自分の考えの記録も兼ねて書く。*1






田舎は都会と違って娯楽が少ない。文化的なものに触れる機会も少ない。わたしが住んでいた山を切り崩して作ったニュータウンにはコンビニがなかった。大通りに面した場所にある個人商店と、中心部にある22時までやっているスーパーとその中にテナントで入っている書店。子どもがお金を使える場所はそのくらい。


映画館は市内の街の中心部に。それも中学の頃に廃業した。美術館はそれより先、大きな川を越えた場所にあった。わたしが住むニュータウンからは、市内へ行くバスは30分に一本だったか。子どもには片道1000円未満のバス代も惜しかった。図書館すら徒歩圏内にはなかった。


そんな場所での娯楽は必然的に身の回りのことになる。テレビか人間関係か。
○○さんのお宅でこんなことがあった、××さんの家のお兄さんは今度あの会社に勤めるらしい、あの家の人は宗教にハマっている、この家の人は非常識だ。
聞きたくなくても毎日毎日誰かの話が耳に入る。家でも学校でも。


本人の目の前では笑って話をしながら、裏では馬鹿にしている様子を見るのが嫌だった。なんだかんだで皆が上手くやっているように見えるのも嫌だった。他人に迎合して誰かを悪く言うなら、一人でいた方がよかった。本当はそんなの強がりだしさみしかったけど。





わたしは親の仕事の都合で何度か転校を経験した。違う県の方言をからかわれた。話すのが恥ずかしかった。同じ県内での転校でも、その土地によって常識が全く違った。同じを服を2日着るのが普通で、毎日服を替えるのは気取ってると言われたり。村のお祭りの日は該当地域の子は神事への参加のために早く帰ったり。
土地によって「常識」は異なり、それは普遍的なものではないと知った。




姉は優秀だった。そしてわたしより長い間、栄えた場所(と言ってもその周辺の県と比べるとだけれど)に住んでいたので、親が家を建て、田舎に定住することに不満を持っていた。田舎を馬鹿にし否定し、かたくななまでにその土地の言葉を話そうとしなかった。

姉には夢があった。だが彼女は「良い子」だった。
気が進まないまま親の意向で地元の銀行の入社試験を受け、怒り狂って帰ってきた。
そしておそらく、初めて親に反抗をした。

姉は、泣きながらいろいろなことを根掘り葉掘り聞かれたと恨み言を親に言い、こんな田舎は大嫌いだと大声で喚いた。何を聞かれたのかはよくわからないが、家や親族の経済状況などを調べられたというようなことは口にしていた。


みんな誰かの知り合いの、狭い世界。隠し事ができない狭い世界。他人の噂くらいしか娯楽がない世界。
普通に暮らすだけでもプライベートなんてないに等しいのに、そこをさらに掘り下げられ暴かれる。姉にはそれが我慢がならなかったらしい。




誰もが誰かのコンテンツだった。それが当たり前だった。
だけどその「当たり前」を受け入れられず、姉は田舎を出た。
そしてわたしも。






都会は息がしやすかった。
誰も自分のことを知らない。
人の数だけ「世界」があった。

「感度が高い人はあの隠れ家みたいな店を当然知っていて」「あのあたりのグループと顔見知りじゃなくちゃ駄目で」「あの人のことは誰でも知っているのが当たり前で」
そんな狭い狭い世界での「最先端」がしゃらくさくて田舎を飛び出した自分には、東京は自由になれる場所だと感じた。
誰も自分を知らない。隣にいる人のことも知らない。興味もない。
「名前のない誰か」になれる環境は、自分に染み付いた土地の呪縛が解けるようだと感じた。





だけど東京で暮らしてしばらく経って、ある時、ふと気付いた。
いつの間にかわたしは自らを演出し、自分をコンテンツとして他者に提供するようになっていた。
田舎を飛び出し「自由」を手にしてわたしがやり始めたのは、嫌でたまらなかった「××で◯◯をしている△△さん」に自分を落とし込む「コンテンツ化」だった。


キャッチーなラベルを貼って、わたしはこういう人間ですどうですか面白いでしょうさあさあ手に取ってください他と比べてみてくださいよあなたを満足させてみせますよと売り込む道化みたいなことをいつの間にか必死に繰り返している自分。






他人にコンテンツとして消費されるのか、
自分をコンテンツとして消費させるのか。

その頃の主従は完全に逆転していて、わたしは他人に消費されたがっていた。
魅力的に自分をパッケージングしないと、他人の目に留まらないと思っていた。


荒っぽくてもなんでもいい、
わたしを消費して欲しかった。
見て欲しかった。
誰の目にも留まらないのなら、それは自分自身に価値がないということだと信じていた。




震えないように声を張り快活に笑い、
こわいものなど何もないかのように不遜に振る舞い、
「わたしはこういう人間です」と主張をしなければ
誰にも見つけてもらえないと思っていた。





素材の荒さをごまかしてそれらしく見えるように着飾って、他人の目を欺いて、
しかしそれで得られるものには1ミリも興味がなかった。
軽蔑すらしていた。
こちらを見つめる視線を、差し出される手を、よくもまあこんなものに騙されやがってと唾棄しながらも、求めずにはいられなかった。
手を伸ばしてもがき続けるしかなかった。
多くの人間が当たり前のようにやっているように見える「真っ当な方法」というやつが、
わたしには皆目見当もつかなかった。

自分のことを見て欲しかったし、見つけて欲しかった。
嘘を見抜いて、暴いて欲しかった。
その嘘も含めて、丸ごと自分を承認して欲しかった。




「差し出す」「受け取る」というような関係性は自分の中には育っておらず
「与える」「奪う」という方法しか知らなかった。

高いところから低いところに水が流れるように、
何かに秀でた人間が世の中を動かし、
持たざるものはそれを受け入れるしかないと思っていた。










紆余曲折を経て、幸運にもわたしはその呪縛から脱却できた。

しかし最近、そういう虚像や偶像や、願望や、いびつな人間関係を目撃することが増えてきた気がする。
おそらく、いま自分が首を突っ込んでいる界隈のせいだと思う。





「消費をされる」ことと「消費をさせる」ことは違う。
後者には主導権があるが、前者はそれが曖昧だ。


自分で自分をコンテンツ化し「消費される」道を選んでしまうこと。
自分で自分をコンテンツ化し「消費させる」道を選ぶこと。
他人の手を借り自分をコンテンツ化し「消費される」道を選んでしまうこと。
他人の手を借り自分をコンテンツ化し「消費させる」道をぶこと。

コンテンツ化を望んだ対象を消費すること。
コンテンツ化を望まない対象を消費すること。
相手がコンテンツ化を望んでいない部分まで侵すこと。




ジョハリの窓だとかメタ認知だとか、金だとかビジネスだとか心の平静だとか。
承認欲求、自己顕示欲、嫉妬、虚栄心、プライド、マウンティングだとか。
なんだか随分と虚像や人間の感情を揺さぶる界隈だと思う、
消費する側も、される側も。





次はもう少しコンテンツ化について、一般化して話を書きたいと思う。





 

マシュマロやってます

 

感想とかお題とか質問とかアマゾンギフト券のコード(←即物的)とかお気軽に。

DMも開放してます。

 

 

 

コンテンツ化じゃないけど承認への衝動として重なる話

灯りをつなぐように - 晴れた日のねどこ

 

 

*1:時間をかければ自分がめざすところに着地できるかもしれないんだけど、なんかそこまでして書くものか?ブログって、というツッコミもある。一つのことに腐心して時間を使うよりは、粗削りでもいいからとにかくアウトプットを繰り返して、長期的に文章を書くスキルを上げることの方が良さそう。質より量。